シラバス情報

授業科目名
母性治療看護演習
(英語名)
Therapeutic Nursing Excercise in Maternal Health
科目区分
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
2年
ナンバリングコード
ANNMN6MCA7
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
工藤 美子、能町 しのぶ、沼田 富久美、岡邑 和子
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5
オフィスアワー・場所
12:20~12:50・工藤研究室
12:20~12:50・能町研究室
12:20~12:50・岡邑研究室

連絡先
工藤 yoshiko_kudou@cnas.u-hyogo.ac.jp
能町 snomachi@cnas.u-hyogo.ac.jp
岡邑 kazuko_okamura@cnas.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
4◎/1〇/3〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
母性高度実践看護実習Ⅰ・Ⅱや母性治療看護実習Ⅰで受け持った事例を通して、妊産褥婦の健康上の問題・課題を明らかにし、看護援助の意図を明確化し、評価できる能力を養う。また、高度実践看護師が取り得る倫理調整、専門職間の調整、教育的機能を理解し、その機能を果たす能力を養う。
【到達目標】
1.妊産褥婦ならびに胎児・新生児の経過を正しくアセスメントでき、健康上の問題・課題を明らかにし、述べることができる。
2.妊産褥婦ならびに胎児・新生児の経過に基づき、適切な看護援助を検討し、述べることができる。
3.逸脱状態にある妊産褥婦ならびに胎児・新生児に対し、診断・治療方針ならびに看護援助の根拠に基づいた看護実践を検討し、述べることができる。
4.妊産褥婦の健康上の問題・課題を解決するために、倫理調整、専門職者間の調整を行い、看護職を含めた多職種に対し教育的な働きかけを検討し述べることができる。

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:アセスメント、看護実践、調整、意思決定、母親役割獲得、セルフケア
講義内容・授業計画
【講義内容】
 母性高度実践看護実習Ⅰ・Ⅱや母性治療看護実習Ⅰで受け持った事例を通して、学生が行った妊産褥婦ならびに胎児・新生児や家族のアセスメントと提供した看護を検討し、健康上の問題・課題に対し解決方法を検討する。解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題の有無、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。
 事例の検討は、学生の実習施設内ならびに大学内において行う。実習施設においては、母性高度実践看護実習Ⅱで受け持っている事例を検討するため、事例に関わる看護スタッフならびに医師の参加を依頼する。
【授業計画】
1・2回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(継続して関わった課題レポート提出事例)に関して、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討する
3・4回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(10月・11月に受け持った産後の女性と新生児)に関して、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討する
5・6回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(課題レポート提出事例以外に継続して関わった事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討する。
7・8回目:母性治療看護実習Ⅰで受け持った治療を必要とする妊娠期から産褥期の事例(切迫早産などを想定)の事例の情報・アセスメントおよび提供した看護を検討する
9・10回目:母性高度実践看護実習Ⅱで受け持っているあるいは受け持った事例について事例検討会を開催し、実習施設においてスタッフとともに検討する。治療を必要とした妊産褥婦については、診断・治療方針、薬物の作用・副作用、看護援助の根拠を明らかにし、実際に行った看護援助と対象の反応を分析し、今後の看護援助の方向性を見いだす。また、身体的あるいは心理社会的に複雑な状況にある受け持ち事例の健康課題/問題を明らかにし、学生が計画している看護の方向性について検討する。
11・12回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(課題レポート提出事例以外に継続して関わった事例)の情報・アセスメントおよび提供した看護を検討する
13・14回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(調整活動の課題レポート提出事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、調整(倫理調整含む)に関して検討を重ねる。
15・16回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った事例(調整活動の課題レポート提出事例以外に調整活動を行った事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、調整(倫理調整含む)に関して検討を重ねる。
17・18回目:母性高度実践看護実習Ⅱで受け持ったあるいは受け持っている事例を通して、学生が行った妊産褥婦ならびに胎児・新生児のアセスメントや提供した看護を検討し、健康上の問題課題に対し解決方法を検討する。解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。
19・20回目:母性高度実践看護実習Ⅱで受け持ったあるいは受け持っている事例について事例検討会を開催し、実習施設においてスタッフとともに検討する。治療を必要とした妊産褥婦については、診断・治療方針、薬物の作用・副作用、看護援助の根拠を明らかにし、実際に行った看護援助と対象の反応を分析し、今後の看護援助の方向性を見いだす。また、身体的あるいは心理社会的に複雑な状況にある受け持ち事例の健康課題/問題を明らかにし、学生が計画している看護の方向性について検討する。
21・22回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った身体的あるいは心理社会的ハイリスク事例(未検討事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、調整(倫理調整含む)に関して検討を重ねる。
23・24回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った身体的・心理社会的ハイリスク事例(未検討事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。
25・26回目:母性高度実践看護実習Ⅰで受け持った身体的・心理社会的ハイリスク事例(未検討事例)について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。
27・28回目:母性高度実践看護実習Ⅱで受け持ったあるいは受け持っている身体的・心理社会的ハイリスク事例について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。
29・30回目:母性高度実践看護実習Ⅱで受け持ったあるいは受け持っている身体的・心理社会的ハイリスク事例について、情報・アセスメントおよび提供した看護を検討し、解決方法の検討に際し、医療チーム内の連携、倫理的問題、事例を取り巻く社会システム(母子保健行政含む)も検討する。

この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。


教科書
参考文献
「診療ガイドライン産科編 2023」、「診療ガイドライン婦人科外来編 2023」,「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬外ドライン(OC・LEPガイドライン)2021年版」「周産期メンタルヘルスコンセンサスガイド2023」「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル」他、適宜指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事例検討のためのプレゼンテーションの準備(1時間/週)
【復習】ディスカッションをもとに事例の再検討(1時間/週)

アクティブ・ラーニングの内容
学生のプレゼンターションをもとに、ディスカッションする。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
妊産褥婦の健康上の問題・課題を明らかにし、看護援助の意図を明確化し、評価でき、高度実践看護師が取り得る役割を果たすことができる者に、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じて、S(90点以上)、A(80点以上90点未満)、B(70点以上80点未満)、C(60点以上70点未満)の成績評価を行い、単位を授与する。
【成績評価の方法】
プレゼンテーション50%、看護実践の内容50%を基準として、授業の参加度を含めて総合的に評価する。


課題・試験結果の開示方法
提示された事例のアセスメントや看護実践については、授業内でコメントする。
履修上の注意・履修要件
履修にあたり、実習施設での事例検討の場の設定は、学生自ら臨床の看護師長等と調整を行う。事例の提示は、個人情報保護に留意し、固有名詞等は記号化する。


実践的教育
周産期の女性やその家族に対する看護に携わった経験をもつ教員が、臨床での看護実践について指導することから、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。