シラバス情報

授業科目名
現代都市社会とまちづくり
(英語名)
Introduction to Urban Sociology and Townmanagement
科目区分
全学共通科目

対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
太田 尚孝
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11
オフィスアワー・場所
授業前後・教室にて
連絡先
講義初回に提示する

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
4-1◎/1-2〇/2-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
都市における生活圏程度の狭域空間の環境改善を目的とするまちづくりを行う上では、都市社会への正しい認識が重要である。本講義では、現代都市社会の構造的特徴の理解とこれに対する健全な批判的視点を獲得した上で、ローカルレベルのボトムアップ型のまちづくり事例を紹介しつつ、現代都市社会におけるまちづくりに必要な知識や方法について実践例を含めて体系的に理解することを講義目的とする。
【到達目標】
本講義の到達目標は、1)現代都市社会の構造的特徴や課題を理解し、新たな都市への視点を獲得している、2)まちづくりの取り組みや実践例について幅広い知識を得ている、3)直面するまちづくり課題に対して創造的・建設的提言を行うことができる、である。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
【講義内容】
現代都市社会では、サイレントマジョリティと呼ばれるような物言わぬ多数派が存在する一方で、まち(=都市における生活圏程度の狭域空間)の環境をより良くするために、様々な主体によるまちづくり活動が全国各地で展開されている。本講義ではこうした一連のプロセスを正しく理解するために必要となる現代都市社会の構造的特徴や、各地のまちづくりの取り組みについて教科書や実践例を交えて学ぶ。また、レポート課題を通して、直面するまちづくり課題への創造的・建設的提言を行う必要性と考え方、表現方法等を身につける。なお、「実践紹介」は外部講師を予定しているため、場合によっては日程が変更することもある。
【授業計画】
1.導入:授業概要・現代都市社会とまちづくり
2.まちづくりとは:まちづくりの概念(序章)・まちづくり事例集(5章)・知っておきたい基礎知識(6章)
3.まちづくりとは:私から始めるまちづくり(1章)
4.まちづくりとは:みんなと出会う(2章)
5.中心市街地活性化とまちづくり①−時代環境の変化を理解する
6.中心市街地活性化とまちづくり②−海外の中心市街地を事例に考える(ミニレポート)
7.中心市街地活性化とまちづくり③−エリアマネジメント
8.安全・安心のまちづくり①−コミュニティレベルの防災力の必要性
9.安全・安心のまちづくり②−消防団を考える(ミニレポート)
10.安全・安心のまちづくり③−地域で取り組む災害に強いまちづくり
11.まちづくりのきっかけ・仕組み・担い手①:まちに出会う(3章)
12.まちづくりのきっかけ・仕組み:まちをつくるプロセス(4章)
13.実践紹介−講義内容に関わるまちづくりの考え方や合意形成手法の実践(外部講師を予定)
14.実践紹介−講義内容に関わるまちづくりの実践活動の紹介(外部講師を予定)
15.まとめ:これからの都市社会とまちづくりの展望(到達度の確認・課題提出)
※パソコンの利用:毎回持参することを推奨する。
※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
山﨑義人ほか(2021)『はじめてのまちづくり学』学芸出版社、を生協等で購入すること(授業時や課題レポート等で用いる)。
参考文献

兵庫県の地域創生やまちづくり活動に関心のある学生は、三宅康成ほか(2022)『兵庫から地方の新しい未来を探るー地域を創生する8つの挑戦』 神戸新聞総合出版センター、を副読本としてほしい。

それ以外にも、松本康ほか(2023)『都市社会学・入門(改訂版)』有斐閣、筧裕介(2013)『ソーシャルデザイン実践ガイド:地域の課題を解決する7つのステップ』英治出版、西村幸夫ほか(2017)『まちを読み解く ─景観・歴史・地域づくり─ 』 朝倉書店 、日本建築学会(2004)『まちづくりの方法』丸善出版などは参考文献扱いとする。

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(45h)
【復習】
レポート作成(30h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない(関連分野の基礎的知識や考え方を理解するための純粋な講義科目のため)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
現代都市社会におけるまちづくりを巡る課題を理解し、創造的・建設的な提言ができる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じてSからCまで成績を与える。S=90点以上、A=80点以上、B=70点以上、C=60点以上、とする。
【成績評価の方法】
講義時に行うミニレポート(40%)、第15回に提出の課題レポート(60%)を基準として、受講態度・出席状況を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
ミニレポートは、提出・採点後に、授業期間内で全体的な講評を行う。課題レポートは、環境人間学部の学生には「まちづくり論」の際に講評を行う。その他の学部の学生は、課題発表時に過年度の状況等を代替的に説明する。

履修上の注意・履修要件
  • 本講義は現代都市社会とまちづくりの広範な内容を概括するので、教科書、現地見学、推薦文献を通して、具体的事例などを積極的に調べ学ぶ姿勢が求められる。
  • 担当教員が環境人間学部にて開講する2年前期の「まちづくり論」、2年後期の「都市計画」、3年前期の「都市空間分析(GIS)演習」等の前提となりうる科目であり、これらの科目の履修を予定している学生は積極的な履修を推奨する。
  • 講義中でわからないところを調べることができ、あるいは自分でノートを取ることもできるので、PCを持参することを推奨する。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は都市の良好な環境を形成するための都市計画やまちづくりの研究と実践を行っている。本講義はその第一歩となる現代都市社会とまちづくりの概要を講義するものである。担当教員の詳細は個人HP、もしくは兵庫県立大学教員研究者データベースを参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。