シラバス情報

授業科目名
人的資源マネジメント論 (国際商経・専門科目)
(英語名)
Human Resources Management (J) (国際商経・専門科目)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCCBK1MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
加納 郁也
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標5/目標8/目標10
オフィスアワー・場所
開講日の昼休み・研究棟Ⅱ212号室
連絡先
kano@em.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/4◎/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
企業という組織の中で働き、報酬を得て生活することは、誰もが経験することである。そこで本講義では、経営学における人的資源マネジメントの仕組みとその課題について、受講者の理解を深めてもらうことを目的とする。より具体的には、実務家と議論し、場合によっては実務家の誤った理解を修正し、理論的に説明できることである。また、本講義の到達目標は、人的資源マネジメントに関する基礎的知識を習得してもらうことであるが、最低到達ラインとして、受講者たちの就職活動の際に、人事担当者が話す専門用語の意味を解説なしに理解し、質問や議論が行える程度の知識を身に着けることとする。
授業のサブタイトル・キーワード
人的資源管理、評価制度、報酬制度、人材育成、ワークライフバランス、公正、多様性
講義内容・授業計画
本講義では、人的資源マネジメントを構成するさまざまな制度・仕組みと考え方について、以下で示す順に講述する。ただし、受講者の理解度をみながら進めるため、内容を一部追加・削除する場合があることを予め了承しておいてもらいたい。

<講義計画>
第1講  ガイダンスとイントロダクション
第2講  人的資源マネジメント序論 経営学説で辿るHRMの展開、日本的経営論
第3講  採用 日本企業の採用方法と採用基準、企業と学生のマッチング
第4講  評価制度(1) 評価要素と評価プロセス、評価のエラー
第5講  評価制度(2) 公平な評価制度
第6講  報酬制度(1) 報酬管理の構造、賃金体系と賃金形態
第7講  報酬制度(2) 基本給の種類
第8講  配置と異動(1) 従業員格付け制度、企業内昇進管理の方法
第9講  配置と異動(2) 評価と配置・異動との結びつき 
第10講  能力開発・人材育成(1) 能力開発・人材育成に関する諸概念、人材育成の体系(OJTとOff-JT)
第11講  能力開発・人材育成(2) コーチングとメンタリング、キャリア開発
第12講  ワークライフバランス(1) 多様で柔軟な働き方に関する諸概念
第13講  ワークライフバランス(2) 海外におけるワークライフバランスの動向
第14講  組織ストレスとメンタルヘルス
第15講  解雇・退職
定期試験

時間的余裕があれば、「福利厚生・フリンジベネフィット」についても言及する。
教科書
使用しない。
参考文献
上林憲雄・厨子直之・森田雅也(2018)『経験から学ぶ人的資源管理(新版)』有斐閣ブックス。
奥林康司・平野光俊・上林憲雄編著(2010)『入門 人的資源管理 第2版』中央経済社。
上林憲雄編著(2015)『人的資源管理(ベーシック+)』中央経済社。
平野光俊・江夏幾多郎(2018)『人事管理 人と企業,ともに活きるために』有斐閣ストゥディア。
今野浩一郎・佐藤博樹(2020)『マネジメント・テキスト 人事管理入門(第3版)』日本経済新聞出版。
開本浩矢編(2019)『組織行動論(ベーシック+)』中央経済社。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
大学設置基準第21条に基づいて、事前・事後学習の時間およびその内容を次のように設定する。
・事前学習 1時間/週 講義レジュメを読み、初出の専門用語や疑問点を抽出しておく。
・事後学習 1.5時間/週 講義内容の復習。
      1.5時間/週 講義での学習内容の企業における実例を、事例集やWEBサイトで確認する。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
ただし、講義時間中に各受講者が作成するレポート課題において、質問だけでなく、より深く知りたい内容等について記述するための項目を設けており、これに対する回答を講義時間中にフィードバックすることによって、一定の双方向性を確保する。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
講義目的および到達目標に記載する知識レベル・思考能力・実践への応用能力の到達度に応じて、SからDまでの範囲で成績をつける。

成績評価の方法
原則として、定期試験(100%)によって評価する。ただし、講義時間内に実施するレポート課題も平常点として評価の補完とする。成績の評価方法や講義の進め方の詳細については第1講のガイダンスで説明するので、受講希望者は必ず出席すること。

課題・試験結果の開示方法
講義時間中に各受講者が作成するレポート課題については、添削および採点のうえ、本人に返却する。また、多くの受講者に理解の誤りが見られた場合には返却時の講義にて修正し、講義内容に関して多様な意見が得られた場合には、議論の材料として講義時に提供する。
履修上の注意・履修要件
組織行動論を履修済みあるいは履修中であることが望ましい。また、受講に際しては、それ以前の講義で説明した重要な概念(専門用語)について、十分に復習しておくこと。
実践的教育
該当しない
備考
担当教員の研究領域は人的資源管理および組織行動論である。本講義は、担当教員の専門分野である人的資源管理の基礎理論や関連領域について、学部専門レベルの内容の学習を目的として開講するものである。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。