シラバス情報

授業科目名
監査基準Ⅱ
(英語名)
Auditing Standards II
科目区分
発展科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCAMS6MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
北山 久恵
所属
社会科学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
授業終了後、教室にて
連絡先
kitayama@g3s.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
本講義では、主としてわが国の公認会計士の行う企業の財務諸表監査について学ぶことを目的とし、監査基準Ⅱでは、監査論の領域の後半部分(報告論以降)について講義する。
【到達目標】
監査実務を行う基礎となる知見、考え方を得ることであり、監査報告書の機能を把握し、意見形成を通じて監査報告書が各種情報をどのように反映しているのか説明できるようにする。
後半では、監査における不正リスク対応基準、品質管理基準についても理解を深めるために、業種別の不正会計手口と発見ポイント、また勘定科目別の不正会計手口と発見ポイント、不正事例について解説し、不正に関する知識や監査のセンス、スキル、職業的懐疑心について説明できるようにする。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:
キーワード:監査意見、監査上の主要な検討事項(KAM)、グループ監査、専門家の利用、品質管理基準、不正リスク対応、不正の兆候、不正の端緒、不正のマトリックス、職業的懐疑心
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、公認会計士の行う企業の財務諸表監査を中心に学習する。
講義は、「監査基準Ⅰ」及び日本公認会計士協会の監査基準委員会報告書等を中心に行い監査概論で学んできている内容を監査基準に従ってより深く解説する。
なお、「監査基準Ⅱ」は、監査論の領域の後半部分(報告論以降)について講義し、監査報告書の機能及び各種情報がどのように反映されているのかを検討する。
また、半ば以降の講義においては不正リスク対応基準、品質管理基準を踏まえて、財務諸表監査における不正対応に係る概念的枠組み、不正の端緒の把握、不正の兆候の把握、業種別・勘定科目別の不正手口と発見ポイント、不正事例について解説し、不正に関する知識や監査のセンス、スキル、職業的懐疑心についても検討する。

【授業計画】
1. 監査全体の流れ
2. 監査の結論及び報告(1)
3. 監査の結論及び報告(2)
4. 他者の作業の利用(グループ監査)
5. 他者の作業の利用(専門家の利用)、ITを利用した監査
6. 監査における不正リスク対応基準、品質管理基準
7. 財務諸表監査における不正対応に係る概念的枠組み
8. 不正の兆候の把握
9. 財務諸表を利用した不正会計の端緒の把握
10. 主な勘定科目と深度のある監査手続き (1)
11. 主な勘定科目と深度のある監査手続き (2)
12. 各業種に潜む問題
13. 不正事案
14. 不正事案
15. 不正対応、総括
定期試験

教科書
長吉眞一、伊藤龍峰、北山久恵ほか『監査論入門(第6版)』 中央経済社
山浦久司『監査論テキスト(第8版)』中央経済社
必要に応じて、レジュメを配布する

参考文献
日本公認会計士協会編『2024年版 監査実務ハンドブック』 日本公認会計士協会出版局
宇澤亜弓『財務諸表監査における不正対応』 清文社2013年11月発行
井端和男『最近の粉飾—その実態と発見法—(第7版)』 税務経理協会 ほか必要に応じて、指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】上記のテキスト、レジュメ(ユニバーサルパスポートに掲載する)を事前に読んで学習する(計30h)。
【復習】テキスト、レジュメ、監査実務ハンドンブックの該当部分を読み返し、事案の内容を確認する(計30h)。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

講義目的・到達目標の到達度に基づき、社会科学研究科規程に従い成績評価の上、単位を付与する。

【成績評価の方法】

出席を前提に定期試験(100%)によって講義目的がどこまで理解できたかを評価する。なお、授業中にレポート等を課し、評価にあたりそれを考慮する場合がある。

課題・試験結果の開示方法
定期試験の解答の提示および解説は、学生の求めに応じて適宜行う。
履修上の注意・履修要件
・会計基準Ⅰ、会計基準Ⅱ、会計基準Ⅲ及び監査概論並びに監査基準Ⅰを履修済みであること。あるいは、同等レベルの知識を有する者を前提とする。
・講義中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト(または配布したレジュメ)の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
実践的教育
該当しない。
備考
本講義は、主に日本公認会計士協会の監査基準委員会報告書の要求事項等を中心に解説を行う。
なお、本講義に関係する項目で、他の監査関連科目(会計職業倫理、監査基準Ⅰ、内部監査・内部統制、IT監査、監査ケーススタディ)でも扱う内容については簡素な説明とする。
この授業は、実務経験のある教員が担当する。


英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。