シラバス情報

授業科目名
都市環境論
(英語名)
Atmospheric Environment
科目区分
専門教育科目
対象学生
環境人間学部
学年
2年
ナンバリングコード
HHHBE2MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
奥 勇一郎
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標13
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/1〇/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】地球温暖化を含む気候変化,それに伴う気象の極端化,ヒートアイランド現象など大気に関する様々な環境問題が生じている.建築自体を取り巻く環境の視点から様々な環境問題の原因と影響を正しく理解し,都市・建築の計画における問題解決のために必要な知識を得ることを目的とする.
【到達目標】地球温暖化を含む気候変化,それに伴う気象の極端化,ヒートアイランド現象など大気に関する様々な環境問題について理論的な説明ができることを到達目標とする.
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:気象学,気候学,都市環境,衛星リモートセンシング,数値予報モデル,地球温暖化
講義内容・授業計画
【講義内容】
都市環境および建築の設計を志す者として要求される最小限の基本的事項を学習することを目的とする.地域における持続可能な日々の暮らしを実現するためには気候予測を考慮した都市・建築の計画が求められる.気候変化に対する適応策の検討を目的とした自治体における調査研究を具体的事例として紹介し,科学的視点からの検証を加えながら解説する.建築自体を取り巻く地球環境および都市環境の視点から様々な環境問題を取り上げ,それら環境問題に対し建築に関わる者としていかに取り組んでいくべきかを考える.

【授業計画】
当授業の5~7が実践的教育に該当する.
1. ガイダンス
2. 地球環境と建築1(観測事実の概要)
3. 地球環境と建築2(温室効果ガスと放射)
4. 地球環境と建築3(地球温暖化の仕組み)
5. 地表面におけるエネルギー熱収支と建築
6. 都市環境と建築1(ヒートアイランド現象の仕組み)
7. 都市環境と建築2(都市環境の調査研究事例)
8. 都市環境と建築3(衛星リモートセンシングの活用)
9. 将来気候の予測1(数値予報モデルの概要)
10. 将来気候の予測2(気象予報と気候予報)
11. 将来気候の予測3(気候予測シナリオ)
12. 気候変化による都市環境への影響1(豪雨)
13. 気候変化による都市環境への影響2(台風)
14. 気候変化による都市環境への影響3(猛暑)
15. まとめと総括課題

※パソコンの利用: 毎回使用予定
※生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと.生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない.生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない,または認定を取り消すことがある.
教科書
必要に応じて資料を配付します.
参考文献
シリーズ<気象学の新潮流>『都市の気候変動と異常気象』『台風の正体』『大気と雨の衛星観測』『メソ気象の監視と予測』『「異常気象」の考え方』(いずれも朝倉書店,図書館にあり)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
授業で指示がある場合はその内容を,ない場合は授業計画に記載の用語について参考文献等を用いて調べておくこと.各回につき2時間を目安とする.
【復習】
授業で示した図表等から読み取ることのできる相関関係や因果関係,それらを介してわかる現象の特徴等について,確認課題やコメントシート,ノート等を見直して復習しておくこと.各回につき2時間を目安とする.授業で展開した計算(数式の場合は与えられた値以外に考えることのできる条件に適した数値を代入しての試算)や議論を自分自身の力だけで復元してみることを強くおすすめします.
アクティブ・ラーニングの内容
ユニバーサルパスポートのクリッカー機能を使用した出席者全員参加のクイズを実施する場合がある.授業計画における「将来気候の予測」のいずれか1回にてグループワークを実施します.
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
地球温暖化やヒートアイランド現象などの仕組みをはじめとする講義内容の事柄について理解し,理論的な説明ができる者に単位を授与する.講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じてSからCまで成績を与える.
S: 授業内容はもとより関連する広範な内容まで自主的な学修で理解できている.課題における情報収集や知的探求が卓越しており,その構成や内容が極めて優秀な水準で到達目標に達している.
A: 授業内容はもとより関連する内容まで自主的な学修で理解できている.課題における情報収集や知的探求に積極性がみられ,その構成や内容が優秀な水準で到達目標に達している.
B: 授業内容を適切に理解できている.課題における情報収集や知的探求は指示された範囲内でなされ,その構成や内容がおおむね良好な水準で到達目標に達している.
C: 授業内容の理解は必要最低限である.課題における情報収集や知的探求は指示された範囲内でなされ,その構成や内容が必要最低限の水準で到達目標に達している.

【成績評価の方法】
各回の講義終了時にそれまでの講義内容についての確認課題を実施する場合がある.受講態度と確認課題80%,総括課題20%を基準として総合的に評価する.
課題・試験結果の開示方法
各回の講義終了時に講義内容について,わかったこと・わからなかったことをコメントシートに書いて提出,確認課題の解答およびコメントシートに対する回答は,それらを実施した回の次以降の回にて解説します.
履修上の注意・履修要件
確認課題には関数電卓(各種デバイスのアプリケーションでも可)を必要とするものもあるので持参すること.履修にあたっては,十分な復習をして授業に出席すること.履修要件ではないが3年次・前期の「大気科学演習」は2年次・前期の「都市環境論」と2年次・後期の「大気科学」が単位取得済みであることを前提に授業を展開するので注意すること.文系・理系にかかわらず理解できるよう配慮しますが,数学・物理学の基礎知識があると理解しやすい内容ですので,必要に応じて2年次・前期の「物理学基礎」の履修をおすすめします.
実践的教育
地方自治体での調査研究の経験を持つ教員が,実際に担当した現地調査をもとに都市温暖化とヒートアイランド現象の現状について解説することから実践的教育に該当する.
備考
担当教員は大気科学に関する研究を行っている.この講義は,担当教員の専門分野である気象学,気候学の視点からみた大気環境問題について解説するものである.詳細は教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo)を参照のこと.
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。