シラバス情報

授業科目名
共生博物学
(英語名)
Coexistence and prosperity viewed from natural history
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
高野 温子、京極 大助、太田 菜央、池田 忠広、大平 和弘、石田 弘明、黒田 有寿茂、中濱 直之
所属
自然・環境科学研究所
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標14/目標15
オフィスアワー・場所
兵庫県立人と自然の博物館
連絡先
クラスプロファイルにより問い合わせること

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
地球規模の環境問題や地域が抱える課題を解決するために、人と自然の調和ある共生関係の創出が必要とされている。
【講義目的】
この講義では、人と自然の統合的理解をめざす新しい博物学のあり方とその必要性を学ぶ。
【到達目標】
人と自然の共生を考えるうえで自然史博物館が果たしている社会的・学術的役割を説明でき、
持続可能な社会の構築のために求められる行動を提案し、または選択しようとすることができる。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義内容
 自然・環境科学研究所(自然環境系)が併設される「兵庫県立人と自然の博物館」(人博)において、講義および体験などを通して、自然・環境のグローバルな変遷過程からローカルな環境課題解決の取り組みまでを多角的に教授する。授業は4日間の集中講義、複数教員によるオムニバス方式で実施する。全担当教員は人博の研究員を併任する実務者で、展示や収蔵資料といった資源も活用して研究・普及教育・シンクタンク活動を行っており、これまでに得た知見と経験に基づき講義を行う。

授業計画
<8/27(火)>
第1回「自然・環境科学研究所と博物館の役割、ガイダンスを兼ねて」(高野温子)
第2回「自然史博物館成立史と自然史資料の研究活用」(高野)
第3回「植物分類学概論」(高野)
<8/28(水)>
第4回「篠山層群の脊椎動物化石」(池田忠広)
第5回「化石の石割調査実習」(池田)
第6回「化石の剖出実習」(池田)
第7回「野生植物の現状と絶滅要因」(石田)
<8/29(木)>
第8回「博物館における野生植物の域外保全」(黒田有寿茂)
第9回「絶滅危惧種保全のための遺伝情報の利用」(中濱直之)
第10回「適応進化の仕組みとその応用」(京極大助)
第11回「共存・棲み分けと繁殖干渉」(京極)
<8/30(金)>
第12回「動物標本の研究活用」(太田菜央)
第13回「絵図・古写真にみる歴史的な共生風景」(大平和弘)
第14回「伝承にみる自然に寄り添った暮らし方」(大平)
第15回「庭園・公共空間にみる共生デザイン」(大平)
教科書
プリント資料を配付する。
参考文献
授業中に随時紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
アクティブ・ラーニングの内容
講義1日目は講師案内による博物館の観覧後にグループディスカッション、
2日目は化石石割から剖出実習を予定している。
成績評価の基準・方法
最終レポート80%と平常点(授業への取組など)20%を基準に、受講態度を考慮して評価する。
最終レポートは、各分野の講師から出題されるテーマから1つを選択し、後日ユニバーサルパスポートを通じて提出するものとする。
レポートの評価は、講義の理解度と自己学習の深度、行動につながる考察がなされているかによって行う。講義目的・到達目標に記載した能力の到達度に応じて
S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価の上、単位を付与する。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、ユニバーサルパスポートを通じてマイクロソフトオフィス形式ファイル(docx)またはPDFファイルで提出するものとする。
レポートのフォーマット等、詳細については初日のガイダンスにて連絡する。
履修上の注意・履修要件
安全を確保した会場の都合上、受講者数は上限50名とし、希望者がこれを越えた場合は抽選により履修者を決定する。開講場所である人と自然の博物館には専用の駐車場はないので、公共の交通機関を利用すること。交通手段や費用なども勘案した上で、履修届を提出すること。受講に際しては、今日の環境問題に関わる用語(地球温暖化、生物多様性、里山、生態系管理、循環型社会など)をもとに、十分な予習をして講義に出席すること。
実践的教育
該当する。
備考
各担当教員の専門分野の詳細は、自然・環境科学研究所のHP( https://www.hitohaku.jp/shizenken/staff.html)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。