シラバス情報

授業科目名
生体超分子構造解析学
(英語名)
Analysis of Biosupramolecular Structure
科目区分
生命科学専攻・生体物質構造解析学・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSML5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
村本 和優
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時・研究2期棟S206号室
連絡先
muramoto@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/6〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】生体超分子の構造と機能に関する研究、および構造解析法の現状について理解する。
【到達目標】生体超分子の構造を表現し、機能を説明する。タンパク質複合体の構造解析法、およびタンパク質構造の特徴を挙げる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル: エネルギー変換系膜タンパク質複合体構造解析
キーワード: 呼吸鎖タンパク質複合体構造、X線結晶解析、構造機能相関
講義内容・授業計画
【講義内容】生体超分子としてのエネルギー変換系膜タンパク質複合体の構造例とそれらの機能、構造解析法(おもにX線結晶解析)、およびタンパク質構造の特徴について解説する。
【授業計画】
1. エネルギー変換系の膜タンパク質複合体
2. タンパク質の発現、精製、結晶化法
3. 構造解析法(光学顕微鏡、電子顕微鏡、X線結晶解析)
4. X線結晶解析(回折、波の干渉)
5. X線結晶解析(X線回折、構造因子)
6. X線結晶解析(結晶の構造因子)
7. X線結晶解析(位相の決定、電子密度、構造精密化)
8. 低温電子顕微鏡単粒子解析
9. 構造の特徴(分子表面、静電的相互作用、pKa解析)
10. 構造の特徴(水素結合、金属原子、溶媒と脂質分子、構造変化)
11. 生体超分子システム(ATP合成系)
12. 生体超分子システム(細菌運動系)
13. 生体超分子の構造と機能(ポンプ、能動輸送体、チャネル、トランスポーター)
14. 構造データベース(Protein Data Bank)の利用と作図
15. まとめ
*講義ではパソコンを使用
*課題およびレポート作成には生成系AI の利用不可
教科書
授業時に配布されるプリント
プリント内容の板書および大画面表示
関連Webサイトの大画面表示
参考文献
“Bioenergetics 4” D. G. Nicholls and S. J. Ferguson (Academic Press)
“Introduction to Protein Structure 2nd ed." C. Branden & J.Tooze (Garland Science)
「タンパク質の構造入門 第2版」C. Branden & J. Tooze (Newton Press)
“Principles of Protein X-ray Crystallography 3rd ed." J. Drenth (Springer)
「タンパク質のX線結晶解析法 第2版」J. Drenth (シュプリンガー・ジャパン)
「生体高分子結晶のX線構造解析」竹中章郎他(丸善出版)
「クライオ電子顕微鏡ハンドブック」難波啓一他(NTS)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】各回の授業計画と関連する参考⽂献中の内容を予習する。(20h)
【事後学習】各回の授業内容を復習し、指⽰された課題に取り組む。(40h)
アクティブ・ラーニングの内容
採⽤しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
(1)成績は100 点満点とし、60 点以上をもって合格とする。
(2)合格者には所定の単位を与える。
(3)合格者の成績は、講義目的・到達目標に記載する能⼒の到達度に基づき、S(90点以上), A(80点以上), B(70点以上), C(60点以上)の評語をもって表す。
【成績評価の⽅法】
課題(レポート、作品)の結果(60%)、および受講態度(40%)を基準として総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
課題(作品)については、後⽇の授業においてコメントする。
課題(レポート)については、ユニバーサルパスポート上においてコメントする。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。