電気系材料工学

Electrical and Electronic Materials

専門教育科目

−

工学部

3年

HETBK3MCA1

2.00単位

講義 (Lecture)

2024年度前期

堀田 育志

工学研究科

日本語

目標7／目標9

月曜日の午後、B313

hotta@eng.u-hyogo.ac.jp

3◎／4◎／5◎

ー

ー

ー

講義目的
我が国の科学技術は, 技術革新の中で大きな進展を遂げているが, これは電子を媒体とした電気, 電子技術の進歩によるもので, 産業, 民生用の機器に生かされ, 社会生活の充実に大きく貢献している。”電気電子材料”は, 電気電子技術を利用する多くの分野において不可欠であり, その基礎, 基本事項を学習することを目標に, いろいろな物質の基礎, 応用を理解するために必要で, 重要な事項を電気電子工学の観点から統一的に学べるよう解説する。
到達目標
電気磁気学、量子力学の考え方を理解し, 物質の性質を説明できる。
物質の基本的性質を理解し, 実際に材料を活用できる。

サブタイトル：　電気工学を支える機能性材料

キーワード：金属、超電導、絶縁体、半導体、光半導体、熱電材料、誘電体、磁性体

産業, 民生用機器は, 多種多様な電気電子材料から構成されている。そのため, 機器の性能, 機能は材料の性質に大きく依存している。電気電子材料を理解するためには, その基本となる電気理論の理解が不可欠であり, 物質の性質と有機的に結合して理解することが重要である。本講義後半では誘電体と磁性体について詳しく扱う。
第1講 金属
第2講 超電導体
第3講 絶縁体
第4講 半導体
第5講 光半導体、熱電材料
第6, 7, 8講 誘電材料の基本的物性
第9, 10講 誘電材料の電気応答
第11, 12講 磁性の起源
第13, 14, 15講 磁性材料の基本的物性

松澤剛雄他著： 新版電子物性, 森北出版（生協等で購入する）

電気学会　電子物性基礎　大場勇治郎
裳華房　物性論　黒沢達美
裳華房　固体物理　電気伝導・半導体　作道恒太朗著
裳華房　固体物理　格子振動・誘電体　作道恒太朗著
裳華房　固体物理　磁性・超伝導　作道恒太朗著
丸善出版　キッテル固体物理学入門　上下

【予習】授業に際して指示するテキストの部分を事前読み込み（15ｈ）
【復習】レポート作成（第５講と第10講の後の2回、30ｈ）、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し（15ｈ）

授業内容理解を促進するためにレポート課題を課し、理解していないところを能動的に把握させる。

・定期試験の成績，課題レポートなどを総合して成績評価する。
・授業中の質疑応答や、問題を黒板に回答した学生には加点する。

小テストは、原則次の講義内で解説する。
レポートは、それぞれに正答とコメントを付して返す。
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。

・講義内容の区切りが切り替わるタイミングで演習問題をUniversal Passportにアップロードする。
・授業中に演習問題の回答が分かるように解説する。
・授業中にノートに書きこみながら理解することが単位取得の早道である。
・授業中、携帯電話等での録画、録音を禁止する。

生成系AIの利用：
生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。

該当しない