シラバス情報

授業科目名
実践看護論 (b)
(英語名)
Practical Theory of Nursing (b)
科目区分
看護学基盤科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
小野 博史
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
授業後(講義室内)

連絡先
小西美和子(miwako_konishi@cnas.u-hyogo.ac.jp)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/8〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 1.看護の現象をとらえるために、周辺領域の知、看護における知を概観することが できる。
2.自らが気になる現象について、理論を用いてその現象に潜む特徴や課題を説明することができる。

【到達目標】
 1.看護学の発達史を概観し、実践科学としての看護学の構造と特徴について理解を深 め、説明できる。
 2.看護現象を記述・説明・予測する理論の基本的な成り立ちや構造を学習し、各理論 の特徴や限界を分析する。
 3.自らの関連分野の臨床問題を記述し、看護実践における中心概念および関連する理 論を用いて、説明することができる。
 4.自らの専門領域において実践への理論活用に向けた可能性を考察し説明できる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:自らの実践や気になる現象を俯瞰的に概観し、理論と関連付ける
キーワード:実践知、経験知

講義内容・授業計画
【講義内容・授業計画】
講義内容 この授業では、文献の精読と発表、それに基づくディスカッションと講義を組み合わ せ展開していく。
またこれまでの自らの経験や実践を客観的に振り返り、表現してい くことに積極的に取り組む。

授業計画
1. オリエンテーション
2. 周辺領域の知のパターンを探る(1):暗黙知、形式知
3. 周辺領域の知のパターンを探る(2):科学の知、実践知
4. 看護における知のパターンを探る(1):知の全体像について探る
5. 看護における知のパターンを探る(2):経験知、臨床の知
6. 看護理論とは−意義、理論の種類
7. 看護理論とは−理論の機能と構成要素、メタパラダイム(人間、環境、健康、 環境)
8. 看護学の発達史:看護理論発展の歴史と今後の方向性
9. 看護理論と実践:各自の関心課題を理論から読み解くために行うこと
10. 気になる現象をみる(1)大理論 環境論(ナイチンゲール)・ニード論(ヘンダーソ ン)
11. 気になる現象をみる(2)大理論 システム論(キング)・ 相互作用論(ト ラベルビー)
12. 気になる現象をみる(1)中範囲理論 ストレス・コーピング理論、保健信念モデ ル
13. 気になる現象をみる(2)中範囲理論 アンドラゴジー、自己効力感、
14. 自らの専門領域や気になる現象に関連する看護理論の実践への活用と限界
15. まとめとディスカッション−看護の現象をどのように読み解き、現場に活かすか


教科書
編集:野嶋佐由美:看護学の概念と理論、日本看護協会出版会、第1版、2021

参考文献
その他、適宜、授業内で提示する。
参考文献
<知に関する書籍>
 中村雄二郎:臨床の知とは何か、岩波新書、1991
マイケル・ポラニー:暗黙知の次元、紀伊國屋書店、2001
金井壽宏、楠見孝:実践知、有斐閣、2013
ドナルド・ショーン、佐藤学、秋田喜代美訳:専門家の知恵、ゆみる出版、2001
 佐藤紀子:看護師の臨床の知、医学書院、2007

<看護理論に関する書籍>
監訳:白石聡、ペギーL.チン他:看護理論とは何か、医学書院、1997
 編集:野島佐由美:看護学の概念と理論的基盤、日本看護協会出版会、2012
筒井真優美編集:看護理論家の業績と理論評価、医学書院、2015
編著:野川道子、看護実践に活かす中範囲理論、メヂカルフレンド社、2013
 
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前】授業に際して提示する資料、テキストの読み込み、およびプレゼンテーションの準備【各授業2時間×15コマ】
【事後】講義内容の理解を深め、定着するためテキストを読み返す、自らの実践、気になる現象について考察し、次回の授業に備える【各授業2時間×15コマ】
アクティブ・ラーニングの内容
授業内でプレゼンテーションの発表、講義を通して、学生同士でディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
成績評価の方法は,
最終レポート40%、プレゼンテーション30%、ディスカッションへの参加度30%とする
自らの関連分野の臨床問題を記述し、看護実践における中心概念および関連する理 論を用いて、説明することができ、実践への理論活用に向けた可能性を考察し説明できた者に単位を授与する。講義目的、講義目標に記載する能力の到達度に応じて、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60以上)による成績評価の上、単位を授与する


課題・試験結果の開示方法
各授業内でのプレゼンテーションについては、授業内でフィードバックを行う。
レポートは、授業アンケートの教員コメント欄に全体的な講評を示しフィードバックを行う。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。