シラバス情報

授業科目名
基礎化学Ⅱ
(英語名)
Fundamental Chemistry Ⅱ
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
1年
ナンバリングコード
HETBK1MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
中西 康次
所属
高度産業科学技術研究所
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
講義終了後
またはメールによる連絡:随時
連絡先
k-nakani@lasti.u-hyogo.ac.jp



対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】「化学」は物質が原子や分子によってどのように組み立てられるかを明らかにするとともに、その物質の示すいろいろな性質、また原子や分子間で起こる変化や反応を研究する学問である。材料系・機械系に依らず、これからの科学技術を担う者にとって「化学」の知識は必須であり、その基礎教育としての「化学」を学習する。特に基礎化学IIでは物質を構成する最小単位の原子とは何か?、原子レベルでモノを考えるとはどういうことか?、どのように結合して物質を構成するか?、についての理解を深めることを目的とする。
【到達目標】1)原子・分子の構造や結合における電子の果たす役割を説明できる。2)化学を通じた科学的ものの考え方を身に付けるため、1)のイメージを描画して説明できる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:物質に関わる理工系学生が最低限身に付けておくべき基礎的な化学の知見
キーワード:原子・分子、物理化学、化学結合、価電子の振る舞い
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では最初に物質を構成する最小単位の「原子」とは何か?について学習し、原子レベルの微視的観点の現象を考えるため量子力学の基礎を学習する。その後、原子が分子や物質として組み立てられるための「化学結合」について、この役割を担う価電子のふるまいを学習する。また、化学が応用されている研究事例や応用事例などを講義中に紹介し、近年、もしくは近い将来の産業において、化学的知見による新規物質の創造が重要であることをあわせて講述する。

【授業計画】
1.ガイダンス 本講義の目標や概要を説明する
  原子の構造と電子配置(テキスト第1章)
2.元素の周期律表と属性(テキスト第2章)
3.量子力学の基礎(1)光電効果と相対論的量子論(テキスト第3章3.1〜3.2)
4.量子力学の基礎(2)ドブロイ波(テキスト第3章3.3)
5.量子力学の基礎(3)波動関数とシュレディンガー方程式(テキスト第3章3.4〜3.5)
6.量子力学の基礎(4)不確定性原理(テキスト第3章3.A〜3.D)
7.化学結合(テキスト第4章4.1、4.3、第6章6.1、第7章7.2〜7.3)
8.化学結合と分子軌道(テキスト第4章4.2)
9.共有結合分子の構造(1)電子対反発則(テキスト第5章5.1)
10.共有結合分子の構造(2)混成軌道と分子の形(テキスト第5章5.2〜5.4)
11.イオン結合と電気陰性度(テキスト第6章6.1〜6.2)
12.水素結合とファンデルワールス力(テキスト第6章6.1〜6.2)
13.固体の化学(1)結晶構造(テキスト第7章7.1〜7.3)
14.固体の化学(2)電子構造(テキスト第7章7.4〜7.6)
15.まとめ
教科書
「基礎から学ぶ大学の化学」 梅本宏信編/植田一正・梅本宏信・平川和貴・山田眞吉 共著、培風館
「演習・基礎から学ぶ大学の化学」 梅本宏信編/伊藤省吾・植田一正・梅本宏信・神田一浩・新部正人・原田茂治・平川和貴・藤本忠蔵・宮林恵子・盛谷造右 共著、培風館
参考文献
授業中に適宜紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキストを読み直し(15h)、「演習・基礎から学ぶ大学の化学」の演習問題の解答(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ単位を付与する。

【成績評価の方法】
定期試験にて成績を評価する。
課題・試験結果の開示方法
定期試験は全体的な講評や模範解答をユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示す。

履修上の注意・履修要件
特になし。


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。