シラバス情報

授業科目名
精神看護援助論
(英語名)
Psychiatric Nursing Care
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
3年
ナンバリングコード
ANNBN3MCA1
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
西池 絵衣子
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
授業後もしくはアポイントメント
連絡先
eiko_nishiike@cnas.u-hyogo.ac.jp(西池)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/2〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
さまざまな精神障害をもちながら生きる人々とその家族を対象とし、看護師が自らをケアの提供を行う道具と方法として、対象とかかわるための看護実践技法や回復を助けるために必要な治療的援助関係と看護実践の展開について学ぶ。
方法は、講義および演習を行う。

【到達目標】
①ケアの人間関係について説明することができる。
②精神疾患からのリカバリーについて、当事者・家族からの視点をもとにケアを述べることができる。
③精神障害を持つ人の回復を助けるための看護について述べることができる。
④精神科における支援技術について、自らの体験を通して述べることができる。
⑤ ①〜④を通して、入院中ならびに地域で生活する精神障害者や家族に対して、オレム・アンダーウッド理論やストレングス視点に基づく多様な看護実践の展開について、述べることができる。


授業のサブタイトル・キーワード
ケアの人間関係、きく、はなす、リフレクティング、グル—プ、ストレングス・マッピングシート、WRAP、SST
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では臨床状況を踏まえ精神障害をもつ人々やその家族に対する看護実践の知識と方法について、当事者や学生自身感じたことを大切にしながら、看護実践の理解を深め、援助に生かすことができるための力を養う。

【授業計画】
1.精神看護の目標と方法論、ケアの人間関係①(ケアの前提・ケアの原則・ケアの方法)
2.精神科における支援技術①(グループの体験)【ゲスト交えたディスカッション形式)】
3.ケアの人間関係②(きく・はなす・リフレクティング)(演習)*2グループに分かれて実施
4.精神科における支援技術②(ストレングス・マッピングシート)(演習)
5.精神科における支援技術③(WRAP・SST)(演習)
6.ケア対象者への接近法①(演習)【ゲスト交えたロールプレイ・ディスカッション形式)】
7.ケア対象者への接近法②(演習)【ゲスト交えたロールプレイ・ディスカッション形式)】

8.看護におけるメンタルヘルスと感情労働、1~7までのレビューとまとめ(到達度の確認)

定期試験

【生成系AIの利用】
課題の提出にあたって、学生本人が作成することを前提としており生成AIのみを使った課題の提出は認めない。利用する場合は、参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。範囲を超えた生成AIの使用が判明した場合は単位を認定しないことや単位の認定を取り消すことがある。
教科書
プリント資料を配布予定
※2年次 精神健康看護論、精神障害看護論で使用した以下の教科書(すでに購入済) 2冊
①武井麻子 江口重幸 末安民生他;《系統看護学講座 専門分野Ⅱ》 精神看護学[1] 精神看護の基礎(第6版),医学書院 2021
②武井麻子 末安民生 小宮敬子他;《系統看護学講座 専門分野Ⅱ》 精神看護学[2] 精神看護の展開(第6版),医学書院 2021
参考文献
授業ごとに、参考文献や推薦図書の紹介をします。
★遠藤淑美・末安民生編;新版 精神看護学,中央法規,2020(※図書館にあり)
★末安 民生・吉川 隆博 ・遠藤 淑美;精神保健福祉(第3版),医学書院,2016(※図書館にあり)
★中井久夫・山口直彦;看護のための精神医学,医学書院,2001(※2年次 精神障害論で使用)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
≪事前学習≫
・テ該当部分の教科書を読み、講義に参加してください。(必要目安時間: 1h×8回)
≪事後学習≫
・講義内容を講義資料や教科書を用いて復習してください。(必要 目安時間:1h×8回)

アクティブ・ラーニングの内容
臨床指導者、支援者、当事者を交えたディスカッションを予定している(⑥⑦)。また、5人程度のグループに分け、グループ単位での演習を予定している。


成績評価の基準・方法
精神障害者や家族の生きにくさについて模擬事例を用いて体験的に理解し、その方々への看護援助について考えることができる者に単位を授与します。到達度に応じてSからCまでの成績を与えます。
個人記録10%、課題10%、演習20%、定期試験60%(定期試験期間に実施)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価します。
*第1回目の授業で課題を提示します。

課題・試験結果の開示方法
・課題については、確認後返却します。(実習中に返却することもあります)
・定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載します。

履修上の注意・履修要件
・毎回次回の授業範囲を示しますので、疾患の復習や教科書の関連ページを読んだうえで参加してください。
・毎回授業終了後に個人記録(Webでの提出の場合もあり)を記載してください。受講態度に含めます。


実践的教育
担当教員は、看護師や精神看護専門看護師(CNS)として精神科病棟やクリニック、デイケア、就労継続支援事業所、訪問看護ステーションなどの場で看護実践やコンサルテーションを行ってきた経験があることから、実践的教育に該当する。
備考
※授業内容について、多少の変更の可能性があります

英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。