シラバス情報

授業科目名
防災心理学
(英語名)
Psychology for Disaster Management
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
環境人間学部
学年
2年
ナンバリングコード
HHHBE2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
木村 玲欧
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標11/目標13
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/1〇/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】急激で大規模な環境変化である災害時の人間心理・行動を理解するためには、平時とは異なる「特殊な」心理・行動状態とそれにまつわる解決課題を理解することが重要である。本講義では、心理学の観点から災害時の人間理解を深めるとともに、災害時における適切な対応・支援を促進させることを目的とする。
【到達目標】本講義の到達目標は、1)平時とは異なる災害時の心理・行動状態とそれにまつわる解決課題を理解すること、2)災害時の人間理解を深め、災害時における適切な対応・支援を促進できるようになること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:平時および災害時の「心」の状態を理解し、生きる力・支える力をを身につける防災心理学
キーワード:ストレス、ストレッサー、ストレスコーピング、怒り、災害対応従事者、心的トラウマ、正常性バイアス、同調性バイアス、失見当、丁度可知差異
講義内容・授業計画
【講義内容】
 災害時における人間心理・行動の特徴について心理学の観点から概説する。授業では事例をあげながら、受講者にも事例における原因と課題および対処法について、主体的に考えてもらう機会を設定する。
【授業計画】
1.ストレス(1)ストレスとストレッサーの概念
2.ストレス(2)ストレスパターンの理解
3.ストレス(3)ストレスマネージメント
4.災害時の感情(1)災害後の感情の変化
5.災害時の感情(2)子どもの感情変化
6.災害時の感情(3)災害対応従事者の感情変化
7.こころのケア(1)心的トラウマ
8.こころのケア(2)こころのケアの手法
9.こころのケア(3)被災地におけるこころのケアの実態
10.バイアス(1)正常性バイアスと同調性バイアス
11.バイアス(2)さまざまなバイアスと課題
12.バイアス(3)警報に対する認知と行動
13.バイアスと失見当への対処法(1)失見当に対する対処法
14.バイアスと失見当への対処法(2)バイアスに対する対処法
15.バイアスと失見当への対処法(3)丁度可知差異とその応用

※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
必要に応じてプリント等を適宜配布する
参考文献
『災害・防災の心理学−教訓を未来につなぐ防災教育の最前線』(木村玲欧、北樹出版、2015)
本教科書の3章・9章を中心に深掘りする(本講義においては参考文献のため、購読すると理解を深めることはできるが必ずしも入手しなくてよい)。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する資料の部分を事前読み込み(15h)
【復習】ミニレポート作成(15回、15h)、レポート作成(1回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるために資料を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
5人程度のグループに分け、グループ単位での作業・発表を予定(3回)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 平時とは異なる災害時の心理・行動状態とそれにまつわる解決課題を理解し、災害時の人間理解を深め、災害時における適切な対応・支援を促進できる者に単位を授与する。
 講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】
 最終レポート30%、毎回の授業でのミニレポート70%を基準として、受講態度(積極的な質疑応答等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
毎回のレポートは、ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って、それぞれにコメントを付して返す。
また特筆すべき内容のものは、講義の中で紹介する。
履修上の注意・履修要件
・授業において、ミニレポートや、場合によってグループワークを課すので積極的に出席・参加すること。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
・履修定員を超える場合には、教員が担当する系の学生や上級生を優先する場合があります。

実践的教育
該当しない
備考
担当教員は、心理学・行動学・教育学・社会調査法をもとにした災害・防災研究を行っている。この講義は、担当教員の専門分野である「災害時の心理・行動」についての基礎的部分を解説するものである。詳細は木村玲欧HP(https://kimurareo.com/)や木村ゼミHP(https://kimurareo-lab.com/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。