シラバス情報

授業科目名
神経生物学1
(英語名)
Neurobiology 1
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
-
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBA3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
八田 公平、藤原 裕展
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
研究棟516室
随時
連絡先
khatta@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/11◎
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標

【講義目的】脳の働きの原理、神経回路が作られる仕組み、細胞内外での情報伝達、脳疾患など、統合的学問としての現代神経科学の本質を理解するための基礎知識、実験的証拠に基づく思考・判断力、説明できる表現力を身につける。

【到達目標】脳の発生、構造、機能を、分子、細胞レベルから解説できる。
授業のサブタイトル・キーワード
【キーワード】片麻痺、受容野、三量体Gタンパク質、チャネル、海馬、LTP、扁桃体、前頭前野、脳梁、ドーパミン、血液脳関門、トランスポータ、受容体、アゴニスト、アンタゴニスト、SNAREタンパク質、有毛細胞、チップリンク、平面内細胞極性
講義内容・授業計画
【講義内容】脳の基本構造とその進化、歴史的および現代の研究法について説明し、次に、感覚、運動、記憶、リズム、恒常性、本能をつかさどる部位と神経回路、それらが破壊された時の症状、関連する神経伝達物質とその受容体、細胞内情報伝達機構などについて講義する。最後に、様々な生物をもちいた研究によって解明されてきた、脳の発生の分子機構について述べる。

【授業計画】
1)脳の中の地図
2)脳の調べ方
3)脳波と睡眠
4)Gタンパク質をもちいた細胞内情報伝達
5)物を見るとはどういうことか(錯視と高次機能)
6)記憶
7)行動と情動
8)脳疾患(アルツハイマー、パーキンソン、プリオン、サヴァン症候群、分離脳)
9)活動電位と神経毒
10)シナプスと薬理学
11)ストレス、食欲と視床下部
12)脳の発生
13)細胞接着分子
14)聴覚、味覚と嗅覚
15)モデル生物
定期試験
教科書
講義時にプリントを配布する。
Essential細胞生物学(原書第5版)
参考文献
「スタンフォード 神経生物学」 :メディカル・サイエンス・インターナショナル (2016) 図書室有
「カンデル 神経科学 第2版(原著第6版の訳)」 メディカル・サイエンス・インターナショナル (2021) 図書室有
ベアー・コノーズ・パラディーソ  「神経科学—脳の探求— 改訂版 」:西村書店 (2021) 図書室有
デルコミン 「ニューロンの生物学」 :南江堂 (1999) 図書室有
平野丈夫「脳と心の正体」 :東京化学同人 (2001) 図書室有
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストや参考書などの事前読み込み(15h)
【復習】授業内容の基礎事項を理解しているか確認するために、課題レポート作成(30h)、講義内容の理解を深め定着させるために、レポートの答え合わせ、板書ノート・プリントの読み直し、参考書による発展学習(15h)
アクティブ・ラーニングの内容

採用しない

成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
現代の神経科学の基礎を理解し、図示して解説し、実験的な証拠に基づいて批判的に考えることができる者については、知識・技能、思考力、判断力、表現力等の到達度に基づき、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポート20%、期末試験80%を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
・課題レポートの模範解答例を翌週に配布。
・質問は個別に対応。他の学生にも有益と思われる質問は講義で取り上げる。
・指導教員に相談。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。