シラバス情報

授業科目名
生命論
(英語名)
The Philosophy of Life
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
看護学部
学年
3年
ナンバリングコード
ANNBN3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
紀平 知樹
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5
オフィスアワー・場所
水曜日13:00〜14:00・研究室
事前にアポイントメントを取るようにしてください。
連絡先
ユニバーサルパスポートのこの科目のクラスプロファイル内にあるQ&Aから連絡してください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/4◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
本講義の目的は、医療と生命との関わりに生じる倫理的問題について理解することです。
医療技術の進歩が生み出す問題、生命を取り巻く諸制度が生み出す問題、医療専門職と患者との間に生じる問題など様々な問題を考察していきます。

到達目標
  1. 専門職の社会的責任について説明することができる
  2. 医療倫理の4原則について説明することができる
  3. 医療技術の進歩と倫理的問題の関わりについて説明することができる
  4. 人の生と死にまつわる倫理的問題について自らの考えを述べることができる
  5. 他者と協働して倫理的問題について妥当な結論を考えることができる
授業のサブタイトル・キーワード
生命の始まりと終わりにおける倫理的問題

キーワード:生殖補助医療技術、人工妊娠中絶、安楽死/尊厳死、臓器移植、異種移植、インフォームドコンセント
講義内容・授業計画
講義内容
現代社会において人間の生命はその誕生から終末に至るまで医療と切っても切れない関係にあります。この講義では生命の誕生と終わりに関する倫理的問題を取り上げます。そうした問題を通して、生命の倫理的問題を考察するための基本原則を修得し、倫理的な根拠に基づき判断できるようになることを目指しています。

授業計画
  1. イントロダクション:生命とは何か?
  2. 生命の始まりと倫理的問題(1):生殖補助医療技術と出産の意味の変化
  3. 生命の始まりと倫理的問題(2):生殖の市場化
  4. 生命の始まりと倫理的問題(3):選択的中絶と優生学
  5. 生命の終わりと倫理的問題(1):医療技術の進歩と生命倫理
  6. 生命の終わりと倫理的問題(2):安楽死と尊厳死
  7. 生命の終わりと倫理的問題(3):延命治療の中止
  8. ディスカッション
  9. ディスカッション
  10. 人を生かす技術がうみだす倫理的問題(1):臓器移植と人の死
  11. 人を生かす技術がうみだす倫理的問題(2):臓器移植と意思表示
  12. 生命と看護の倫理(1):自律尊重と善行
  13. 生命と看護の倫理(2):真実告知と守秘義務
  14. ディスカッション
  15. まとめ:現代社会と生命のありかた

※ディスカッションの成果をまとめて発表する際にPC等を用いることがある。

生成系AIの利用:
生成系 AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。利用にあたっては出力された情報のもととなる情報を確認し、その出典を明示すること。
教科書
テキストは使用しません。適宜資料を配付します。
参考文献
霜田求 編『テキストブック生命倫理』金芳堂、2014年
浅井篤 他編『医療の論点 倫理的に考える』日本看護協会、2018年
アルバート・ジョンセン『臨床倫理学 第5版』新興医学出版社、2006年
松田純『安楽死・尊厳死の現在 最終段階の医療と自己決定』中央公論新社、2018年
毎日新聞取材班『強制不妊 旧優生保護法を問う』毎日新聞出版、2019年
松原洋子・伊吹友秀編『生命倫理のレポート・論文を書く』東京大学出版会、2018年
橳島次郎『先端医療と向き合う 生老病死をめぐる問いかけ』平凡社、2020年

そのほか、適宜授業中に紹介します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事前学習:参考文献を読んで各授業回の内容に関する基本的な語彙や法律などを予め予習する。(20h)、発表資料の作成。(10h)
事後学習:配付資料を授業内容について復習を行う。(15h)、レポートの作成(15h)。
アクティブ・ラーニングの内容
グループディスカッションを行う。
PBLを行う。

成績評価の基準・方法
成績評価の基準
生命の始まりと終わりに関する倫理的問題について理解し、自ら考察することができるものについては、到達目標の達成度に応じてS(90 点以上), A(80 点以上), B(70 点以上), C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
期末レポート(50%)、課題提出(20%)、グループワーク(30%)で評価します。
課題・試験結果の開示方法
毎回のミニッツペーパーについては、代表的な意見や疑問を取り上げて次回授業の冒頭でコメントをつける。
期末レポートは、コメントをつけて返却する。
履修上の注意・履修要件
授業ではグループワークやグループディスカッションを行うこともありますので、積極的に授業に参加してください。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。