シラバス情報

授業科目名
種生物学特論
(英語名)
Advanced species biology
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
山﨑 健史
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
オフィスアワー:火曜〜金曜 13:00以降
場所:兵庫県立人と自然の博物館
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
本講義では、種 speciesに対する理解を深めることを目的とし、様々な学問分野における種の生物学をについて論究する。

本講義の到達目標は、種 speciesに関する研究事例を通して、1)種の多様性創出とその維持機構を理解し説明できること、2)種内、種間での様々な生物間相互作用を理解し説明できること、3)種という概念が、どのような背景で生まれ、どのように使われ、そして、どのような問題を含んでいるのかを理解し説明できること、である。

また、本講義のテーマを通し、多くの文献や考え方、研究に触れることで、自身の学問的な背景に深みを持つことが、何よりも重要である。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:系統分類学、生物地理学、多様性生物学、生物哲学
講義内容・授業計画
地球上において、現在、約180万種以上の生物種に学名が付けられている。多様な生物を語る上で、分類学上の基本的な単位である種 speciesは、重要な意味を持っている。本講義では、まず種の多様性に関連する事象を概観し、主に種多様性が生じるプロセスと維持機構を理解する。そして、種の定義を通して、改めて種とは何かを捉えなおす。
また、本講義は、兵庫県立人と自然の博物館で行うため、必要に応じて、収蔵庫なども見学し、現場での研究事例も紹介する。

本講義の各回で扱うテーマは以下のものである。
1.生物の多様性
2.多様性のパターン
3.多様性の創出プロセス
4.種分化
5.種の定義
6.様々な種概念
7.種分化メカニズム
8.系統分類学
9.系統地理学
10.種内関係
11.種間関係
12.保全の単位としての種
13.生物学の哲学
14.種問題とは
15.授業のまとめと評価
教科書
基本的にスライドを用いて講義するため、特に指定しないが、その都度、参考になる書籍を紹介する。
参考文献
三中信広(2009)分類思考の世界?なぜヒトは万物を「種」に分けるのか.講談社新書.
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業計画の各テーマについて、事前に2時間の予習をすることが望ましい(2時間x15回=計30時間)
【復習】各回ごとにノート、配布資料の見直しを2時間行い、理解を深めることが望ましい(2時間x15回=計30時間)

そのほか、参考文献等を用いて理解を深めることが望ましい。
アクティブ・ラーニングの内容
該当しない。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
種多様性の創出・維持機構、種の定義について理解でき、自身の言葉でこれらを説明できる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
また、能力の到達度に加え、正しい日本語文法で書かれているか、論理的に文章が組み立てられているかも考慮して評価する。

成績評価の方法
成績は授業中に行う小テストもしくは議論(20%)と最終レポート(80%)を基準として、受講態度を含めて、総合的に評価する。
10回以上の出席がない者については、成績評価は行わない。

課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則次の講義内で解説する。
最終レポートにおける全体的な講評などは、ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示す。
履修上の注意・履修要件
・個体以上を扱う生物学、自然地理学などの予備知識があることが望ましい。

・本授業は、原則、対面で行う予定だが、授業方式を変更する場合は、ユニパ等で履修登録者に周知する。

・この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は、陸上節足動物の多様性に焦点をおき、主にクモガタ類の系統分類について研究を行っている。この講義は、担当教員の専門分野の基礎部分について解説するものである。
詳細は、Researchmapを参照(https://researchmap.jp/arigumo)。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。