シラバス情報

授業科目名
地球環境進化学特論
(英語名)
地球環境進化学特論
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA5
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実習 (Practical Training)
開講時期
2024年度前期
(every other year)
担当教員
廣瀬 孝太郎
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標6/目標13
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)。
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
1-1◎/2-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】地球環境とは、構造運動や気候や生態系の変動など、地球内部・表層の構成要素が相互に影響しながら進化を続ける複雑なシステムである。そのプロセスは、現在の地形や地質にを調べることで明らかになる。この授業では、地質・地形から過去の情報を解析するための知識と技術を学び、地球の環境システムを理解することを目的とする。地球環境進化を探求することは、自然に対する俯瞰的な視点を獲得し、未来の人類のあり方について公平な意見を持つことでもある。

【到達目標】フィールドワーク、分析、データ解析、講義を通して、地球科学に関する視野と素養を身につけ、科学と社会を結ぶ知見の習得を目指す。

授業のサブタイトル・キーワード
地球環境進化,地質学,層序学,地球環境進化,珪藻微化石,大阪平野
講義内容・授業計画
本授業では,兵庫県の山地・平野部を対象としたフィールドワークとそこで採取した試料の室内分析により、地形・地質を調べる。それらに講義で解説する知見を加え、グローバルな変動や地域の特徴を理解する過程で、地球環境進化について学ぶ。

<1日目>※博
 1.ガイダンス:フィールドワークおよび実習の概要について

<2日目>※実
 2.フィールドワーク:大阪平野の基盤岩類と大阪層群 1
 3.フィールドワーク:大阪平野の基盤岩類と大阪層群 2
 4.フィールドワーク:大阪層群の試料採取

<3日目>※博
 5.実習:珪藻微化石のプレパラート製作
 6.実習:珪藻微化石の顕微鏡観察
 7.実習:珪藻微化石のデータ解析
 8.実習:まとめと意見交換

<4日目>※実
  9.フィールドワーク:六甲山を構成する岩石
10.フィールドワーク:六甲山からみた大阪平野
11.フィールドワーク:六甲山の地形と活断層
12.フィールドワーク:大阪平野の成り立ちと地下地質

<5日目>※博
13.講義:地球環境変遷と大阪平野の成り立ち 1
14.講義:地球環境変遷と大阪平野の成り立ち 2
15.まとめと意見交換

注1)開催形式・場所について
授業は土日に集中講義形式で行う。ただし,天候によって,野外実習と室内実習・講義の組み替えを行う。
※博:兵庫県立人と自然の博物館
※実:実地(西宮市,芦屋市)にて開講

注2)生成系AIの利用について
教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容については、事実関係を確認し、出典・参考文献を追記することが重要である。
教科書
必要に応じて講義中に提示する。
参考文献
地球科学入門(平朝彦・海洋研究開発機構、講談社)、人類と気候の10万年史(中川毅、講談社)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業計画に記載の項目について、提示した参考図書を中心とした基礎的な地質学の知識を習得し、授業の参考にしてもらいたい。(30時間)
【復習】フィールドワークや講義内容を振り返り、参考文献等を用いて理解を深める。(30時間)

アクティブ・ラーニングの内容
該当なし
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】地球環境進化に基づく地形・地質の成り立ちを理解し、その内容について他者に示すことができる者については、授業の目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】授業期間中の実習課題(60%)、最終試験に相当するレポート(40%)を基準として,受講態度(議論への積極的な参加等)により評価する。

課題・試験結果の開示方法
ワークショップに関する総評は、その後の授業内にて行う。レポートについては、それぞれ講評を返す。
履修上の注意・履修要件
・履修定員を6名とし、履修希望者が定員を超える場合は、ランダム抽選により履修者を決定する。なお、履修希望者が定員を若干名超える場合は、履修希望者全員の履修を認める場合もある。
・2日目と4日目に予定するフィールドワークについては、1日目のガイダンスに示す時間・場所に集合・現地解散を原則とし、交通費等は各自の負担とする。
実践的教育
該当しない
備考
担当教員は、兵庫県立人と自然の博物館研究員を兼務し、地質学・古生物学を対象とした地球環境進化に関する研究を行っている。本授業は、フィールドワークや実際の試料を用いて行うもので、担当教員の専門分野における研究成果や、実務経験をベースとした実習的要素も含める。担当教員の研究詳細はresearchmap (https://researchmap.jp/7000012456)を参照。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。