無機化学Ⅰ

Inorganic Chemistry Ⅰ

専門教育科目／教職課程科目

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工学部

2年

HETBO2MCA1

2.00単位

講義 (Lecture)

2024年度前期

(Spring semester)

嶺重 温

工学研究科　化学工学専攻

日本語

目標7／目標9

火曜日; 10:40~12:00・C533室

mine@eng.u-hyogo.ac.jp

3◎

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目標１:磨き続ける力

【講義目的】
　自然科学、産業・エネルギー構造、あるいは技術革新の必要性などを学ぶ上で、無機化学的視点での物事の捉え方を習得することは重要である。本講義では、無機化合物についての理解を深めることを目的とし、物質を構成する諸元素の構造、一般的性質、周期性、ならびに化合物の結合様式及び反応性についての基礎から新しいアプローチについて講述する。

【到達目標】
１）無機化合物の結合様式についての基礎的な考え方を理解し、あらゆる無機化合物の結合様式を説明、予測できること
２）無機化合物の基礎反応についてのいくつかの例を理解し、代表的な種々の無機化学反応の進行可否を判断できること

無機化合物
結合様式
基礎反応

【講義内容】無機化学Ⅰは、さまざまな元素及び無機化合物がどのような結合様式、結晶構造を持つのか、どのような反応により得られ、どのような物性、反応性を示すのかを学ぶ学問である。無機化学を修得することで、その知識は、地球・宇宙科学やエレクトロニクス、医学・薬学、そして環境エネルギー分野に応用される。このように無機化学は多岐にわたる分野の基礎となる学問である。無機化合物はイオン性固体から共有性化合物及び金属に至るまでさまざまである。本講義では、元素の原子構造、電子配置から固体構造、分子構造、さらに反応性についてわかり易く論ずる。

【授業計画】　
　１．原子の構造（テキスト１章）　
　２．電子の軌道と量子数（テキスト１章）
　３．周期表（テキスト１章）
　４．元素の性質と周期性（テキスト１章）
　５．共有結合（テキスト２章）
　６．共有結合と軌道（テキスト２章）
　７．分子の立体構造と極性（テキスト２章）
　８．分子の対称性（テキスト２章）
　９．中間試験
１０．結晶構造（テキスト３章）
１１．イオン性固体（テキスト３章）
１２．金属および類金属（テキスト３章）
１３．酸と塩基（テキスト４章）
１４．酸化と還元（テキスト４章）
１５．溶媒（テキスト４章）
定期試験

※ 生成系AIの利用：
この講義においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。

荻野 博, 飛田 博実, 岡崎 雅明著, "基本無機化学(第3版)", 東京化学同人.

M. Wellerら著, 田中勝久ら訳, “シュライバー・アトキンス　無機化学（上）”, 東京化学同人 (2020).
M. Wellerら著, 田中勝久ら訳, “シュライバー・アトキンス　無機化学（下）”, 東京化学同人 (2020).
平尾 一之, 田中 勝久, 中平 敦著, "無機化学(第2版)", 東京化学同人.

【予習】授業に際して指示するテキスト・事前配布資料を事前読み込み（30ｈ）

【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・事前配布資料を読み直し（30ｈ）

採用しない

【成績評価の基準】
無機化学Ⅰを理解し、元素と無機化合物の構造、物性、反応に関して説明、予測できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力の達成度に基づき、S（90点以上）,Ａ（80点以上）,B（70点以上）,C（60点以上）による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
演習・小テスト20%、中間試験40%、定期試験40%を基準として、受講態度（積極的な質問等）を含めて総合的に評価する。

演習・小テストは、原則次の講義内で解説する。

・履修にあたっては、1年次に「化学工学概論Ⅰ・Ⅱ」及び「応用化学概論Ⅰ・Ⅱ」を受講していることが望ましい。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。

該当しない