シラバス情報

授業科目名
小児看護実践論
(英語名)
Clinical Nursing Skills & Health Assessment of Infants,Children, & Adolescents
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
3年
ナンバリングコード
ANNBN3MCA1
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
三宅 一代
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所

原則、講義終了後、教室とします。その他、いつでも可能ですが、別の予定が入っていることがあります。できましたら、事前にアポイントメントを取ってください。

連絡先

三宅 一代

kadu_miyake@cnas.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/6〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【目的】
子どもを総合的にとらえるためのアセスメントの視点と必要となる看護実践の基礎的知識と技術を教授する。子どもへの安全・安楽、子どもの権利(倫理的配慮)、子どもの力を引き出し、支えるという観点から、事例を用いた演習を行い、その対象に必要となる看護実践の具体的方法を体得する。
【到達目標】
1. 対象となる子ども(事例)を総合的にアセスメントするための視点を説明できる。

2. 対象となる子ども(事例)と家族に、必要な支援が根拠を含め説明できる。

3.対象となる子ども(事例)と家族への必要なケアを実践するための計画を記述できる。

4. 検査・処置を受ける子どもへのインフォームドコンセント・アセントを事例を用い実践できる。

5.子どもとその家族への安全・安楽を考慮するとはどういうことか事例を用い実践できる。
6.子どもとその家族への看護実践を行う上で、子どもの権利や倫理的配慮を行うとはどういうことか事例を用い実践できる。
7.子どもの能力を引き出し、支えるという具体的な方法を事例を用い説明できる。

授業のサブタイトル・キーワード
【キーワード】
子どもの権利 インフォームドコンセント・アセント プリパレーション・ディストラクション 安全教育・事故防止 子どものセルフケア能力
講義内容・授業計画
【授業内容】治療や検査、処置を受ける子どもと家族を対象として、事例ごとに具体的な方法を実践し、知識や技術を実際に応用する。。事例をもとに看護計画の立案と看護の展開を学ぶ。また、ロールプレイや技術演習を通して看護側だけでなく、子どもや家族の立場に立った、子ども安全・安楽、人としての尊厳を守り、その時々の思いや必要な配慮なども体得する。子どもと家族に対するコミュニケーション技法を実践的に学ぶ。
【授業計画】
1.オリエンテーション、子どもの能力を引き出し、支える実践
2.子どもを総合的にとらえる事例演習①:病態生理と症状のメカニズムを子どもの身体と結びつける
3.子どもを総合的にとらえる事例演習②:必要な情報の獲得とアセスメント、看護計画の立案
4.子どもを総合的にとらえる事例演習③:アセスメントの再考と看護計画の修正
5.治療や検査・処置を受ける子どもと家族に必要な支援①
6.治療や検査・処置を受ける子どもと家族に必要な支援②
7.8.小児・母性合同演習:母性看護領域と同時に演習を行う。そのため学生約50名が1集団となりチームを編成し、演習を行う。治療や検査、処置を受ける子どもと家族の事例ごとに具体的な方法を実践する。

※本授業における生成系AIの利用については、原則レポート等、学生本人が作成することを前提としています。そのため、生成系AIによる出力結果をそのままレポートとして提出することはできません。生成系AIによる出力結果をそのまま提出したことが判明した場合は、単位を認定しない、または認定を取り消す場合があります。
教科書
UNISEF(2022)改訂版 子どもの権利条約カードブック https://www.unicef.or.jp/crc/tools/よりダウンロードできます。
日本小児看護学会(2022)改訂版 小児看護の日常的な臨床場面での倫理的課題に関する指針 https://jschn.or.jp/care_manual/#sec07 ダウンロードできます。
その他、適宜提示します。
参考文献
適宜提示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して提示する資料やオンデマンド教材を事前読み込み(15h)各課題の作成、資料準備(15h)
【復習】授業内容の理解を深め定着させるための資料の読み直しや小テストの見直し(15h)最終レポートの作成(5h)
アクティブ・ラーニングの内容
本授業の事例演習については、5〜6人程度のチームに分かれ、看護計画立案に至るディスカッションを行う(3回)また、チーム単位でのプレゼンテーションを予定(各チーム1回程度)。小児・母性合同演習(2回)については、教育支援ナース等を交えた演習を5人程度のチームに分かれ、対象事例のケアをロールプレイ方式で行う。本授業全体に双方向性の授業展開を行うため、短時間のディスカッションやプレゼンテーションを取り入れる予定です。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
治療や処置、検査を受ける子どもとその家族の特徴を理解し、対象の状況に応じた看護援助を子どもの権利、倫理的配慮、安全・安楽、子どもの能力を含めた実践ができた者には単位を付与する。成績については、授業の目的・目標の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)で成績を付与する。
【成績評価の方法】
事例演習で提示した子どものアセスメント、看護援助計画の内容(30%)
授業前後の課題や記録類(20%)
小テスト(授業2.4.6.に3回に分けて行う)(30%)
授業・演習への取り組み(10%)
最終レポート(10%)

課題・試験結果の開示方法
授業内で行う小テストは、原則その授業中に解説を行う。課題や最終レポートについては、それぞれにコメントを付して返却する。
履修上の注意・履修要件
授業中に指示した課題や事前・事後学習を重ねて、授業に参加することはもちろんのこと。本授業は、小児健康看護論や生涯広域健康看護実習(小児看護)との学びの集合体であることを意識して授業に望んでください。
実践的教育
病気や障がいを有する子どもとその家族の看護の実践経験を有する教員がその実務経験を生かして、教授することから実践教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。