教員名 : 山端 直人
|
授業科目名
ワイルドライフマネジメント特論
(英語名)
Practice for Wildlife Management
科目区分
ー
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA7
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
山端 直人、横山 真弓
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標15
オフィスアワー・場所
平日9:00−17:00 自然・環境科学研究所森林動物系
連絡先
yokoyama@wmi-hyogo.jp
yamabata@wmi-hyogo.jp 対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
野生動物管理に関する政策の背景や実情を理解するためには、法律に基づいて都道府県、市町村が策定する計画を理解することが求められる。本講義では、これらの法律的な裏付けとともに、被害対策や銃種別今後の政策立案や政策提案能力、地域課題の解決能力を身に着けることを目的とする。本講義は他の野生動物管理に関わる講義の基礎ともなるものである。
【達成目標】1)法律に基づいて行政が実施する野生動物管理の枠組みについて、説明することができる、2)被害現場や野生動物の生態に基づいて、実際の管理の現場の現状と課題を論じることができるようになる、の2点である。 授業のサブタイトル・キーワード
科学的管理、順応的管理、被害防止特措法、鳥獣保護管理法、獣害対策、集落支援、個体数管理
講義内容・授業計画
都道府県が担うべき野生動物管理とその根拠となる法律や計画を横山が、市町村が担うべき被害対策とその根拠となる法律や計画、地域主体の獣害対策などについて山端がそれぞれ担当する。
1.野生動物管理の現状と課題(テキスト、プリント) 2.野生動物と人のかかわりの歴史(プリント) 3.保護管理に関わる法律の概論と保護管理の基本(テキスト、プリント) 4.兵庫県のシカ・ツキノワグマの管理計画(プリント) 5.科学的モニタリングの理論(テキスト) 6.野生動物の生活史の特徴(テキスト、プリント) 7.野生動物からのサンプリング手法(テキスト、プリント) 8.獣害対策のための地域政策-被害管理と個体数管理の手法-(テキスト・プリント) 9.獣害対策のための地域政策-集落支援の手法-(テキスト・プリント) 10.獣害対策のためのアンケート調査手法(演習) 11.獣害対策のためのインタビューの方法、ワークショップ手法、アクションリサーチの方法(演習) 12.被害集落での課題抽出調査(フィールドワーク) 14.課題改善の提案方法(フィールドワーク、演習) 15.まとめと評価 教科書
・「実践 野生動物管理学」、鷲谷いづみ(監修・編著)培風館
・配布プリント等 参考文献
STOP!鳥獣害 〜地域で取り組む対策のヒント〜(全国農業会議所)、
動物たちの反乱(河合雅雄・林良博編著 PHPサイエンス・ワールド出版)) これからの地域社会のための獣害対策(農林統計協会) 実践 野生動物管理学(培風館) 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】テキストの「実践 野生動物管理学」の事前読み込み(10h)、環境省の野生動物、農水省の鳥獣害のホームページなどを閲覧しておくこと(10h)。
【復習】レポート作成(2回,10h)、関心のある都道府県の特定鳥獣保護管理計画の読み込みとまとめ(20h) アクティブ・ラーニングの内容
野生動物管理のメディア報道を通じて、報道と現実とのギャップ、社会の認識と現実について、議論を行い、プレゼン資料にまとめて講義最終回に発表する。また、実際の集落に出向き、被害対策者との意見交換を通じて課題整理を行う。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準:
野生動物管理の全体像を理解し、具体的な課題解決の提案ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 成績評価の方法:レポート50%、小テスト50%(6月最終週に実施)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。 ※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。 課題・試験結果の開示方法
プレゼンについては、講義中に講評を行う。最終レポートについてはユ ニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。
履修上の注意・履修要件
講義においては適宜必要な情報収集を収集して受講する必要がある。
実践的教育
自然・環境科学研究所森林動物系の教員は全員が兵庫県森林動物研究センターの研究員を併任しており、全教員が地域や行政を対象にした野生動物管理の実務経験を有する
備考
担当教員2名はそれぞれ、野生動物管理学及び獣害の問題を中心とした農村計画学やアクションリサーチの研究を行っている。この講義は、担当教員の専門分野である野生動物個体群解析の学問的基礎部分および行政機関等への計画策定の支援と、農村計画学と野生動物問題に関する政策学の基礎知識を解説するものである。詳細は森林動物研究センターHP(http:/wmi-hyogo.jp/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
|