シラバス情報

授業科目名
研究ゼミナールⅢ
(英語名)
Research Seminar III (J)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
3年
ナンバリングコード
KCCBK3MCA3
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
加納 郁也
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標5/目標8/目標10
オフィスアワー・場所
随時OKですが、できれば事前に連絡してください。
演習室、研究棟Ⅱ 212号室ほか。
連絡先
kano@em.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/4◎/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
本演習では組織行動すなわち「組織のなかの人間心理と行動」および人的資源マネジメントについて学習します。2年次後期の研究ゼミナールⅠにおける学習をふまえて、いくつかのチームに分かれて調査分析テーマを設定し、フィールドスタディを実践します。4年次の卒研ゼミナールにおける卒業論文作成を見すえて、教科書、研究論文、経済誌、新聞の経営関連記事などを利用しながら、組織行動について課題の発見、分析および考察ができること、また、仕事経験は豊富でも当該領域の専門用語を知らない実務家に対して、理論的に説明できるだけの基礎知識を身につけることが本演習の到達目標です。
授業のサブタイトル・キーワード
人的資源管理論、組織行動論
講義内容・授業計画
1.演習内容
本期の演習では、組織行動論や人的資源管理の各領域における主要なテーマに関する文献・資料をもとに個人学習、チーム学習および議論を行います。さらに、チームごとにアンケート調査を実施し、分析結果をプレゼンテーション資料としてまとめるところまで進めます。進め方は研究ゼミⅡと同様ですが、これとは異なるチーム編成で調査研究テーマを設定し、調査対象企業も研究ゼミⅡとは異なる企業を対象とします。

2.演習計画
 1.イントロダクション
 2.調査テーマおよび分析モデル設定のためのチーム単位での議論
 3.分析モデルで使用する変数(仮説構成概念)の確認
 4.統計分析ソフトウェアのオペレーション実習:データハンドリング、平均値の差の検定
 5.統計分析ソフトウェアのオペレーション実習:因子分析、信頼性分析、変数の作成
 6.統計分析ソフトウェアのオペレーション実習:重回帰分析
 7.分析結果の提示方法および解釈、考察
 8.調査テーマおよび分析モデル設定のためのチーム単位での議論
 9.チーム単位調査テーマ、研究課題、分析モデルの中間報告
 10.調査対象企業に関する事前調査
 11.調査テーマおよび分析モデル設定のためのチーム単位での議論
 12.各変数(仮説構成概念)の測定尺度の確認
 13.各変数(仮説構成概念)の測定尺度の確認と決定
 14.チーム単位での調査テーマ、研究課題、分析モデルの報告
 15.卒業研究に関する注意点および準備に関する説明

調査対象企業への分析結果報告は、定期試験終了後、春季休暇中に実施します。

教科書
開本浩矢編(2019)『組織行動論(ベーシック+)』中央経済社。
参考文献
服部泰宏(2020)『組織行動論の考え方・使い方 - 良質のエビデンスを手にするために』有斐閣。
これ以外の文献については、必要に応じて演習中に適宜指示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
大学設置基準第21条に基づいて、事前・事後学習の時間およびその内容を次のように設定します。
・事前学習 1時間 事前課題に取り組み、初出の専門用語や疑問点を抽出しておく。
・事後学習 1時間 演習内容の復習
      2時間 演習時の課題について、個人単位で企業における実例を事例集やWEBサイトで確認し、チーム単位で議論します。
アクティブ・ラーニングの内容
チーム単位でのディスカッションおよびゼミ全体でのディスカッションを通じて、受講者たちが企業の実例に関して理論的な分析、考察および提言ができるよう支援します。また、学生が理論的な分析枠組みや分析結果の現実的な解釈を実践することによって、物事を論理的・多面的・客観的に捉えることができるように促します。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
講義目的および到達目標に記載する知識レベル・思考能力・実践への応用能力の到達度に応じて、SからDまでの範囲で成績評価を行います。

成績評価の方法
1.演習中の議論やチーム作業における参加態度および貢献 40%
2.課題やプレゼンテーション資料などの成果物 40%
3.その他のゼミ運営に関する参加態度および貢献 20% の合計で評価します。
課題・試験結果の開示方法
すべて演習時に解説することによってフィードバックします。
履修上の注意・履修要件
1.自分で課題を発見し、解決方法を探るという演習ですから、所定の演習時間だけでは不十分であり、ゼミ時間外での労力を費やします(これは、ほかのゼミでもありえることですが)。納得・承諾した上で履修してください。
2.組織行動について学ぶゼミですから、ゼミをひとつのチームとみなし、チーム全体のパフォーマンスを高めることを求めています。そのために、学生同士あるいは学生と教員との間でのコミュニケーションの意識が高く、さらに言えば、人への気遣いや心配りのできる学生を求めます。逆に、「自分でとことん調べない、教員やほかのゼミメンバーにきちんと連絡しない、教員に確認・相談しない」ような学生に対しては、本人のために良くありませんので厳しく指導します。
3.経営学コースの人的資源管理論、組織行動論を履修中または受講済みで、すでに学習済みであることが望ましいです。ただし、マストではありません。
実践的教育
該当する。
学外の企業や組織へのインタビュー等により、経営者や人事担当者等の実務家との接点がある演習です。
備考
担当教員の専攻は組織行動論、人的資源管理論です。経営学のなかでも「人」の心理や行動に関する領域です。演習においても「組織のなかの人の心理や行動」に関するテーマを扱います。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。