シラバス情報

授業科目名
資源エネルギー政策
(英語名)
Natural Resource and Energy Policy
科目区分
専門教育科目
対象学生
環境人間学部
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
中嶌 一憲
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標13
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/1〇/2〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】環境政策を学ぶ上で,環境資源の価値や変化を経済学的に評価するための手法を学ぶことは重要である.本講義では環境政策を経済的に評価するための基礎的な理解を深めることを目的とする.
【到達目標】1)環境評価手法や環境・社会経済・政策の変化を記述するシミュレーション・モデルの利用方法の基礎的知識を修得すること,2)それを環境政策の分析に応用できるようになること,を目標とする.
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:費用便益分析,環境政策,シミュレーション分析,環境経済評価
講義内容・授業計画
【講義内容】環境問題を数量的に分析するために,環境資源の経済的価値を評価する手法や,社会経済の変化に基づいて環境の変化をシミュレートするモデル分析の手法を,これらの基礎理論とともに実例や利用法を紹介しながら,理解を深めていく.
【授業計画】
  1. ガイダンス(本講義の目標および概要)
  2. 環境政策における環境評価手法やモデル分析の役割
  3. 評価モデルとデータベース
  4. 経済モデルの定式化と最適化問題
  5. 計量経済モデル
  6. 産業連関分析の基礎: 産業連関表とは
  7. 産業連関分析の応用: 波及効果のシミュレーション分析
  8. 動学的最適化モデルの基礎: DICEモデル
  9. 動学的最適化モデルの応用: 気候変動対策のシミュレーション分析
  10. 応用一般均衡モデルの基礎: 社会会計表の作成とモデルの定式化
  11. 応用一般均衡モデルの応用: 政策シミュレーション分析
  12. 環境評価手法: 顕示選好法と表明選好法
  13. 費用便益分析
  14. 政策評価に関するシミュレーション分析発表会
  15. まとめと評価(到達度の確認)
※生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと.生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない.生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない,又は認定を取り消すことがある.
教科書
講義にて資料配布
参考文献
  • 細江宣裕ら『テキストブック応用一般均衡モデリング』東京大学出版会,2004.
  • 鷲田豊明『環境評価入門』勁草書房,1999.
  • 山本勲『実証分析のための計量経済学: 正しい手法と結果の読み方』中央経済社,2015.
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】講義の対象となる講義資料を前もって読んでおくこと(目安として2時間程度)
【復習】講義で出てきた図や式を用いて自分で一から説明する,数値モデルを自ら構築し計算するなどして,講義内容の理解を定着させること(目安として2時間程度)
アクティブ・ラーニングの内容
14回講義では,政策評価に関するシミュレーション分析と題して,受講生が各自分析した内容を発表し,ディスカッションを行う.
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】環境評価手法や環境・社会経済・政策の変化を記述するシミュレーション・モデルの利用方法の基礎を理解し,それを環境政策の分析に応用できる者に単位を授与する.また,講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能,思考力,判断力,表現力等)の到達度に基づき, S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ,単位を付与する.
【成績評価の方法】期間中の中間レポート(40%),期末レポート(60%)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する.
課題・試験結果の開示方法
  • テストおよび講義内での練習問題は,原則次の講義内で解説する.
  • 講義終了後に講義に関する質問やコメントをユニバーサルパスポートにて書いてもらい,次の講義の最初に教員が質問に答えたり,コメントを紹介するなどして情報共有をはかる.
履修上の注意・履修要件
  • 履修にあたっては,環境資源経済学を履修していること,コンピュータの初歩的技術を有していること,微分積分および線形代数の素養を有していることが望ましい.また,受講者数によっては,講義期間の最後に課題発表会を行う予定であるため,講義計画の変更があり得る.
  • 授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより,「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて,十分な予習・復習をして講義に出席することが望ましい.
実践的教育
該当しない
備考
担当教員は気候変動問題を中心に環境経済モデルを用いた政策評価に関する研究を行っている.この講義は,担当教員の専門分野である環境経済学の基礎的な部分を解説するものである.詳細は教員研究者データベースHPhttps://cv01.ufinity.jp/u_hyogo/)を参照のこと.
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。