シラバス情報

授業科目名
生体分子代謝論
(英語名)
Metabolism of Biomolecules
科目区分
生命科学専攻・ 生体物質機能解析学・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSML5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
山内 大輔
所属

理学研究科

授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標2/目標3
オフィスアワー・場所
木曜日午後4時〜午後6
姫路工学キャンパスC451
(連絡してからが望ましい。)

連絡先

dyamauch@sci.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/6〇
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標

【講義目的】我々人類の大部分は植物の種子を食べることによって多くのエネルギーを得ている。食糧として重要な種子に加えて、種子貯蔵物質についても理解を深める。種子はその形成時には貯蔵物質の合成が起こり、発芽時には貯蔵物質の分解が起こる。この合成と分解の制御機構を中心に生体分子代謝機構の理解を目的として講義を行う。この講義では生命科学の専門分野における基礎的な専門知識を体系的に理解するために、植物系統分類学や植物形態学の基礎から講義を行う。加えて、遺伝子組換え作物などについても講義を行い、広範な知識の修得も目指す。この中で、遺伝子組み換え作物を用いることで、食糧・栄養不足の解消などにも取り組まれていることや、健康増進に役立てようという試みなども講義する。この授業を通じて生命科学分野において真理の探究と知の創造を重視した独創的かつ先駆的な基礎研究を推進する能力を身につけることができる。


【到達目標】1)植物生理学の基礎理論を修得すること及び、2)先端的な研究遺伝子組換え作物の研究やその栽培に伴う社会問題等の現状を理解し、それを説明できるようになることである。  



授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:植物生理学の基礎と種子生理学及び植物バイオテクノロジー
 キーワード:植物系統分類学、植物形態学、植物生理学、植物ホルモン、種子生理学、バイオテクノロジー

講義内容・授業計画

前半では、植物生理学の基礎(植物系統分類学の基礎や植物形態学の基礎を含む)から説明を始めて、種子形成と発芽における生理現象について生体分子代謝の観点から講義を行う。また、その過程を制御している植物ホルモンやその作用機構についても解説する。後半では、植物の分子育種について解説し、さらに、遺伝子組換え作物や、種子貯蔵タンパク質遺伝子を利用した新規作物等についても解説する。最後に植物ホルモンに制御される種子発芽の最新研究についても紹介する。

授業計画

1. はじめに
2. 
植物生理学の基礎1: 陸上植物の起源
3. 
植物生理学の基礎2: 維管束植物
4. 
植物生理学の基礎3: まとめ
5. 植物ホルモン1: オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、エチレン
6. 植物ホルモン2: ブラシノステロイド、アブシシン酸、ストリゴラクトン、ジャスモン酸、サリチル酸
7. 
植物ホルモン3: まとめ
8. 種子生理学1: 種子形成と種子貯蔵物質
9. 種子生理学2: 種子休眠と種子発芽
10. 
種子生理学3: まとめ
11. 分子育種の基礎1: 植物組織培養、植物細胞への遺伝子導入、ゲノム編集を用いた遺伝子改変
12. 
分子育種の基礎2: 実用化された遺伝子組換え作物、遺伝子組換え作物の問題点とその未来
13. 
分子育種の基礎3: まとめ
14. 
種子発芽の新手法による解析、種子発芽における植物ホルモン応答機構
15. おわりに

生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書

Jones R, Ougham H, Thomas H and Waaland S (2012) The molecular life of plants. In Wiley-Blackwell

テキストにない部分はプリントを配布する。

参考文献

Bewley JD and Black M (1994) Seeds. In Plenum Press

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(30h)

【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(18h)、レポート作成(4回、12 h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

植物生理学の基礎を理解し、遺伝子組換え作物に関する社会問題を説明できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S90点以上),A(80点以上),B70点以上),C60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。


【成績評価の方法】
レポート100%を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、それぞれにコメントを付して返す。
履修上の注意・履修要件
実践的教育

該当しない

備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。