シラバス情報

授業科目名
日本史
(英語名)
Japanese History
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
平良 聡弘
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標10/目標16
オフィスアワー・場所
授業終了後、教室において
連絡先
amtaira1976@yahoo.co.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-2◎/3-2〇/4-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
幕末維新期以降の日本の近現代を、一国史の枠組から相対化することが本講義の目的である。すなわち、19世紀に「文明」的な価値観を確立させたヨーロッパ世界の人々や、彼らから「野蛮」とみなされた非ヨーロッパ世界の人々が書き残した、日本に関する生の証言(言説や図像)を読み解き、日本および日本人がどのようにイメージ・評価されてきたのか、その歴史的な変遷について論究し、日本の近現代を多面的に考察していく。

【到達目標】
本講義の到達目標は、1)近現代の日本が「文明」を中心とする国際社会においてどのように位置づけられ、いかなる動向をとったのかを概括的に説明できること、2)外国人の書き残した言説や図像を読み解き、外国人の日本イメージ・評価がどのように変化してきたのかを提示できること、3)日本人の視点とは異なる外国人の観点に自分なりの「気づき」を得て、日本の近現代の新たな一面を「発見」できること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:外国人のみた日本の近現代
キーワード:一国史の相対化(外からの視点)、文明、オリエンタリズム、文明化の使命論
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、外国人のイメージ・評価から自国の歴史を考察することの方法論的な意義と限界について提示したうえで、外国人の書き残した日本に関する言説と図像を具体的に検証する。主に用いる素材は、外国で刊行されていた新聞・雑誌、日本の外国人居留地で発刊された新聞・雑誌、来日した外国人の滞在日記・日本紀行文である。これらを読み解きながら、外国人の日本イメージ・評価について理解を深め、日本の近現代史を外の視点から読み直す。

【授業計画】
 1.  ガイダンス—外からの視点—
 2.  不平等条約と国際法
 3.  国際社会と日本の近現代
 4.  文明イデオロギー—オリエンタリズムと「文明化の使命」論—
 5.  外国人が見た江戸時代の日本
 6.  対日通商運動のなかの日本イメージ
 7.  外国人の見た日本開国
 8.  外国人の見た幕末維新
 9.  外国人の見た文明開化
10.  外国人の見た日本の近代化
11.  外国人の見た日清日露戦争  
12.  外国人の見た大正デモクラシー
13.  外国人の見た総力戦体制 
14.  外国人の見た戦後日本
15.  まとめ—外国人の日本論から得られるもの—
定期試験
教科書
レジュメを配布する。
参考文献
適宜紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各回レジュメの事前読み込み、課題の取り組み(2h)

【復習】各回レジュメの読み直し、課題の取り組み(2h)
アクティブ・ラーニングの内容
グループワークか学生同士のディスカッションをおこなうことも検討する。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
上記した講義目的・到達目標にそくして、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
提出課題30%、定期試験70%を基準として、受講態度(積極的な質問など)を含め総合的に評価する。
 *定期試験の際はレジュメ・自筆ノートの持込を許可する。

課題・試験結果の開示方法
提出課題については、かならず次の講義の冒頭で解説をおこなう。

定期試験に関しては、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。

履修上の注意・履修要件
・高校日本史を受講していなくても構わない。重要なのはこれまでの知識の有無ではなく、授業で得た知識をもとに資料を読解し、自分で考える習慣を身につけることである。
・授業中に指示した課題や事前・事後学習を中心に、十分な予習・復習をおこない講義に出席すること。
実践的教育
該当しない。
備考
特になし。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。