教員名 : 伊藤 克広
|
授業科目名
地域スポーツ推進論Ⅱ (経営学部・国際商経学部/専門科目)
(英語名)
Promotion and Developmentof Local Sports II (J) (経営学部・国際商経学部/専門科目)
科目区分
専門教育科目
ー
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
伊藤 克広
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
授業後30分間。研究室(体育館1F)。
連絡先
itokatsu@em.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/1〇/4〇
研究科DP
ー
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
<講義目的>
「スポーツは人類共通の文化である」。この言葉はスポーツ基本法に記載されているスポーツの大原則である。スポーツは人類が時代の変化とともに発展・展開してきた文化であり、世界中どこに行っても「する・みる・ささえる・学ぶ」ことができる。スポーツはグローバルな時代に生きる我々にとって必須科目だといえる。我が国では2011年にスポーツ基本法が制定・公布され、2022年にはスポーツ基本計画第3期が発表され、スポーツ推進の新たなステージに上がった。2021年オリンピック・パラリンピック東京大会が開催され、多くのアスリートが活躍したことは記憶に新しい。こうしたアスリートの活躍の裏にはスポーツ推進政策が重要な役割を果たしているのである。近年では、持続可能なまちづくりやSDCsに向けてスポーツを活用する動きも活発化している。地方自治体においても独自のスポーツ推進計画やスポーツ推進政策を発表しているところもある。スポーツにおいても法律や政策が大きく関わっていることが理解できる。 本講義では、スポーツ推進に関連する法律や政策を概観し、現代社会におけるスポーツの事象を社会学と中心とした社会科学の視点から読み解くことを目的とする。 <到達目標> ・文化としてのスポーツについて理解すること(知識・技能)。 ・現代社会におけるスポーツの機能について理解すること(知識・技能)。 ・スポーツについて社会科学(社会学、経済学、経営学等)の視点から理解し、分析すること(知識・技能、思考力、判断力)。 ・スポーツに関して社会科学の視点から考察できること(知識・技能、思考力、判断力、表現力)。 授業のサブタイトル・キーワード
<キーワード>スポーツ文化、生涯スポーツ、スポーツ法、スポーツ政策、地域スポーツ
講義内容・授業計画
<講義内容>
スポーツに関連する法律や政策について概観し、現代社会におけるスポーツの役割や機能について社会科学の視点から理解を深めていく。講義の前半は我が国や地方自治体におけるスポーツ推進に係る法や政策について概観し、講義の後半は具体的事例を中心にスポーツ推進の現状を検証する。 <授業計画> テーマ:「スポーツ関連法と政策」 1.文化としてのスポーツ:スポーツの歴史と現在。スポーツの様々な形態。 2.スポーツ関連法:スポーツ基本法、スポーツ基本計画の内容 3.スポーツ組織:スポーツ庁を頂点とする我が国スポーツ組織形態。 4.スポーツ政策:スポーツと関連する政策。スポーツツーリズム。 5.地方自治体のスポーツ条例:スポーツ推進に係る条例とその内容。 6.地方自治体のスポーツ推進計画:兵庫県や神戸市のスポーツ推進計画とその内容。 7.地方自治体のスポーツ行政:地方自治体におけるスポーツ推進の主体。 テーマ:「スポーツの法と政策を巡る現状」 8.スポーツと観光:スポーツと観光の融合。 9.スポーツと地域活性化:さいたま市や福岡市における地域活性化事例。 10.運動部活動を巡る状況:運動部活動のこれまでとこれから。 11.地域スポーツクラブの育成:地域におけるスポーツ推進の核となる「クラブ」。 12.スポーツ・マーケティング:スポーツにおけるマーケティングとは。 13.スポーツ・ビジネス:スポーツ・ビジネスとは。 14.地域スポーツ推進の効果:スポーツの社会的効果、個人的効果。 15.講義のまとめ、最終レポート課題の提示 教科書
特に指定しない。
参考文献
Eiji Ito(2018)「Meaning of Leisure in Japan」(晃洋書房)
石堂典秀・建石真公子(2018)「スポーツ法へのファーストステップ」(法律文化社) 伊藤克広(2019)「地域スポーツクラブの自立と持続可能性」(株式会社ルネック) ジェームス・ハイアム・トム・ヒンチ(2020)「スポーツツーリズム入門」(晃洋書房) 筧誠一郎(2019)「eスポーツ地方創生」(白夜書房) 松橋崇史・高岡敦史(2019)「スポーツまちづくりの教科書」 水上博司・谷口勇一・坂田雄介・迫俊道・荒井貞光「スポーツクラブの社会学2020」 スポーツ問題研究会(2018)「Q&Aスポーツの法律問題」 高松平藏(2020)「ドイツの学校にはなぜ『部活』がないのか」(晃洋書房) 内田良(2017)「ブラック部活動」(株式会社東洋館出版社) 早稲田大学スポーツナレッジ研究会・公益財団法人笹川スポーツ財団(2019)「スポーツと地域創生」 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
予習:講義に際して事前にユニバーサルパスポートに掲示する資料を読み込む(30h)。
復習:小レポートの作成(5回、10h)。講義内容の理解を深めるために講義資料の読み直し(30h)。 アクティブ・ラーニングの内容
ゲストスピーカーによる講義と、ゲストスピーカーを交えたディスカッションを予定している(2回程度)。
成績評価の基準・方法
<成績評価の基準>
文化としてのスポーツを理解し、スポーツの現状と今後について考察できる者については、講義目的および到達目標に記載の能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価を行い、単位を付与する。 <成績評価の方法> 講義時間に実施する小テスト・小レポート等(45%)、最終レポート(50%)、受講態度(積極的な発言や質問。5%)によって総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
小テストについては、原則次の講義内で解説する。
小レポートについては、優れていると判定した内容のものを講義の中で紹介し、解説する。 最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を用いて返却する。 履修上の注意・履修要件
予習と復習を行い、毎回の講義に出席すること。
授業は対面方式で実施する。 実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
|