シラバス情報

授業科目名
多変量データ解析 (国際商経・専門科目)
(英語名)
Multivariate Data Analysis (J) (国際商経・専門科目)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA7
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
森谷 義哉
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
金曜日/昼休み(12:10-13:00)/教員研究室
連絡先
メールアドレス

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
現在は、どのような分野においても、必要なデータを正しく収集し、正確に分析して、適切な結論を導く力が重要である。統計学は、そのような力を身につけるための基本的な科目の一つである。この講義では、多変量解析の基本的な考え方を理解して、解析結果を解釈できるようになるとともに、統計解析ソフトウェアを用いた演習を通じて統計解析能力を養うことを目的とする。
【到達目標】
多変量解析の基本的な手法の考え方を理解した上で、統計解析ソフトウェアを用いてデータを解析して、その出力結果を正しく解釈できるようになることを目標とする。
  1. データの視覚化の効果を理解し、ソフトウェアを用いて視覚化することができる。
  2. 回帰分析と分散分析の仕組みを理解し、適切にデータに適用することができる。
  3. 主成分分析の仕組みを理解し、適切にデータに適用することができる。
  4. クラスター分析の仕組みを理解し、適切にデータに適用することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:多変数のデータを分析する方法の基礎を学ぶ。
キーワード:多変量解析、視覚化、回帰分析、分散分析、主成分分析、クラスター分析
講義内容・授業計画
【講義内容】
統計学の基礎知識を復習してから、多変量解析の基本的な手法のうち、代表的な4種類の手法について説明する。理解を深めるために、各テーマの最後には統計解析ソフトウェアRを用いて演習を行う。
【授業計画】
  1. データ解析とは・統計解析ソフトウェアの操作
  2. データの視覚化
  3. データの整理(平均・分散・相関係数)
  4. 確率分布
  5. 推定・検定
  6. 回帰分析(1)
  7. 回帰分析(2)
  8. 回帰分析(3)
  9. 回帰分析(4)
  10. 分散分析
  11. 主成分分析
  12. クラスター分析
  13. 総合演習(1)
  14. 総合演習(2)
  15. 総合演習(3)・プレゼンテーション
※受講者の統計学的な知識に応じて、講義内容を調整することがある。
※パソコンの利用:毎回使用する。
教科書
プリント資料を配布する。
参考文献
受講者と相談の上、適宜指示する。
○多変量解析・データ解析
  1. 永田靖・棟近雅彦(2001)『多変量解析法入門』サイエンス社(学術情報館に所蔵:図書
  2. Hadley Wickham and Garrett Grolemund (2017)『Rではじめるデータサイエンス』オライリージャパン(学術情報館に所蔵:図書
  3. 川端一光・岩間徳兼・鈴木雅之(2018)『Rによる多変量解析入門』オーム社(学術情報館に所蔵:図書/電子ブック
  4. 林賢一・下平英寿(2020)『Rで学ぶ統計的データ解析』講談社(学術情報館に所蔵:図書
  5. 今井耕介(2018)『社会科学のためのデータ分析入門(上)』岩波書店(学術情報館に所蔵:図書/電子ブック
  6. 今井耕介(2018)『社会科学のためのデータ分析入門(下)』岩波書店(学術情報館に所蔵:図書/電子ブック
  7. 慶應SFCデータ分析教育グループ(2008)『データ分析入門(第7版)』慶應義塾大学出版会(学術情報館に所蔵:図書
○R
  1. 村井潤一郎(2013)『はじめてのR』北大路書房(学術情報館に所蔵:図書
  2. 山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎(2008)『Rによるやさしい統計学』オーム社(学術情報館に所蔵:図書/電子ブック
  3. 地道正行(2018)『Rによる統計学独習』裳華房(学術情報館に所蔵:図書
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】
  1. 講義内容を把握して授業に臨めるように、プリント資料や参考文献を読み込む(30h)
【事後学習】
  1. 講義内容の理解を深め、かつ定着させるために、プリント資料や参考文献を読み直す(15h)
  2. レポートを作成する(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
質問に対して、教員と学生間、または学生間のディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
多変量解析の基本的な知識を習得し、その知識を活用できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価の上、単位を付与する。
S: 多変量解析の基本的な知識とその応用力を身につけており、発展レベルのデータ解析ができる。
A: 多変量解析の基本的な手法と使い方を深く理解しており、応用レベルのデータ解析ができる。
B: 多変量解析の基本的な手法と使い方を理解しており、基礎レベルのデータ解析ができる。
C: 多変量解析の基本的な手法と使い方を概ね理解している。
【成績評価の方法】
発表(40%)とレポート(60%)を基準として、毎回の講義・演習に対する受講態度(質問・ディスカッション)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポート(課題)は、次回の授業で優れたものを紹介しながら講評する。
履修上の注意・履修要件
【履修上の注意】
  1. 全体的に、楽しみながら積極的に授業に参加する姿勢を期待する。
  2. 分からないことや疑問に思うことをそのままにせず、すぐに質問して欲しい。
  3. 他の学生と協力しながら課題に取り組むことによって、理解を深めて欲しい。
  4. (予習)次回の授業のプリントが配布されているときは、少しでもよいので読んでみることを勧める。
  5. (復習)授業で配布されたプリントを読み直すこと。レポートを作成することによって理解できたかどうか確認できる。
【履修要件】
  1. 「統計学(B)」を履修済みであること。
  2. 統計学の基本的な知識(特に、平均、分散、相関係数、確率分布)を持っていることが望ましい。
  3. 統計解析ソフトウェアを用いた演習を行うので、PCやソフトウェアの操作に慣れていることが望ましい。
  4. もし、統計学の基本的な知識を持っていなくても、PCやソフトウェアの操作が不安でも、意欲を持って取り組めば授業内容は理解できる。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員の専門分野は数理統計学であり、この授業では多変量解析の理論を講義するとともに、統計解析ソフトウェアを用いた演習を行う。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。