シラバス情報

授業科目名
電子材料物性セミナー
(英語名)
Advanced seminar on electronic materials
科目区分
材料・放射光工学専攻科目
対象学生
工学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HETDH7MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
中西 康次
所属
高度産業科学技術研究所
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
講義終了後
またはEメールにて随時
連絡先
k-nakani@lasti.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】集積回路、レーザー、磁気記録、太陽エネルギー変換など、現代社会は多種多様な結晶技術によって支えられており、電子材料工学は近代工学・現代工業を支える基盤となっている。結晶が示すさまざまな性質を応用するためには、その結晶構造(対称性)と電子構造(化学結合)の両方を理解を深めることが重要である。結晶材料の結晶点群、格子面、結晶テンソル等について習熟し、物質の持つさまざまな現象や性質が結晶の持つ対称性に由来するものであること、また、種々の化学結合様式で形成される結晶が示す諸物性はその電子構造に由来することについての理解を深め、自身の材料研究の解析へつながる現象について論究する。
【到達目標】結晶技術の基となる結晶の対称性、結晶が示す物性と電子構造との相関について説明でき、また、この内容を総括してプレゼンテーションすることができる。
授業のサブタイトル・キーワード
固体物性、電子物性
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、前半で熱力学的に定義される物質定数と結晶の対称性から、固体の示す諸現象や諸性質が理解できることを講述し、後半では、さまざまな結合様式で形成される結晶物質に対し、その物性が主に電子構造に由来していることを講述する。

【授業計画】
1.ガイダンス
2.結晶構造(テキスト第1章)
3.波の回折と逆格子(テキスト第2章)
4.結晶結合と弾性定数(テキスト第3章)
5.フォノン(テキスト第4章、第5章)
6.受講者によるプレゼンテーション1(第1章〜第5章のまとめ)
7.プレゼンテーションの講評1
8.自由電子フェルミ気体(テキスト第6章)
9.エネルギーバンド(テキスト第7章)
10.半導体(テキスト第8章)
11. フェルミ面と金属(テキスト第9章)
12.超電導(1)実験事実(テキスト第10章P276〜P288)
13.超電導(2)理論的考察(テキスト第10章P289〜P316)
14.受講者によるプレゼンテーション1(第6章〜第10章のまとめ)
15.プレゼンテーションの講評2


教科書
Charles Kittel 著、宇野良清、津屋昇、新関駒二郎、森田章、山下次郎 訳:「キッテル固体物理学入門 上」、丸善出版

参考文献
アシュクロフト・マーミン著 松原武生、町田一成共訳:「固体物理の基礎 上・1 固体電子論概論」 (物理学叢書 46)、吉岡書店
アシュクロフト・マーミン著 松原武生、町田一成共訳:「固体物理の基礎 上・2 固体のバンド理論」 (物理学叢書 47)、吉岡書店
アシュクロフト・マーミン著 松原武生、町田一成共訳:「固体物理の基礎 下・1(下・1) 固体フォノンの諸問題」 (物理学叢書 48)、吉岡書店
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるため、講義内容をまとめたプレゼンテーション資料を作成する(45h)
アクティブ・ラーニングの内容
能動的に学習するため、講義内容をまとめた2回のプレゼンテーションを予定。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ単位を付与する。

【成績評価の方法】
取り纏めのプレゼンテーション(2回、各50%)の内容を総合的に評価して単位を付与する。
課題・試験結果の開示方法
取り纏めのプレゼンテーションについて講義中に講評する。

履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。