シラバス情報

授業科目名
人間学(自然)
(英語名)
Introduction to Environmental Science
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
環境人間学部
学年
1年
ナンバリングコード
HHHBE1MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
奥 勇一郎、大橋 瑞江、木村 敏文、土川 忠浩、中桐 斉之、宇野 康司、柴﨑 浩平、風間 健宏
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標13/目標15
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/2〇/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】人間は古来から自然の中で生活してきました.自然は人間にとって必要な物資を供給するとともに人間の生存基盤となる環境を形成してきました.しかし,近年の過剰な人間活動が自然がもつ環境形成能力を失わせ,様々な環境問題を生み出しています.この科目では,地球環境から我々の身の回りの地域環境まで広く環境を捉え,それらが抱える環境問題の現状およびそのメカニズムや解決策についての基本を理解することを目的とします.

【到達目標】環境分野における様々な問題,およびその評価・解決のための多様な測定・保全技術についての基礎を説明できることを到達目標とします.

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:地球温暖化,温熱環境,地球史,水環境,生物多様性,生態系サービス
講義内容・授業計画

【講義内容】

担当教員の専門分野の視点から環境問題の現状およびそのメカニズムや解決策についての基本を具体的事例を紹介しながら講述します.


【授業計画】
1. ガイダンス
2. 地球で何が起こっているのか?(奥):地球温暖化の仕組みを説明し,その観測事例を紹介します.
3. リスク=ハザード×脆弱性×曝露(奥):地球温暖化によってもたらされる災害リスクの基本的な考え方について説明します.
4. 地球温暖化と住まい・住まい方の関わり(土川):住まいにおける消費エネルギーの増加と地球温暖化,さらには熱中症等の人体の健康との関わりについて説明します.
5. 地学の視点で環境を考える(宇野):地球規模で生じる現象を理解するために必要な時間的・空間的視点について説明します.
6. 地学分野における科学イノベーション(宇野):総合科学である地学分野における科学イノベーションについて説明し,その事例を紹介します.
7. 水−土−大気のつながりと物質循環(風間):土壌と水・大気の間で起こる様々な物質の交換のメカニズムについて説明します.
8. 水環境と人間活動の関わり(風間):自然の中の水環境の成り立ちとそれに与える人間活動の影響について概説します.
9. 生態系の仕組みとなりたち(大橋):生態系という概念と地球上に分布する様々な生態系の種類や特徴を概説します.
10. 生物多様性のメカニズム(大橋):生物の分類の仕方と進化の考え方を,生物多様性の定義とともに説明します.地球規模から地域レベルで生物多様性が生じるメカニズムについての理解を促します.
11. 生物の行動(木村):生物はどんな行動をしているのか?特徴的な行動例も交えて説明します.
12. 病原生物と人間の相互作用(中桐):感染症の拡がり方とその予測について概説します.
13. 環境破壊とその予測(中桐):人間活動により生じる環境破壊と生態系について概説します.
14. 生態系サービスと社会(柴崎):生態系サービスが社会にどのように関わっているかを解説し,その維持や創出にむけた視点・考え方を概説します.
15. まとめと総括課題

※パソコンの利用: 毎回使用予定
※生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと.生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけません.生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない,または認定を取り消すことがあります.
教科書
必要に応じて資料を配付します.
参考文献
必要に応じて,都度紹介します.
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【予習】
授業で指示がある場合はその内容を,ない場合は授業計画に記載の用語について様々な文献等を用いて調べておくこと.各回につき2時間を目安とします.
【復習】
授業で示した図表等から読み取ることのできる相関関係や因果関係,それらを介してわかる現象の特徴等について,ノート等を見直して復習しておくこと.各回につき2時間を目安とします.授業で展開した議論を自分自身の力だけで復元してみることを強くおすすめします.

アクティブ・ラーニングの内容
ユニバーサルパスポートのクリッカー機能を使用した出席者全員参加のクイズを実施する場合があります.
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

講義内容の事柄について理解し,問題の評価・解決のための多様な計測技術や保全技術について説明ができる者に単位を授与します.講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じてSからCまで成績を与えます.
S: 授業内容はもとより関連する広範な内容まで自主的な学修で理解できている.課題における情報収集や知的探求が卓越しており,その構成や内容が極めて優秀な水準で到達目標に達している.
A: 授業内容はもとより関連する内容まで自主的な学修で理解できている.課題における情報収集や知的探求に積極性がみられ,その構成や内容が優秀な水準で到達目標に達している.
B: 授業内容を適切に理解できている.課題における情報収集や知的探求は指示された範囲内でなされ,その構成や内容がおおむね良好な水準で到達目標に達している.
C: 授業内容の理解は必要最低限である.課題における情報収集や知的探求は指示された範囲内でなされ,その構成や内容が必要最低限の水準で到達目標に達している.

【成績評価の方法】
受講態度とレポート(80%),総括課題(20%)を基準として総合的に評価します.
課題・試験結果の開示方法
講義終了時に講義内容についてわかったこと・わからなかったことをコメントシートに書いて提出する場合があります.その場合,コメントシートに対する回答はそれを実施した回の次以降の回にて解説します.レポート課題は優れた内容のものを授業の中で紹介しながら講評します.
履修上の注意・履修要件
・別途,連絡することがあるので掲示板(ユニバーサルパスポートの掲示板を含む)や大学メールアドレスへの連絡等に注意し,少なくとも週に1度は確認するようにしてください.
・講義内容やその順序については変更する場合があります.
・教室規模の関係上,履修制限を設ける場合があります.履修希望者が履修制限人数を超える場合はランダム抽選により履修者を決定する場合があります.
実践的教育
該当しません
備考
この講義は環境人間学部での学びの基盤となる知識を習得する科目のひとつです.担当教員は環境デザイン系において様々な研究を行っています.各担当教員の詳細は教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo)を参照のこと.
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。