シラバス情報

授業科目名
グローバル教養概論 (GLEP)
(英語名)
Introduction to Global Studies (GLEP)
科目区分
全学共通科目/副専攻科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
後藤 悠帆、鄭州業、淺尾 仁彦、陳 来幸、野津 隆志、岩瀬 真央美、小野 康子、村上 直哉、山口 昌志、竹村 和子
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標17
オフィスアワー・場所
 GLEP事務局にて随時
連絡先
global@ofc.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
3-1◎/3-2◎/4-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義の目的の第一は、多文化・異文化に関する理解を深め、互いに尊重しようとする態度を養うとともに、多様性の中で自分自身の文化や歴史を知ることによって日本人としてのアイデンティティを培うことである。目的の第二は、グローカルな思考力、課題発見・解決力、高度なコミュニケーション力、リーダーシップ、他者との協調・協働、社会の問題解決に主体的に取り組もうとする姿勢など、グローバルリーダーとして求められる素養・能力について考えることである。
授業のサブタイトル・キーワード
グローバル社会、国際社会、難民・移民問題、リーダーシップ
講義内容・授業計画
1    岩瀬真央美    21世紀の国際社会と法(1)
国際社会の現状と課題について考える。今日の国際社会では、経済や社会がグローバル化するとともに、犯罪も国境を越えて行われ、これらを規律する「法の国際化」が進んでいる。相互依存関係がより一層深まる中で、21世紀の国際社会における地球規模の課題と法との関係について履修者とともに考える。

2    岩瀬真央美    21世紀の国際社会と法(2)

国際社会の取り組みについて考える。経済活動が国境を超えて行われている今日では、経済活動のグローバル化が進み、国際的な相互依存関係が深化している。国際経済活動に関する国際社会の取り組みとその課題について履修者とともに考える。

3    竹村和子    世界の人々の健康
健康とは何か、何が健康を作り、支えているのかについて、知り、考える。その上で、世界の人々の健康課題や日本の役割について理解を深め、考える。

4    竹村和子    国際移動する人々の健康
我が国に住む在留外国人や難民を通し、移住する人々の健康課題について知り、理解を深める。そのうえで、同じ国に住む私たちができることや、日本の国の在り方について考察する。

5    陳 來幸    多神教のアジア:儒・道・仏と日本文化
自然環境の厳しい西アジアは一神教を生み出し、温帯モンスーン地帯に位置する東アジアは多神教の風土を有する。祖先祭祀を共通項に持つ北東アジア、とくに日本と中国の文化の共通点と相違点を見つめなおす。

6    陳 來幸    こうべの中の外国文化
開港以来神戸は海外への窓口として多くの外国文化と移民を日本に受け入れてきた。同時に、近代以降国際情勢の影響を受け、神戸に拠点を移した外国商人も多い。洋菓子屋、インド商人、華商など神戸に定着して神戸文化の一翼を担うかれらの足跡の意味を考える。

7    野津隆志    アジアとひょうごの市民活動(1)
近年、アジアでは労働者の国際移動が盛んになってきている。日本・タイ・韓国・台湾では共通して外国人労働者の急増が見られ、外国人労働者の生活や教育をめぐる課題も共通している。東アジア圏の外国人労働者の生活や教育を支援するNPO・NGOの活動を各国の事例に基づき紹介し、今後の課題を考える。

8    野津隆志    アジアとひょうごの市民活動(2)
日本での多文化共生の課題について、兵庫県や神戸での外国人の生活や教育を支援するNPOの具体的な活動例を通して学ぶ。

9    Oana Loredana SCORUS        異文化コミュニケーション入門
文化メガネ、異文化適応の過程、文化の氷山モデル、ロー・コンテクストとハイ・コンテクスト、インティマシーとインテグリティーなどの概念について知り、国際的な環境で活躍できる人材に必要な文化理論の基礎を築く。

10    Oana Loredana SCORUS    異文化コミュニケーションと日本文化
インティマシーとインテグリティーの概念を中心に、異文化コミュニケーションに対する日本文化の特徴について考察する。グループワークを通して、日本文化を身に付けた人の国際的な場における役割について具体的に考える。

11    淺尾仁彦    言葉を話す機械をつくる
対話システム・機械翻訳など、近年急速に発展した自然言語処理技術について、最新の研究成果の紹介を交えながら議論する。システムがどのように作られているのか、その仕組みを知ることで、人工知能との正しい付き合い方についても理解を深める。

12    鄭州業      リーダーシップの概論
リーダーシップとは何かという根本的な部分から定義しなおし、時代によって変化してきたリーダーシップの歴史と概要を時代背景に沿って振り返る。最後は現在の世界情勢に合致するリーダーシップについて説明する。

13    鄭州業      リーダーシップの実際
ニュースを飾る世界のリーダーたちを実例にあげて根底に流れるリーダーシップの本質を考察する。
また、リーダーシップを発揮する場面を想定して、学生たちが自ら意思決定を行うワークも取り入れる

14    村上直哉    海外留学と国際交流
留学のメリット・デメリットを、実際の留学経験を踏まえて説明するとともに、海外や日本国内における国際交流について考える。

15    山口昌志    ベトナムにおける日本学
海外とくにベトナムにおける日本語や、日本に関する学問の状況について学び、外から見た日本像について考える。また、日本学を履修する外国人学生は、日本に関するどのような事項を学ぶべきかを検討する。


教科書
各担当教員がテーマに基づき授業中に適宜指示する。
参考文献
講義は、本学教員及び学外の有識者等によるリレー講義方式で行う。担当教員がテーマに基づき授業中に適宜紹介するので、課題提出時に参照すること。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習・復習】
各講義に関連する文化・社会的知識やグローカル・グローバル課題について、文献等を中心に事前学習・事後学習すること(各回4時間程度)。
アクティブ・ラーニングの内容
各回で適宜ペアワークやグループワーク、発表等を含むアクティブラーニング型授業を実施する。
成績評価の基準・方法
グローバルリーダーに求められる資質、能力について一定の見解を持ち、説明できるものに単位を与える。講義目的および到達目標に罹れた内容の理解度によって、SからCまでの評価を与える。評価は1回につき10点の配点で、150点満点を素点として何パーセントの評価となったかを基準点とし、授業の参加度を勘案して総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
翌週の授業時およびユニバーサルパスポート等で各講義担当者からフィードバックする。
履修上の注意・履修要件
この講義は、副専攻GLEP(グローバルリーダー教育プログラム)履修者の必修科目である。GLEP生以外の履修希望者については7月以降にユニバーサルパスポートで掲示する募集案内を参照して履修希望を提出すること。なお、履修定員を40名程度とし、希望者多数の場合は抽選または選考により履修者を選抜する。


実践的教育
各回の担当講師は、それぞれの専門知識と国際的な活躍の経験についての講義を行うため、実践的教育に該当する。
備考
担当講師の順番は変更になる可能性があります。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。