シラバス情報

授業科目名
生活援助論演習Ⅰ
(英語名)
Foundation Care Practice I
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
1年
ナンバリングコード
ANNBN1MCA3
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2024年度後期
担当教員
小西 美和子、山岡 千鶴、岡田 奈緒
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
授業後(教室内)、および演習後(実習室)

連絡先
小西美和子(miwako_konishi@cnas.u-hyogo.ac.jp)
山岡 千鶴(chizuru_yamaoka@cnas.u-hyogo.ac.jp)
岡田 奈緒(nao_okada@cnas.u-hyogo.ac.jp)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/2〇/4〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
看護師が実践する清潔の援助は、療養者の病態・病状やセルフケア能力を的確に分析し、目的に照らした援助内容を検討する必要がある。本講義では、まず、生活援助論で習得した人々の生活を構成する要素、人を取り巻く環境、日常生活援助を行うために必要な看護の基本的機能をふまえ、対象それぞれの日常生活における「清潔とは何か」について考える。また、日常生活援助に必要な専門的な知識と技術を統合した上で、対象の個別性に応じた援助の過程について理解することを目的とする。

【到達目標】
1.日常生活動作のなかの「清潔にする」の援助に求められる知識、基本技術、態度を説明できる。
2.日常生活動作を援助する上で求められる看護の5つの基本的機能(環境調整、コミュニケーション、安全・安楽、ボディメカニクス、倫理)を用いて、「清潔にする」に必要な援助を説明できる。
3.対象の個別性をふまえ援助を実践する上での過程を説明できる。
4.演習では、日常生活動作を援助するための看護援助技術の内、洗髪、足浴、全身清拭、寝衣交換を体験する。日常生活援助を受ける療養者体験から看護職に求められる姿勢・態度について根拠を持って説明できる。
5.事例をふまえ『情報収集』、『アセスメント』について説明ができる。

授業のサブタイトル・キーワード
日常生活援助技術に求められる看護の機能(①環境調整、②ボディメカニクス、③安全・安楽、④コミュニケーション、⑤倫理)
キーワード:清潔に関する援助過程(情報収集/アセスメント)
講義内容・授業計画
Ⅰ.講義内容
講義、演習を通して、人間にとって「清潔にする」について考えるとともに、療養が必要な対象の個別性を理解した上で日常生活援助を実施するまでの援助の過程を学習する。

Ⅱ.授業計画
本科目は、実践的教育に該当する。
1.【講義】看護技術を提供するとは/援助過程について
洗髪に関する知識と技術(基礎看護技術Ⅱ:第6 章、ベーシックス:第Ⅳ章)
2.【講義】足浴に関する知識と技術(基礎看護技術Ⅱ:第6章、ベーシックス:第Ⅳ章)
3−4/5−6.【演習】
A:洗髪(実習室A)
B:湯温体験・足浴(実習室B)
※1学年を2グループ(A/B)に分け、1技術2コマで週ごとに交代で演習を行う
7.【講義】全身清拭に関する知識と技術(基礎看護技術Ⅱ:第6章、ベーシックス:第Ⅳ章)
8.【講義】衣生活・寝衣交換に関する知識と技術(基礎看護技術Ⅱ:第6章、ベーシックス:第Ⅳ章)
9−10/11−12.【演習】
A:全身清拭(実習室A)
B:寝衣交換(実習室B)
※1学年を2グループ(A/B)に分け、1技術2コマで週ごとに交代で演習を行う
13−14.【講義】「清潔にする」に関する援助技術を倫理に関する事例をもとに考える
15.【講義】まとめ
【生成AIについて】
この授業におけるレポート作成にあたって、生成AIの使用は認めない。
教科書
1.茂野香おる:系統看護学講座専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ 基礎看護学② 第19版 医学書院 2023
2.任和子:系統看護学講座専門Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③、第18版 医学書院 2021
3.藤野彰子、長谷部佳子編著:看護技術ベーシックス、第2版、サイオ出版、2017
参考文献
川口孝泰、佐藤政枝、小西美和子:演習を通して伝えたい看護援助の基礎のキソ、医学書院、2013(図書館にあり)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】
授業、演習の事前学習には60〜90分程度を要する課題を提示する。
授業の事前学習はワークブック形式の課題や事例を提示し、授業内容に関連した知識と自らの考えの整理を行う。
演習は反転授業を基盤としているため、とくに予習を重視している。教科書内の知識の確認、educational video onlineなどの動画の確認、これらを合わせて自己学習を行い、技術に関する手順書作成を行う。

【事後学習】
演習後のレポートは、60〜90分程度を要する課題を提示する。
演習の体験(療養者役、看護師役)を振り返り、自らで課題を導き、その課題に対する対策について論述する内容の課題を提示する。
アクティブ・ラーニングの内容
本科目は、22グループをランダムに編成し、グループを固定して授業、演習を行う。
講義時間内にはグループ単位で話し合う時間を2〜3回設定し、グループでの学び、クラス単位で学びあうことを意識している。
演習時間内では、予習してきた内容をグループで実践すること(反転授業)により、自己学習での学びをより深めるよう工夫している。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義・演習を通して、清潔の援助を行う意義を理解し、援助技術に関する根拠や方法を説明できる者。また、事例を基に療養者のセルフケア能力をアセスメントし、個別性に応じた援助内容を導き出すことができるものに単位を授与する。
 
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<!--[endif]-->【成績の方法】
成績評価(S〜D)は1,2で行う。
1.演習レポート(50%)
2.最終レポート(50%)
レポートの提出期限遵守に関しては評価の対象とする。
*演習レポートでは技術演習の体験を根拠づけながらレポートで振り返ることができているかについて評価する。
*最終レポートでは事例についてアセスメントを行い、選択した日常生活援助を実施するまでの援助の過程を説明することができているかについて評価する。
*UNIVERSAL PASSPORTのコース管理に提示された各演習レポートについては、毎回個別に点数を公表し、全体にフィードバックを行う。
*1,2の合計の9割以上をS、8割以上をA、7割以上をB、6割以上をC、6割以下をDと評価する。
課題・試験結果の開示方法
ユニバーサルパスポートに提出したレポートの評価は、期日内に成績を開示する。また評価指標はユニバーサルサポート内で提示するとともに授業内でも説明する。
履修上の注意・履修要件
1.講義には予習・復習をしたうえで講義に出席すること。予習については講義中に使用することがあるため、印刷するかPC・スマホ等で確認ができるよう準備してください。
2.演習では、事前に配布している予習編を活用し、技術についてイメージができるようにEducational video onlineを視聴した上で事前準備をしてください。
3. やむを得ず欠席する場合は、必ず連絡(メール)を入れること。無断欠席はしないようにしてください。演習を欠席した場合、自己演習となります。
  希望する場合は教員に連絡し日程調整を行ってください。

※学校感染症、新型コロナウイルス関連の欠席については必ず担当教員まで連絡をいれてください。
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実践的教育
臨床看護師としての経験をもつ教員が日常生活援助技術に関して講義を行い、演習を指導する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。