教員名 : 井上 靖子
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授業科目名
教育相談
(英語名)
School Counseling and Guidance
科目区分
全学共通科目/教職課程科目
ー
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
2年
ナンバリングコード
IA9991TCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
井上 靖子
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標16
オフィスアワー・場所
日時:メールによる連絡を受けて決定する
場所:講義室およびE棟204の教員研究室 連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
5◎/2〇/3〇
研究科DP
ー
全学DP
1-2◎/1-1〇/4-1〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力/目標2:教え、寄り添う力/目標3:協働する力
講義目的・到達目標
主として教育現場におけるカウンセリング理論に関する基礎知識やカウンセリング実践の技法を説明でき、多様な育ちの背景を持つ子どもや保護者を想定した模擬カウンセリングを実践できるようになることを目的とする。子どもの心の諸問題として、いじめ、発達障がい、虐待、不登校、思春期危機等に関する知見を取り入れ、どのような配慮や関わりをもっていくのがよいのか、各自が主体的に考え、実践できるようになることをめざす。
本講義の到達目標は、1)昨今の子どもや保護者を取り巻く心理社会的な現状を把握し、カウンセリングについての基礎知識や技法を説明できる、2)対象者の個性や特性を把握しながら、それに応じた模擬カウンセリングの工夫を行い、対人支援のアプローチを多角的に提案し、実践していくことができる、である。 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:こころに寄り添い、こころの癒しについて探究する
キーワード:傾聴、共感、受容、カウンセリング、多様な育ち、子どもと保護者のこころの理解 講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、最初に、各自のこれまでの学校体験を振り返り、教育現場を取り巻く現状や課題について認識する。次いで、カウンセリング理論の基礎知識やカウンセリング実践の技法、子どもや保護者の心の諸問題(いじめ、発達障がい、虐待、不登校)に対する知見を具体的事例で検証しながら、講述する。カウンセリングの基礎知識や技法を取り入れたうえで、模擬カウンセリングの体験演習に取り組み、カウンセリングや対人支援アプローチを主体的に実践する。 【授業計画】 1.ガイダンス 本講義の目的と概要説明(こころとは何か) 2.教育相談の概要ー学校現場で求められるカウンセリング 3. 各自の学校体験を振り返る 4. 各自の学校体験に基づき、KJ法による質的検討 5.子どもと保護者を取り巻くこころの諸問題 6.カウンセリング理論の基礎(傾聴とは何か) 7.カウンセリングの実践事例(スクールカウンセリング) 8.カウンセリングの技法を学ぶ(傾聴の具体的方法) 9. カウンセリングの実際(ロールプレイ) 10.カウンセリングの実践(子どもや保護者のこころの理解) 11.子どもの心の諸問題の理解と対応(不登校) 12.子どもの心の諸問題の理解と対応(発達の凹凸) 13.子どもの心の諸問題の理解と対応(子どもの性暴力被害)ゲスト講師による講演 14.子どもの心の諸問題の理解と対応(グループワーク演習) 15.まとめと評価(到達度の確認)定期試験 パソコンの利用:資料等を印刷して持参できない場合はパソコンを持参してもよい。 生成系AIの利用:生成系AIの利用については、教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない。又は認定を取り消すことがある。 教科書
講義時間中および体験演習の際、適宜、プリントを配布したり、その都度、参考文献を紹介する。
参考文献
小野田正利他(2015)『体験型ワークで学ぶ教育相談』大阪大学出版会
村瀬嘉代子(2013)『学校が求めるスクールカウンセラー』遠見書房 吉田圭吾(2007)『教師のための教育相談の技術』 金子書房 河合隼雄(1992)『子どもと学校』岩波新書 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各講義の担当教員が、ユニバーサルパスポート等で配布する資料教材を事前読み込んだり、事前の課題があればそれを準備する(2h×15回、30h)
【復習】講義内容の理解を深め、定着させるために、資料教材を読み直し、各講義の担当教員が提示する単位認定コメント内容を記述する(2h×15回、30h) アクティブ・ラーニングの内容
各自の学校体験を振り返るでは、数名毎にグループに分かれ、学校体験を傾聴と対話で共有するグループワークを行う(1回)。そのグループワークに基づき、子どもや保護者、教師のこころの諸問題について発表を予定している(1回)。また、カウンセリングの実際(ロールプレイ)でも、数名毎のグループに分かれ、各グループで子ども、保護者、教師、養護教諭、カウンセラーなどの役割を担って、ロールプレイを考え、実践する(グループワーク1回、発表1回)。ゲスト講師による講義については、ゲスト講師との間で疑問や意見をやり取りしながら、各テーマについての考えを深めていく(グループワーク 1回)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
カウンセリング理論に関する基礎知識やカウンセリングの技法を説明でき、多様な育ちの背景を持つ子どもや保護者を想定した模擬カウンセリングを実践しようと努力した者に単位を授与する。単位認定試験の論述では、知識、論理的思考力、具体的思考力、表現力、文章記述力を評価するとともに、授業への受講態度(積極的な質問、話し合いへの参加姿勢)を加えたすべての評価項目の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 定期試験80%を集中講義の最終日に実施し、受講態度20%(出席数、講義でのコメント、グループワークやロールプレイへの取り組み、積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。 集中講義のため、授業時間の3コマ以上欠席した場合は、単位不可とする。 オンライン授業となった場合、定期試験80%の代わりに、ユニバーサルパスポートからの課題提出80%を基準として、受講態度20%(出席数、講義でのコメント、演習への取り組み、積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
講義毎のコメント用紙については、毎回、教員が目を通して、意見についてコメントを付して返却したり、講義のなかで、質問に対する回答を伝えたりする。
履修上の注意・履修要件
カウンセリング体験学習などがあり、対話や意見交換を行うなど、積極的な講義への参加姿勢が求められる。特別な事情がないのに20分以上過ぎての遅刻、途中退席は欠席扱いとなる。欠席の場合は、コメント用紙に理由を記述して提出する。
履修にあたっては、講義資料等を読み込み、十分な事前学習をして講義に出席すること。また、講義後は内容が理解できているのか、講義資料等を読み込み、十分な復習をしておくこと。 集中講義のため、授業時間の3コマ以上欠席した場合は、単位不可となる。 実践的教育
臨床心理士、公認心理師の資格をもつ教員が、カウンセリングの演習、相談実践事例の検討を指導すること、臨床現場に関わる外部講師による様々な心の問題に関する講演も取り入れていることから、実践的教育に該当する。
備考
担当教員の専門は臨床心理学であり、心理療法の実践や心理臨床実践研究を行っている。本講義は主として、担当教員の専門分野のうち、学校心理臨床における理論と実践を解説するものである。教員の心理臨床実践研究を知りたい学生は、下記のホームページなどを参考としてください。
https://researchmap.jp/roselily/research_areas 英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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