シラバス情報

授業科目名
気象・気候変動と災害 (防災教育科目)
(英語名)
気象・気候変動と災害 (防災教育科目)
科目区分
専門教育科目/副専攻科目
防災教育科目(専門教育科目【専門区分A】)
対象学生
環境人間学部/理学部/全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
2年
ナンバリングコード
KD9992MMA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
谷口 博
所属
減災復興政策研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標13
オフィスアワー・場所
授業後 60 分・講義室/研究室
連絡先
taniro (A) drg.u-hyogo.ac.jp ※ (A) を @ に変更

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
本講義では、気象災害をもたらす「気象」の様々な素過程と「気候」について学び、気象と気候の関係やそれらが人類に及ぼす災害について理解を深める。さらに、気象災害のメカニズムについて学び、今後増加すると考えられる気候変動による気象災害への影響と対策について、考察をしたい。

【到達目標】
1)本講義で扱う気象の諸原理や諸現象について専門用語を用いて説明ができること
2)気象と気候の違いを説明できること、気象災害を引き起こす現象のメカニズムを説明できること
3)気候変動による気象災害の具体例を挙げて説明できること
4)気象防災のための気象予報の手法について専門用語を用いて説明できること
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:気象の素過程と気候変動を理解し気象災害のメカニズムを学ぶ
キーワード:気象、気候、気候変動、気象災害
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、気象災害を引き起こす気象の諸原理や諸現象を数学や物理学を用いて説明し気象の概観を行う。次いで、地球規模の大気大循環について解説し、気候変動のメカニズムや地球温暖化、気象災害との関わりについて説明を行う。最後に気象予報や気候予測の手法を概観し、防災・減災の観点から予報や予測の活用方法について考察を行う。

【授業計画】
1.ガイダンス、太陽系の中の地球,大気の起源と進化
2.大気の鉛直構造,静水圧平衡
3.大気の熱力学(1):状態方程式,熱力学第一法則
4.大気の熱力学(2):水蒸気,乾燥断熱減率,湿潤断熱減率
5.大気の安定性,温位,相当温位
6.降水過程
7.大気における放射、温室効果
8.大気大循環とコリオリ力
9.地衡風,傾度風,高・低気圧
10.台風
11.温帯低気圧と前線
12.中層大気の気象
13.気候変動
14.気象防災のための予測の手法,気象警報に関する基礎知識
15.まとめ(到達度の確認)

【授業における生成系AIの使用について】
講義中に課した課題等については、学生本人が作成することを前提としているため、生成系AIのみを用いて作成することは出来ません。
教科書
一般気象学・第2版(小倉義光著,東京大学出版会,2016)
参考文献
適宜、授業中に紹介する予定である。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストや資料の事前読み込み(30h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・資料を読み直し(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
気象の素過程と気候変動について理解し、各種の気象災害のメカニズムの説明ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90 点以上),A(80点以上),B(70 点以上),C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
到達度確認 90%、授業態度 10%を基準として、総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
各回の講義終了時に記入する出席カードにコメントや質問の記載がある場合には、次の講義にてフィードバックを行う。また、到達度の確認(第 15 回)の結果は、ユニバーサルパスポートにて受講生全体に総評としてフィードバックする。
履修上の注意・履修要件
● 本講義は、副専攻「防災リーダー教育プログラム」の専門教育科目(選択科目)です。
授業は、土曜日にHAT神戸・人と防災未来センター内の「防災教育研究センター」(神戸市中央区)で開講するため、履修に関して充分気をつけること。
● 本授業は、前期の後半(6月、7月)の午前中2コマ連続で実施する予定である。時間割や授業スケジュールの詳細については、初回授業で説明するため、初回授業に欠席する場合は、担当教員までメール等で連絡すること。
● 授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
実践的教育
該当しない
備考

防災リーダー教育プログラムの「防災ゼミナールI/II」にて,災害科学領域や本授業担当教員(谷口)のゼミナールを希望する学生や将来、大学院減災復興政策研究科にて本授業担当教員の研究室配属を希望する学生は、履修をお勧めします。

英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。