シラバス情報

授業科目名
高分子化学Ⅱ
(英語名)
Polymer Chemistry Ⅱ
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBO2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
近藤 瑞穂
所属
工学研究科(応用化学)
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9/目標12
オフィスアワー・場所
随時・C631
連絡先
mizuho-k@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎
全学DP
4-1◎/ー
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】高分子物質は構造単位のもととなる簡単な化合物が,多数の共有結合で連結することで構成される。高分子物質の示す物理的な性質は,構成する個々の高分子鎖の空間的な形態と,それらが集合した巨視的な物質としての振る舞いに依存している。本講義では,高分子の空間的な形態についての理解と,これを反映した高分子の物性について学習する。また,固体状の高分子の熱的性質,力学的性質についても学習し,高分子物質特有の物理的・熱力学的な振る舞いについて理解を深める。講義内では実験に基づいた演習も行い,学習する内容が実際の測定や研究に寄与するものであることも実感してもらう。

【到達目標】
1)典型的な高分子材料の溶液、固体状態における振る舞いと物性の相関について理解し,基礎的な問題を回答できるようにすること
2)1)にもとづく高分子の物理的性質の測定法の原理について説明できるようにすること
授業のサブタイトル・キーワード
高分子の物理的特性評価
講義内容・授業計画
【講義内容】
テキスト「新高分子化学序論」の第3章・第4章の内容を中心に高分子の空間的な形態,高分子溶液の物性とそれに基づく分子量測定の原理を解説する。
また,固体状の高分子の熱的性質,力学的性質についても学習する。


【授業計画】
1)ガイダンス
2)高分子一本鎖の性質
3)高分子の溶液物性と分子量測定(1)
4)高分子の溶液物性と分子量測定(2)
5)関数電卓を用いた分子量測定演習
6)X線回折の概説
7)高分子結晶の構造と成長
8)高分子固体の熱物性
9)高分子固体の粘弾性
10)高分子の電気特性
11)架橋性高分子の性質
12)高分子固体の加工法
13)Flory-Huggins理論
14)2成分系における高分子の振る舞い
15)問題演習

テキストを中心にスライドを用いる
プリントは配布しない予定

なお,講義中にPCが必須となるような内容は取り扱わない
【生成AIについて】
生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。

教科書
新高分子化学序論 化学同人
ISBN978-4-7598-0258-0
生協などで購入すること
参考文献
基礎高分子化学(柴田充弘著,三共出版)

ほかに
コンパクト高分子化学(三共出版)
エッセンシャル高分子科学(講談社サイエンティフィク)
基礎高分子科学(東京化学同人)など
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストの該当部分を事前読み込み(10h)説明の少ない部分について自習(20h)
【復習】講義で説明のあった資料の編集・まとめ(10h)講義内容の理解を深め定着させるため演習問題にとりくむ(20h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
期末試験のみで評価する。期末試験は講義の内容および,過去の大学院入試試験の該当分野を参考に出題する。
講義目的・到達目標に記載する知識の到達度に基づき、S(90点以上),A(80 点以上),B(70 点以上),C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

課題・試験結果の開示方法
例題は、講義内で解説する。

履修上の注意・履修要件
履修にあたっては「高分子化学I」が履修済みであることが望ましい

関数電卓を持参すること
スライドの写真撮影は制限しない


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。