シラバス情報

授業科目名
物質科学入門
(英語名)
Introduction to material science
科目区分
全学共通科目
対象学生
理学部
学年
1年
ナンバリングコード
IASBM1GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
草部 浩一、三宅 由寛
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標7/目標9
オフィスアワー・場所
メールで事前連絡をし、相談日程と場所を予め予約すること。また、メールでの質問は、学番、氏名、subjectには物質科学入門と明記すること。
連絡先
代表:miyake@sci.u-hyogo.ac.jp (三宅)
必要なら各教員に、直接メールアドレスを聞いてください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1〇/1-2〇/4-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】理学部物質科学科の新⼊⽣が、⼤学における主体的な学修や⽣活の基本的態度と物質科学に関する深い理解や洞察⼒を⾝につける初年次教育を⽬的としている。
【到達目標】県⼤理学部⽣としての⾃覚と⼀体感をもっていることを表現し、専⾨教育における学習の⾒通しと⼼構えについて説明できることを⽬標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:アカデミックスキル、放射光、超伝導・磁性、錯体・物理化学、有機・分析化学、数理
講義内容・授業計画
【講義内容】
物質科学科各分野の教員が交代で、各教員の専門分野の研究について紹介するとともに、基本的なアカデミックスキルなど、大学において初年次から必要となる学修方法について、テキストに従って概説する。
【授業計画】
[  ]はテキストの章、節、項の番号を表している。「放射光」、「超伝導・磁性」、「錯体・物理化学」、「有機・分析化学」、「数理」の5テーマに関連した講義が行われる。

1. X線とレーザーで⾒つける遷移⾦属化合物の新しい電⼦状態
(放射光:和達⼤樹) [5.1.1~5.2.5]
2. SPring-8の⾼輝度放射光を⽤いたX線顕微イメージング法に関する研究
(放射光:篭島 靖) [6.8.1~6.8.3]
3. SPring-8およびSACLAを⽤いた物質の超⾼速構造変化の観測
(放射光:⽥中義⼈)[4.1.1~4.2.4]
4. 放射光X線および超伝導磁束量⼦⼲渉計を⽤いた⾼圧⼒下の磁性研究
(超伝導・磁性:⼩林寿夫) [2.3.1~2.4.2]
5. 物質中の電⼦が⽰す不思議な性質をミクロな視点から探る
(超伝導・磁性:⽔⼾ 毅)[1.2.1~1.2.7]
6. 超伝導:物質世界に現れる量子現象
(超伝導・磁性:宮坂茂樹)[1.1.1~1.1.4]
7. ⾦属と有機分⼦の融合マテリアル:⾦属錯体が⽣み出す形・配列・機能
(錯体・物理化学:阿部正明)[2.1.1~2.2.2]
8. 針でなぞり、光でさぐる分子の形と動きと反応
(錯体・物理化学:⽵内佐年) [6.3.1~6.4.6]
9. 電界効果による有機・無機二次元層状物質の物性制御
(錯体・物理化学:江口律子) [5.3.1~5.4.5]
10. 光電子機能を有する有機典型元素化合物の合成と性質
(有機・分析化学:吾郷友宏) [6.1.1~6.2.3]
11. ⽣体分⼦を迅速,簡便,⾼感度に計測できるバイオセンサの開発
(有機・分析化学:安川智之) [6.7.1~6.7.8]
12. 新奇な構造をもつ有機分子の合成と機能:未知分子を自ら組み上げる
(有機・分析化学:三宅由寛) [6.5.1~6.6.3]
13. 計算物質科学を⽤いた新しい磁性体・超伝導体・触媒物質の設計
(数理 草部浩⼀)[3.4.1~3.4.7]
14. 量⼦⼒学・統計⼒学による物質科学の理論的研究:磁性と超伝導
(数理 坂井 徹)(※)[3.1.1~3.3.3]
15. 偏微分方程式の順問題と逆問題
(数理:永安聖) [7.1.1~7.2.8]
教科書
天野明弘・太田 勲・野津隆志編集 (2008)『スタディ・スキル入門-大学でしっかりと学ぶために-』有斐閣ブックス
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(15h)、プレゼンテーションの準備(5h)
【復習】レポート作成(5回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】講義の出席が前提でレポート点によって総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートの評価についてはユニパで講評する 。
履修上の注意・履修要件
物質科学科の新入生は全員受講しなければならない。
実践的教育
(※)日本原子力研究開発機構のシミュレーション技術の成果を実践教育する。
本講義を担当する講師の約半数は国立および民間の研究機関での実務経験を有する。該当する講師は、国立および民間の研究機関での実務経験に基づいた講義を行う。
備考
講義の順番は、変更される可能性あり。最終的な講義スケジュールは、最初のガイダンス時に示す。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。