教員名 : 中谷 和人
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授業科目名
文化人類学 (A)
(英語名)
Cultural Anthropology (A)
科目区分
全学共通科目
−
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
中谷 和人
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
講義前後、教室にて。
連絡先
kazuto_nak@hotmail.com
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
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研究科DP
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全学DP
1-2◎/3-2◎/2-1〇
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】この授業では、文化人類学の基本的な方法と知見を、具体的な事例とともに学ぶ。文化人類学は、長期のフィールド調査にもとづいて、人間の多様な文化・社会的な営みについて研究する学問である。フィールドで出会う人々の生き方や考え方は、私たちにとってすぐに理解できるものとはかぎらない。むしろ、「なんじゃこりゃ?!」「なんでこんなことやってるんだ?」という問いを突きつける「他者」との出会いこそ、この学問の出発点にある。異質な他者とともにものを見、聞き、考えるなかで、自分自身を絶えず変容させていく文化人類学の面白さをぜひ体験してみてほしい。
【到達目標】1)文化人類学の基本的な方法と知見を具体的な事例とともに学ぶことで、自他の世界についての「当たり前」を疑い、それを批判的に捉え返すことができる。2)1)で得た気づきや発見を、身近な体験や事象と関連づけながら、自分の言葉で人に説明することができる。 授業のサブタイトル・キーワード
【キーワード】他者/他なるもの、参与観察、フィールドワーク、民族誌、マリノフスキ、贈与交換、クラ、イヌイット、狩猟、先住民、聴覚的空間、ナビゲーション、口頭伝承、人間−動物関係、在来知、レヴィ=ストロース、野生の思考、構造主義、ブリコラージュ、神話、呪術、進化主義、文化相対主義、文化構築論、アニミズム、物心二元論批判、関係論的生命観、アニメーション、医療人類学、災因論、疾患と病い、ナラティブ・アプローチ、ハンセン病、身体障害、HIV/エイズ、精神医療、芸術の人類学、アール・ブリュット批判、知的障害、デンマーク、ドローイング、ティム・インゴルド
講義内容・授業計画
【講義内容】授業は大まかに前半と後半に分かれる。前半は主に特定の地域や人類学者の思想に焦点を当て、後半はいくつかのテーマを選んで掘り下げる。異なる対象や問題が扱われながらも、そこに一貫して「人類学的思考」が流れていることをつねに意識すること。なお、講義ではパワーポイント(写真、DVDなどの映像資料含む)を使用し、合わせてレジュメを配布する予定である。
【授業計画】 1.イントロダクション なぜ文化人類学を学ぶのか 2.贈与がつくる社会関係 マリノフスキとクラ 3.野生のナビゲーション イヌイットにおける旅と動物に「なる」こと 4.レヴィ=ストロースの思想(1) 構造主義の考え方 5.レヴィ=ストロースの思想(2) 神話とブリコラージュ 6.文化批判の時代へ 誰が文化を語る権利をもつのか 7.前半のまとめ 8.生命を人類学で考える(1) アニミズムと「心」の問題 9.生命を人類学で考える(2) 動きが生命をつくる 10.医療を人類学で考える(1) 病いと疾患 11.医療を人類学で考える(2) 病むことの経験とケアの実践 12.芸術を人類学で考える(1) 誰がアール・ブリュットを語るのか 13.芸術を人類学で考える(2) 芸術の生態学に向かって 14.芸術を人類学で考える(3) 線が物語る生 15.全体のまとめ 教科書
特に指定しない。
参考文献
関連する参考文献は適宜指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】毎回講義の最後に次回の授業のキーワードを挙げるので、それについて事前に本やインターネット等で情報収集すること。(30h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるため、授業で配布されたレジュメを最低2回は熟読すること。(30h) アクティブ・ラーニングの内容
毎回講義後にコメントシートを提出してもらい、次回の講義の冒頭で紹介・講評を行う。コメントシートは教員との、また学生間での重要なコミュニケーションの機会であり、講義を聞いた感想や質問を自由に書くこと。
成績評価の基準・方法
上記した到達目標1)2)に照らして、コメントシートの内容(30%)と定期試験レポート(70%)を総合して評価する。
課題・試験結果の開示方法
コメントシートの紹介と講評を通じて、教員との、また学生間でのコミュニケーションの機会を可能なかぎり確保する。
定期試験については、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントを合わせて記載する。 履修上の注意・履修要件
この授業は特に復習を重視している。講義後は配布されたレジュメを熟読し、授業内容について理解を深めること。
参考文献については授業中適宜指示するので、興味をひかれたテーマはそれを読んでさらに問いを深めること。 実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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