教員名 : 三木 一司
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授業科目名
環境安全工学
(英語名)
Engineering of Environmental Safety
科目区分
専門教育科目
−
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBL2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
三木 一司
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標12/目標13
オフィスアワー・場所
月曜日午後 B313室
連絡先
miki@eng.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/5◎
研究科DP
ー
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
<講義目的>
毎日のように報道される”地球環境問題”に関して, 漠然とした受取方をしており, なかなかハッキリとまでは理解していない。地球環境問題は, 人類が生み出したものである。地球から生まれた人類が, 地球上で生存している他の生物を, そしてまた人類自らの存在を危うくしようとしている。地球環境問題で最も注目されているのは温暖化であるが, ”加害者と被害者が区別できない。また影響が広域的である。”という特徴を持っているため, 個人個人が解決すべき重要な課題として捉え難いのが現状である。”地球環境問題”に関する国連傘下の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が主張している地球環境温暖化論は, 地球の平均気温は, かつてない上昇傾向にある。温暖化は, 主に人間活動から出る二酸化炭素(CO2)がおこす。温暖化は, 人間の生活や生態系をおびやかす。という三つの主張を基本とし,IPCCのこのような警告が国際政治をあおり, かき乱してきた。しかし, 2009年11月17日に英国イーストアングリア大学(UEA)の気候研究所(Ckimate Research Unit)から膨大な文書が放出された「クライメートゲートClimategate)事件」と呼ばれる大スキャンダルがあり, 国際政治を揺り動かすIPCCの主張を大きく揺るがすことになっている。”地球環境問題”は, 現代の社会経済活動や生活様式の産物であり, 現代文明の在り方,言い換えれば技術開発の理念を根本的に見直すことが強く求められている。さらに, 資源やエネルギーの枯渇問題とも密接な関係があり, 「持続可能な発展, 開発」を実現するための技術体系を創造することが必要である。”地球環境問題”を解決するには, 地球環境に関する最近の”話題や 動き”を自ら把握し, そして理解することが不可欠である。さらに現代社会の動きを知ることで, ”地球環境問題”を浮き彫りにすることができる。更に、工学の見地からどういった研究開発で環境問題に貢献できるかをリチウム電池やパワーエレクトロニクスを学ぶ。 ≪達成目標≫環境問題を個々の問題として捉え, 責任ある技術者としての素養を身につける。環境汚染の原因を理解し, 問題解決に取り組む工学的な礎を築く。 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル: 環境問題及び工学との関連
キーワード: SDGs、省エネルギー、新エネルギー、1次エネルギー、2次エネルギー、人口問題 講義内容・授業計画
本講義の構成は, ”地球環境問題とは何か?”を念頭に置いて, 地球環境温暖化問題を中心に歴史的背景や問題点について考えたのち, 環境とエネルギー問題, 生態系や化学物質と環境について考え, そして人間社会と環境について考える。
第1講 衛生工学から環境工学へ 地球温暖化問題の原因は, ”人類が快適な生活を送りたいという当たり前の考え, そしてそのように考える人が増加している。”ことであると言われている。公害問題と環境問題を比較することにより地球規模の環境問題を考えていく。 第2講 感染症 環境問題を考えるうえで新型コロナ感染症のような感染症について概観し感染症対策と環境問題対策の類似点を見出すことで地球問題の深刻さを考える。 第3講 地球の成り立ち 地球の誕生過程や海洋・大気の形成過程および生命の誕生過程を知りことで、私たちが直面する地球環境の変化を正しく理解する。 第4講 地球上の資源 わたしたちが日々の暮らしで使う製品や電力の元になる地球上の資源について学ぶ。 第5講 レアメタル 資源上レアメタルは産業に欠かせない金属である。レアメタルの必要性と資源上の問題点を学ぶ。 第6講 地球環境温暖化とその影響 IPCCの主張する地球温暖化の論拠および問題点を考える。 第7講 エネルギーの利用技術と地球温暖化対策 エネルギー利用技術とそれによる地球温暖化対策への波及効果について考える。 第8講 廃棄物とリサイクル 環境への負荷が大きい廃棄物の現状とリサイクルについて考える。 第9講 大気汚染と水質汚染 大気汚染、水質汚染の性質とその対策技術について学ぶ。 第11講 産業界の環境管理及び省エネルギーの取り組み 我が国の企業が積極的に取り組んでいる環境管理のしくみとその実際、省エネルギーの取り組み事例とそれを支える制度について学ぶ。 第12講 大気・水環境保全への取り組み 原材料の多様化や省資源・省エネルギー化にともなって実施されている産業界のさまざまな環境保全対策の取り組みについて学ぶ。 第13講 都市システムと環境 都市における環境問題とその対応、および、より身近な住環境における問題を学ぶと共に、環境保全のためにわたしたち一人一人が取り組むべき課題について考える。 第14講 リチウム電池の開発 工学的に環境やエネルギーの開発を行う例としてリチウム電池の研究開発を取り上げる。 第15講 パワーエレクトロニクスの研究開発 工学的に省エネルギーを進める例としてパワーエレクトロニクスの研究開発を取り上げる。 教科書
無し
参考文献
環境工学入門(実教出版)花木啓祐監修
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】シラバス記載内容の授業内容を事前に調べる(15h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるために授業内容を読み直し(45h) アクティブ・ラーニングの内容
レポートの内容を授業内容を基盤とした能動的課題にする。
成績評価の基準・方法
・小試験を毎回実施し、年一回のレポート課題を出す。小テスト及びレポートの総得点で成績評価にする。通常の試験は行わない。総得点は100点として60点未満はD、60点以上70点未満はC、70点以上80点未満はB、80点以上90点未満はA、90以上はSとする。
・欠席3回以上の学生は無条件に不可にする。 課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則次の講義内で解説する。
履修上の注意・履修要件
・原則欠席を認めない。但し診断書(コピー可)がある場合には症状によっては認める。
・大幅な遅刻(12分以上)は受講は認めない。また、授業の早退も認めない。 ・授業中の携帯電話使用は禁止。小テスト中のインターネット利用やLine等の利用している場合は、該当する学生の小テストを無効にする。 ・小テスト実施時に他学生の回答を写した場合、写した学生と写させた学生の両者共にその回の点数をゼロにする。 生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。 実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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