シラバス情報

授業科目名
国際金融論 (国際商経・専門科目)
(英語名)
International Finance (J) (国際商経・専門科目)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
伊藤 国彦
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標1/目標2/目標10
オフィスアワー・場所
火曜日12:30〜12:50 
研究室 研究棟ⅠA208
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】現実の市場においては多くのフリクション(摩擦)が存在し、取引を困難にする。この講義の目的は、異なる通貨を持つ国と国の間での決済と国際的な金融取引におけるフリクションを発見して、それを緩和する方法を見出す能力を習得することである。
【講義目標】①国際金融のしくみと専門用語を説明できるようになること、②授業での理論やアプローチを用いて、現実の金融取引に存在するフリクションを見つけ出し、それを軽減する方策を考案することである。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:フリクションの軽減によるより良い金融サービスの実現を目指す経済学
キーワード:フリクション、国際通貨、外国為替レート、フィンテック、金融の民主化
講義内容・授業計画
【講義内容】
第1講〜第5講では、国内の決済から出発して、国際間の決済のしくみである外国為替について学ぶ。特に、外国為替を媒介する国際通貨と為替レートに関して詳しく解説する。第6講〜第10講は、金融取引において生じる3つの重大なフリクション(難題)を踏まえた上で、それらの難題が金融機関や整備された金融市場の出現によって、どのように克服されているのかを扱う。さらに、既存の金融システムでは解消不可能あるいは既存のシステム自体が足かせとなってしまっているフリクションもある。それを解決策する可能性があるITやAIなどの新しい技術を活用したフィンテック(FinTech)についても紹介する。
【講義計画】・・・各講につき1〜2回の講義を予定している。
1.ガイダンス、第1講 貨幣と国内決済のしくみ
2.第1講 貨幣と国内決済のしくみ
3.第2講 外国為替による国際決済と国際通貨その1
4.第2講 外国為替による国際決済と国際通貨その2
5.第3講 外国為替市場と外国為替レートその1
6.第3講 外国為替市場と外国為替レートその2
7.第4講 為替レート変動の影響
8.第5講 為替レート決定理論その1
9.第5講 為替レート決定理論その2
10.第6講 金融取引の3つの難題
11.第7講 間接金融と国際化
12.第8講 直接金融と国際化
13.第9講 市場型間接金融と国際化
14.第10講 国際金融市場と金融の民主化
15.第10講 国際金融市場と金融の民主化、まとめと授業評価アンケートの実施
定期試験
受講者の理解度に応じての進度や内容を調整するので、講義計画に変更があり得る。

この授業では、他の媒体と合わせて生成系AIの活用を推奨する。活用することによって、生成系AIの意義と限界・問題点を自ら問うて欲しい。
教科書
授業で各講の講義レジメのプリントを配布するとともにユニパにPDFファイルをアップする。
参考文献
高浜光信・高屋定美偏著,『国際金融論のエッセンス』,文眞堂.(図書館にあり)
その他、講義の中で紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事前に配布する講義レジメのプリントを見て、専門用語などを参考文献やネットで調べておく。(1回の授業当たり2時間)
【復習】授業後にもう一度プリントやノートを見直して、授業の内容をしっかりと理解して現実の問題に適用してみることによって自分のものとする。(1回の授業当たり2時間)
アクティブ・ラーニングの内容
授業中に質問するので、積極的に回答・発言する。これらは授業への参加姿勢として成績評価の対象とする。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】国際金融のしくみと専門用語を全般的に説明できるとともに、講義での理論やアプローチに基づいて金融のしくみやフリクションの軽減方法の分析ができる学生に単位を与える。その到達目標の達成度に応じてSからCで成績評価をする。
【成績評価の方法】期末試験100点で評価するが、授業への参加姿勢(質問への回答や発言など)を1回1〜3点のポイントとして80点に達するまで加点する。試験ではプリントやノートなどすべての持ち込みを不可とする。
課題・試験結果の開示方法
定期試験については、採点後にユニバーサルパスポートで模範解答と講評を掲載する。
履修上の注意・履修要件
・金融論Ⅰ・Ⅱ、金融政策論、金融工学、国際経済学と深く関連しているので、履修済みか同時に履修することが望ましい。
・授業で指示した宿題や予習・復習はもとより、普段から経済・金融関連のニュースや指標、特に日経平均、ダウ平均、ドル円レートをチェックすること。

実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。