教員名 : 武藤 浩隆
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授業科目名
科学・技術論
(英語名)
Science and Technology
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
-
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBL2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
武藤 浩隆
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
講義後・教室にて
連絡先
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
4◎/7◎/3〇
研究科DP
ー
全学DP
1-1◎/1-2◎/4-1◎
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】
蒸気機関による動力を得た18世紀半ばからの産業革命から現代に至る様々な発明,技術を学ぶ。馬車から蒸気機関に代わり、動力源が人力から機械化され、力作業が飛躍的に効率化した産業革命時代以降の電気に関連する発見,発明,技術を中心にそれらの発展と変遷について学ぶ。技術の革新は常に継続しており、過去・現在を知った上で,未来について思考を巡らすことは大変重要であり、本講義の目的である。 発明王エジソンはニューヨークで初めて白熱電灯を灯し電気会社(現在に続くGE)を興した。彼は直流送電を目指したが、ニコラ・テスラの考案した交流方式に敗れた。一方,近年は再生可能エネルギの必要性や,系統安定化の観点から直流送電の必要性が高まっている。夜を照らす光源は,エジソンが灯した白熱電灯(金属加熱)から,放電物理を応用した蛍光灯(気体放電),固体物理を応用した発光ダイオード(半導体)へと変遷した。化学写真フィルムは半導体の進歩によりデジカメ,スマホへと変遷した。巨人コダックはデジタル化に遅れ倒産し,対照的に同業の富士フィルムは事業を変えながら益々大きくなった。 【到達目標】 ・一歩ずつ歩んできた上記のような様々な科学技術の流れを説明できる。 ・科学技術の変遷を理解し、将来に向けての思考に関係づけることができる。 授業のサブタイトル・キーワード
科学・技術の発展と社会的変化
講義内容・授業計画
社会的に⼤きな変⾰をもたらした科学・技術上の発明や⾰新について講義すると共に、それらの社会的な意義にも焦点をあてる。
1.はじめに 2.18世紀半ば〜19世紀にかけて起こった産業⾰命(軽⼯業) 3.19世紀後半〜20世紀初頭の第⼆次産業⾰命(重⼯業) 4.ニュートン、エジソン、そしてエジソンの会社で働いていたテスラエジソンによる世界初の商業発電所と照明はニューヨークウォール街に。 5.電⼒発送電:⽇本の電⼒黎明期と電⼒網の発展 6.電気の利⽤:発電機とモータ 7.記録媒体:パンチカード、磁気テープ、フロッピー、CD、DVD、ブルーレイ、ハードディスク、半導体メモリ 8.カーボンニュートラルと電⼒システム 9.写真と半導体:化学写真からデジカメ,スマホ,ブラウン管から液晶->有機EL世界No.1のコダックとその倒産、対照的な富⼠フィルム 10.〜14:科学・技術に関する調査結果の発表会 グループ単位で科学・技術に関する調査テーマを選定し,調査を実施,授業内で発表する。各回2テーマx5回。 (プレゼン資料の作成にあたっては生成系AIの使用は禁止する) 【調査テーマの例】 半導体デバイス:半導体デバイス、 コンピュータの発展 通信技術 光:⾊々な光源の歴史とレーザーの発明 自動車の電動化:⾃動⾞⽤電池競争とEVの近未来 パワーエレクトロニクス:半導体の信号制御から電⼒制御へ 再生可能エネルギー発電:集中電源から分散電源へ 15.まとめ (講義テーマ2.〜9.と調査テーマは変更,入れ替える場合があります。) 教科書
授業資料を配布
参考文献
それぞれの課題に合わせて、学生自らが必要と思った文献を自主的に集める。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習・復習】各回授業テーマについて事前の⾃⼰調査と事後学習(10回、20h)
【個別テーマに関する調査と発表】講師と相談の上設定した個別テーマに関する調査と発表資料の作成(調査:30h, 発表資料作成:10h) アクティブ・ラーニングの内容
採用せず
成績評価の基準・方法
個別テーマの調査内容と発表時の質疑応答(40%),期末試験結果(60%)から
講義目的・達成目標に記載した内容の達成度に基づき評価する。 課題・試験結果の開示方法
調査テーマの発表内容を講義の中で講評する。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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