シラバス情報

授業科目名
電気化学(B)
(英語名)
Electrochemistry(B)
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBO3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
松尾 吉晃
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
水曜日17:00-18:00・C603号室
連絡先
ymatsuo@eng.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
7◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
講義目的
平衡電気化学の概念と速度論的扱いに加え、電気化学デバイスの原理および特性を理解することを目的として講義を行う。

到達目標
反応の熱力学量をもとに電極電位を計算するとともに、電極電位に対する系内の物質の活量の影響を説明することができる。また電解質溶液−電極界面の化学種の分布の概略と電位変化を描くことができ、これらの電気化学反応に対しての影響を説明できる。さらに電位と電流の関係をもとにして電気化学反応を診断することができる。これらに加え電気化学を応用したデバイスである電池、センサ等の原理や構造を説明することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義内容
本講義ではまず、基礎となる古典的な溶液論および電解質溶液と電極との界面の構造、及び電極に関する平衡論について解説したのち、電極における反応の速度論とその解析法について詳述する。さらに、固体電解質、電池、光電気化学、めっきといった電気化学の応用例を紹介する。

講義計画
1.電気化学の姿 固液界面での電荷移動(テキスト1章)
2.物質のエネルギーと平衡(テキスト2章)
3.標準電極電位1 電極反応と電位(テキスト3章)
4.標準電極電位2 ネルンストの式(テキスト3章)
5.電解電流1 電流と反応速度(テキスト4章)
6.電解電流2 活性化律速(テキスト4章)
7.電解電流3 物質輸送律速(テキスト5章)
8.中間試験
9.電解電流4 ミクロな拡散機構(テキスト5章)
10.ボルタンメトリー1 ボルタンメトリーの基礎(テキスト6章)
11.ボルタンメトリー2 ボルタモグラムのもたらす情報(テキスト6章)
12.電極表面で起こる現象(テキスト7章) 
13.電解液(テキスト8章)
14.固体電解質(テキスト9章)
15.電池(テキスト10章)
定期試験

課題作成時の生成AIの利用は認めない。
教科書
基礎化学コース 電気化学 渡辺、金村、益田、渡辺 共著 丸善
参考文献
「ベーシック電気化学」 大堺、加納、桑畑 共著 化学同人、「電子移動の化学−電気化学入門 (化学者のための基礎講座) 」渡辺、 中林 共著 日本化学会編 朝倉書店、「基礎からわかる電気化学」 泉、石川、片倉、青井、長尾 共著 森北出版
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】配布する資料を事前に読み込む(20h)
【復習】講義中に指示した演習問題の解答(20h)、講義内容の理解を深め定着させるために教材を読み直す(20h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
課題等20%、中間試験40%、期末試験40%の割合で評価する。
課題・試験結果の開示方法
演習問題の解答は、原則次の講義内で解説する。
定期試験の答案は返却しユニバーサルパスポートに模範解答を掲示する。
履修上の注意・履修要件
関数電卓を持参すること


実践的教育
該当しない
備考
講義の開始時に前回の講義の復習を行う。ユニバーサルパスポートへ解答する形式で行うので入力可能なデバイス(ノートPC、スマートフォンなど)を用意すること。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。