シラバス情報

授業科目名
研究ゼミナールⅠ
(英語名)
Research Seminar Ⅰ (J)
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA3
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2024年度後期
担当教員
濱田 洋
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
研究室(研究棟Ⅱ 316)
火12:10〜13:00
事前に連絡があれば、上記以外に対応します。
連絡先
hhamada@em.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
   日常生活、企業活動その他あらゆる局面において、租税は深く関連しています。さらに現在の情報化、国際化が進んだ現在では、租税に関する考慮は、意思決定に不可欠な要素となっており、租税に関する理解はこれからもますます重要になっていくと考えられます。
 本演習では、このような租税に対して、理解を深めていくことを一つの目的としています。この演習における取り組みを通じて、租税制度、特に所得税、法人税、消費税、相続税、酒税、関税等の基本的な仕組みの理解、実社会の幅広い分野で租税が関わっていることを認識し、段階的に法制度、税制など、自身の問題意識を検討し、自己の意見を形成することができるよう知見を高めていくことを目標とします。
 また、戦略マネジメントゲーム、判例を基礎としたディベート、ディスカッションを通じて、基本的知識の応用、多様な意見の存在に気づき、多角的な視点からの検討に対する習熟を図ることを目標とします。
加えて副次的にこれらの日常的な演習におけるグループでの活動などを基礎に、自分自身の将来のキャリアに関する考察を行い、主体的・自律的に行動する姿勢の涵養を企図しています。
授業のサブタイトル・キーワード
租税法、マネジメントゲーム、ディベート キャリア形成
講義内容・授業計画
1.演習内容
 本演習では、租税(及び関連する法制度)を主題とし、マネジメントゲーム(戦略MGという会計とビジネス意思決定を組み合わせたゲームを活用します)、判決を基礎としたディベート・ディスカッションをもとに、基礎資料の読解、プレゼンテーション、ディスカッション、文章作成など基礎的な知見の向上を段階的に行います。演習は基本的にグループでの取り組みを主として実施します(事前準備などのサブゼミも含む)が、キャリア形成に関する内容を一部含みます。
 なお、租税を主題として取り組みますが、前記のように租税は広く社会一般に関わるため、履修者の興味や関心に応じて租税以外の法律、民事・刑事等の判決事例やテーマ(関連分野書籍)も取り上げ、報告、議論を行うことも予定しています(ゼミ生のみならず卒業生、社会人を招き議論することも予定)。
 また、定期的にメモノートの作成を課題とします。

2.演習計画(進捗や参加者の関心に応じて、また社会情勢によって変更しますが、概ね以下のように想定し、ゲストスピーカーの招聘、キャリア形成に関する内容を含む予定です)

研究ゼミナール1
①ガイダンス・自己紹介・チーム分け、役割ぎめ
②マネジメントゲームに関するルール理解、試行、シミュレーション
③判決を基礎としたディベート、ディスカッション(基礎知識の取得、論点の整理、報告資料の作成)
④インターンシップ・座談会など
⑤共同研究テーマの選定

研究ゼミナール2
①ゲストを招いたマネジメントゲーム、判例ディスカッション
②共同研究に関する基礎研究
③共同研究論文の執筆(税に関する論文など)
④ゲスト講演、インターンシップ

研究ゼミナール3
①共同研究論文の完成
②共同研究の報告
③マネジメントゲーム、判例ディスカッション【低学年生も含め】
④個人研究テーマの選定(研究計画書作成)、関連資料の読解

卒研ゼミナール 
卒業論文の執筆
教科書
水野忠恒他『テキストブック租税法』(中央経済社、2023)
中里実他編  『租税判例百選』第7版  (有斐閣、2021) 
参考文献
適宜指示
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】演習準備(サブゼミ)として、基礎資料の読解、報告資料の作成(30h)。
【復習】メモノート作成、演習内容の振り返り(30h)

アクティブ・ラーニングの内容
グループでのマネジメントゲーム実践、ディベート、グループディスカッションを実施する。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に則り、当該目標への到達度に応じて、S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。

【成績評価の⽅法】
出席を前提に、講義への貢献度(発⾔・質問・積極的に参加する姿勢、ゼミ運営への貢献)70%、提出課題(メモノート、報告課題)30%を基準として、総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
演習中に実施。
履修上の注意・履修要件
   会計や法律に関する科目を履修していることが望ましいですが、履修の前提となる科目は設定していません。
 演習は履修者が主役であり、教員からの一方通行ではなく、参加者との対話、相互交流により形成されるものだと考えていますので、社会情勢に対して広く関心をもって、積極的に考え、演習等に参加するような主体的に克己心をもって取り組んでほしいと思います。
  租税は、広範な制度と関わるものであり、租税以外の法制度等に関心をもつ学生の参加も歓迎します。
 演習では、通常の講義・演習時間以外にも、食事会、課外訪問(ゼミ合宿、裁判所・税務署・税関・税理士法人等見学)を予定しています。これら以外にも、基本的に参加者が中心となって社会人との交流など、前向きに楽しみながらゼミに臨んで欲しいと思います。
 キャリア形成もゼミの副次的な目的としていますので、幅広い視点からの思考を行うためにも(自身の将来のキャリアを考えるためにも)単なる資料読解・調査のみならず、大学院生やOBOG、社会人として活躍している方を招き、交流議論する機会を設けたいと考えています。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。