シラバス情報

授業科目名
有機化学Ⅰ
(英語名)
Organic Chemistry I
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
1年
ナンバリングコード
HSSBA1MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
吾郷 友宏
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9/目標13/目標14/目標15
オフィスアワー・場所
随時・研究棟・316

授業に関するやり取り用にTeamsのチームを作るので、Teamsでのチャットやリモート会議での面談・相談も可能とする。

連絡先
agou@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/5◎/6◎
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】本講義では大学で必要な有機化学の基礎に対する理解を深めることを目的とし、化学結合、分子の構造、有機化合物の種類、分子間相互作用、π共役系といった有機化学の基礎的内容について論究する。
【到達目標】1)化学結合の基本概念を修得すること、2)分子の構造や官能基と有機化合物の性質を関連付けること、3)混成軌道や共役系の概念を説明すること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:化学結合、官能基、分子構造、立体配座、共役系
講義内容・授業計画
【講義内容】有機化学の歴史や現代社会における位置付け等を解説した上で、化学結合、官能基、混成軌道等の有機化学を学ぶにあたっての基礎となる概念を身につける。続いて、有機分子が示す多様な性質や反応を理解するための基本概念である、分子の立体構造、共役系電子系や共鳴を解説する。
【授業計画】
1.有機化学:その歴史と領域(有機化学の歴史、現代社会における有機化学)
2.化学結合と分子の成り立ち(原子構造、電子配置、元素の周期律)
3.化学結合と分子の成り立ち(化学結合、ルイス構造、共鳴構造)
4.化学結合と分子の成り立ち(分子の表記法)
5.有機化合物:官能基と分子間相互作用(炭化水素、アルコールとエーテル、チオールとスルフィド、ハロアルカン、窒素化合物、アルデヒドとケトン、カルボン酸、酸化状態)
6.有機化合物:官能基と分子間相互作用(炭化水素の命名法)
7.有機化合物:官能基と分子間相互作用(分子間相互作用と物理的性質)
8.分子のかたちと混成軌道(分子のかたち、VSEPRモデル、共有結合の形成)
9.分子のかたちと混成軌道(混成軌道、炭化水素の構造、多重結合)
10.立体配座と分子のひずみ(立体配座、立体ひずみ)
11.立体配座と分子のひずみ(シクロアルカン、環ひずみ)
12.立体配座と分子のひずみ(多置換シクロアルカン)
13.共役と電子の非局在化(π結合と共役、分子軌道法入門、アリル系)
14.共役と電子の非局在化(芳香族化合物、芳香族性)
15.共役と電子の非局在化(励起状態、分子の光吸収と発光、色素)
定期試験

【生成系AIの利用】
本講義ではレポートなどは課さないが、学生が学修のために生成系AIを利用することについては制限は設けない。
ただし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。

教科書
「有機化学 改訂3版」(奥山格・石井昭彦・箕浦真生 著)丸善(生協等で購入する)
参考文献
(1) 「ウォーレン 有機化学 上」(CLAYDENGREEVESWARRENWOTHERS 著、野依良治・奥山格・柴崎正 勝・檜山為次郎 監訳)東京化学同人[図書館有](2) 「有機化学 改訂3版 問題の解き方」(奥山格 著)丸善[生協で購入可]3)「困ったときの有機化学 上」(David R. Klein著、竹内敬人 他訳)化学同人(4)「ジョーンズ 有機化学 上」(Maitland Jones, Jr.Steven A. Fleming著、奈良坂紘一、山本学、中村栄一、大石茂郎、尾中篤、正田晋一郎、徳山英利訳)東京化学同人
その他にも定評のある教科書が多々あるので、図書館の蔵書を確認することを勧める。

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】例題の解答(15h)、演習問題の解答(15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し(15h)

アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S90点以上),A(80点以上),B70点以上),C60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】中間試験(50%)、定期試験(50%)の成績で評価する。中間試験の実施時期などは、授業時に連絡する。
課題・試験結果の開示方法
演習問題は講義内で解説する。
履修上の注意・履修要件
・高校化学の内容(特に有機化学)や「無機化学I」の内容を理解していることを前提として進める。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。

実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。