シラバス情報

授業科目名
経営財務論
(英語名)
Managerial Finance (J)
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
国際商経学部
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCCBK1MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
川上 昌直
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標9/目標17
オフィスアワー・場所
月曜12:00-13:00・研究棟Ⅱ305研究室
連絡先
kawakami@em.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】ビジネスの目的は、ユーザーの生活をよくすることです。しかし、それが利益を生まない限り、続けることはできません。また、戦略やマーケティングの実行には必ずお金が必要です。経営を語る上で、お金の動きを捉えることは必須です。この講義では、ビジネスがいかにして利益(儲け)を生むのか、そのための考え方や方法を学びます。

【到達目標】1)ストーリーとしてのビジネスを、お金で理解するための基礎的考え方を習得すること、2)企業が置かれている経営環境を理解し把握できるようにすること、などである。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:ビジネスモデル分析と評価のためのマネーリテラシーを身につける経営財務論
キーワード:マネー、ファイナンス、資本コスト、マーケティング、経営戦略、ビジネスモデル、利益創出
講義内容・授業計画
【講義内容】どのような仕事に就くとしてもビジネスの基礎知識として、マネーの動きを追い、先回りし、そして自らマネジメントする能力が必要です。この講義では、ビジネスにおけるマネー(お金)の動きをどのようにしてマネジメントするのか、その理解を深めることを目的として、経営指標の読み方や分析の仕方、そして新たなビジネス環境において必要とされるカネのマネジメントのあり方を説明する。また、マネーにまつわる企業経営の現状について、具体的な事例を通して検証を加えながら、その問題点や解決方法を述べる。

【授業計画】
この講義では、適宜ユニバーサルパスポートのアンケート機能も活用しながら、受講生の認知度や理解度に応じて適切なレベルで展開するようにします。また講義期間中に問題となる事象を取り扱うこともあります。そのため、下記に掲げたテーマを取り扱うが、必ずしも順番通りとはならない可能性があることを承知しておいてください。

1. ガイダンス 本講義の目的や概要を説明する
2.ビジネスとマネーの関係
 現代環境に生きる私達には、マネーがどのように稼働しているのかを追う必要があります。まずは経営におけるお金の動きを知る、その見方を説明します。
3. 戦略、マーケティング、経営財務(その1)
 経営戦略やマーケティングはマネーとどのように関係するのか。三者の関係を解き明かします。
4. 戦略、マーケティング、経営財務(その2)
 経営戦略やマーケティングはマネーとどのように関係するのか。三者の関係からどのようにお金をとらえるべきか考えます。
5. ビジネスモデル
 戦略、マーケティング、マネーの関係をうまく包括した概念であるビジネスモデルの概念について説明します。
6.ファイナンス(資本調達)のあり方
 戦略やビジネスモデルに必要なマネーはどうやって調達するのかその方法としての外部ファイナンスと内部ファイナンスについて学びます。
7.内部ファイナンスとしての利益
 利益に期待される機能について説明します。
8.資本コストとは
 企業が活動するにはマネーの活用にもコストが掛かります。それらがどのように評価できるのか説明します。
9.資本コストの評価
 実際に実在する企業の資本コストを評価してみます。
10.企業価値の評価
 企業価値とは何か実例を用いながら説明し、現在の日本企業のポジションを評価します 
11.利益創出の基本
 企業価値の源泉である利益はどうやったら生むことができるのかその本質を説明します
12.利益創出のバリエーション(1)
 利益創出の方法は一つではありません。一体どのような方法があるのかを実際の企業事例から学びます。
13.利益創出のバリエーション(2)
 利益創出の方法は一つではありません。引き続き一体どのような方法があるのかを実際の企業事例から学びます。
14.継続的な利益をどうやって生み出すのか
 継続的に企業が利益を生むための方策が求められています。全世界で急速に導入されるリカーリングモデルを事例に説明します。
15. まとめと評価(到達度の確認)
定期試験
教科書
開講時に指定します。
参考文献
開講時に指定します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】特に必要としません
【復習】レポート作成(3回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためのノートの読み返し、テキスト教材の読み返し(45h)


アクティブ・ラーニングの内容
講義中に実際に考える時間を与え、対話型講義を展開する予定。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
ビジネスモデルとマネーの流れ、それらの必要性を理解し、的確に分析できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。

【成績評価の方法】
定期テスト70%に加えて、平常点(小テストおよびレポート)30%を基準として、受講態度を含めて総合的に評価します。

課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則的に次の講義内で解説します。
レポートについては、原則的に締め切りから10日以降の講義内で、全体講評をします。
履修上の注意・履修要件
・状況によっては双方向型のリモート講義とすることがあります。
・レポートなどの状況も講義前後にユニバーサルパスポートを適宜必ず確認し、状況をアップデートするようにしてください。
実践的教育
該当しない
備考
マーケティング的な思考法に興味がある受講生は、とくにこの講義でお金についての考え方を補うことをおすすめします。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。