シラバス情報

授業科目名
物理化学Ⅲ
(英語名)
Physical Chemistry Ⅲ
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBO3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
村松 康司
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
平日15:00〜17:30・C605室
連絡先
murama@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
講義目的: 物質の性質(物性)を深く理解するには,原子・分子レベルの視点から見なければならない。この方法論が量子力学であり,これを化学に適用したものが量子化学である。半導体やレーザーなどの先端デバイスに支えられた現代社会は量子力学や量子化学なしに実現されることはなく,これは21世紀の基礎教養といっても過言ではない。そこで,受講生は量子力学・量子化学の基礎となる考えおよび量子現象を表現する数学的知識を身に着けることを目的とする。具体的には,量子力学の起源と原理を学び,簡単なシュレーディンガー方程式を自身で解くことで理解を深める。
達成目標: 量子力学で扱う波動関数およびシュレーディンガー方程式の本質を理解する。実際に簡単な系のシュレーディンガー方程式を解いて,系の電子構造およびエネルギー準位を算出できることを目指す。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
物質の性質を決定する原子・分子の電子構造とエネルギー準位およびこれに基づく様々な分光物性を学ぶことにより,有機・無機化合物の性質とこれらの分光分析原理を理解するための基礎を作る。具体的には,教科書『アトキンス物理化学(上)第10版』の第7〜10章を学ぶ。

第1回:トピック7A 量子力学の起源
第2回:トピック7B ミクロな系の力学
第3回:トピック7C 量子論の原理
第4回:トピック8A 並進
第5回:トピック8B 振動運動
第6回:トピック8C 回転運動
第7回: 中間試験
第8回:トピック9A 水素型原子
第9回:トピック9B 多電子原子
第10回:トピック9C 原子スペクトル
第11回:トピック10A 原子価結合法
第12回:トピック10B 分子軌道法の原理
第13回:トピック10C 等核二原子分子
第14回:トピック10D 異核二原子分子
第15回:トピック10E 多原子分子
この授業においては生成AIの利用を予定していないが,学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。
教科書
アトキンス物理化学(上)第10版 (東京化学同人)
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して事前配布する授業資料の事前読み込み
【復習】授業で扱った数式や演習を自分で展開し確かめる
【時間目安】(予習2h,復習2h)x 15回 = 60h

アクティブ・ラーニングの内容
実施しない。
成績評価の基準・方法
中間試験と期末試験の成績で評価する。
両試験の合計得点(100点満点)により,S(90 点以上),A(80 点以上),B(70 点以上),C(60 点以上)と評価する。

課題・試験結果の開示方法
授業で課したレポートは,次週の授業で解説する。
中間試験で課した問題は,試験後の授業で解説する。
期末試験で課した問題は,ユニバーサルパスポート上でテキストの参照箇所を指示することで解説とする。

履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当せず
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。