シラバス情報

授業科目名
ソーシャルイノベーション
(英語名)
Social Innovation
科目区分
発展科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCMMS5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
小寺 倫明
所属
社会科学研究科
 経営専門職専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
ユニバーサルパスポートのクラスプロファイルにより問い合わせること
連絡先
ユニバーサルパスポートのクラスプロファイルにより問い合わせること

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 世界をはじめ、日本の経済、社会、環境など様々な面で多くの問題や矛盾が拡大している。社会的格差や複雑な社会問題が溢れるなか、これからの持続可能な社会を形成するために社会のあり方を変革、新結合、創造的破壊によって新たな価値を生み出すソーシャル・イノベーションが必要とされている。
 このような問題意識と理解を深め、ソーシャル・イノベーションの担い手でもある社会企業家や社会的企業について考察し、議論を深めることを目的とし、ソーシャル・イノベーションの概念やそれを取り巻く課題について論究する。また、ビジネスの手法を用いて社会的課題の解決を目的としたソーシャル・ビジネスについて事例検証する。
【到達目標】
  ソーシャル・イノベーションをキーワードに、企業や社会が直面する課題解決の困難さを現実の問題として認識し、どのようなイノベーションを通して克服されようとしているかを理解し、分析できるようになること、である。
 社会課題の現状に向き合うことで理想とする社会システムの変革のために個人として、企業として、今何が必要か、どのようなプロセス変更が必要かを考える力を身につけ、実践できるようになること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:地域や企業の持続可能な発展のための、たとえば多様性や寛容性といったあらたな戦略的思考力を身につけ、実践に活かす
キーワード:社会性・事業性・革新性・CSV・リーダーシップ・仕組みの開発・持続可能な発展・出会ってつながって広がって
講義内容・授業計画
【講義内容】
 本講義では最初にソーシャル・イノベーションの概念、必要性について紹介する。次いでソーシャル・イノベーションの創出と普及のプロセスに関連した地域や企業等の具体的事例を用いて議論・検証を加えながら、その問題点や要点について講述する。
  またビジネスの手法を用い、社会的課題の解決に取組む社会企業家という視点から活動の現状について共有し、その行動原理について議論と検証を加えながら、その問題点や要点について講述する。
【授業計画】
 第1〜2回 ガイダンス 本講義の目標や概要を説明する。 ソーシャル・イノベーションの担い手事例 (NPO)(1)
 第3〜4回 ソーシャル・イノベーションの担い手事例(社会的企業)(2)
 第5〜6回 地域経営によるソーシャル・イノベーション
 第7〜8回 行政レベルにおける公共政策からの視点(県政改革と方針)
 第9〜10回  地域金融と中小企業 
 第11〜12回 地域と中小企業 社会企業家の視点(1)
 第13〜14回 起業とソーシャル・ビジネス 社会企業家の視点(2)
 第15回  ソーシャル・ビジネスの成立要件と持続可能な経営        
 第16回   評価(到達度の確認)

 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。
 課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。
 しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。
教科書
適宜レジュメを配布する。
参考文献
佐竹隆幸編著(2017)『現代中小企業のソーシャル・イノベーション』同友館
鈴木 良隆(2014) 『ソーシャル・エンタプライズ論』有斐閣
筧  祐介(2019) 『地域を変えるデザイン』英治出版
佐竹隆幸著(2012)   『「地」的経営のすすめ』 神戸新聞総合出版センター 
学術情報館無
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するレジュメ等を事前に読み込み、ディスカッションテーマについて考察しておく(30h)。    
【復習】毎回の講義内容の理解を深め定着させるためにレジュメ等の読み直しとディスカッションでの振り返りを行い、要点や自身の考え等を整理し、成文化する(30h)。

アクティブ・ラーニングの内容
この講義では、グループ・ディスカッションを行う。

成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 講義目的・到達目標の到達度に基づき、社会科学研究科規程に従い成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】
 レポート20% 期末課題レポート50% 授業への貢献(ディスカッション・発表・積極的な質問)30%として評価する。

課題・試験結果の開示方法
毎回のレポートは、それぞれにコメントを付して返す。
なお、最終の期末課題レポートについては、授業評価アンケートの教員コメント欄に全体的な講評を記載する。

履修上の注意・履修要件
・グループディスカッションには、積極的に議論に参加することが求められる。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。