成人看護方法論Ⅰ

Advanced Adult Health Nursing 1

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領域別専門科目

看護学研究科

1年

ANNMN5MCA1

2.00単位

講義 (Lecture)

2024年度前期

片岡 千明

看護学研究科

日本語

目標3

木曜日（昼休み）
研究室

クラスプロファイルにより問い合わせること

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3◎／1〇／4〇

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【講義目的】
慢性病者に対する高度実践看護の役割を理解し、長期にわたり病いとともに生きる慢性病者への健康教育の役割、教育の方法について探求する。
また、慢性病者が様々な療養法を行うにあたってのChange Agentとしての役割や、意思決定を支援する倫理調整について探求する。
【到達目標】
1．慢性疾患の予防、慢性病者への健康教育の役割を理解し説明できる
2．学習を促す教育方略を探求し、提案できる
3．Change Agentとしての役割を担う上での課題と方略について述べることができる
4．慢性病者における意思決定に関する倫理的課題と倫理調整について具体的な事例を挙げることができる

専門看護師の６つの役割、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究

【講義内容】
講義および、各回のテーマについてのプレゼンテーションにより授業を展開する。今までの実践経験での事例を振り返りながら、実践における方法論を探求していく。

【授業計画】
当授業は実践的教育に該当する。
1：The Advanced Practice Nurse in Chronic illness について学ぶ（テキスト①、②）
2：専門看護師の６つの役割について学ぶ　（テキスト③）
3,4：ヘルスプロモーション、健康信念モデルについて学び、健康増進について考える（テキスト①、②、④）
5,6：慢性看護におけるClient and Family Education の高度看護実践機能について検討する（テキスト①、②）
7,8：関心領域の慢性病者を対象とした患者教育モデルを作成し、ディスカッションを行う
9,10：Change Agentとしての役割を担う上での課題と方略について検討する（テキスト①、②、③）
11,12：協働的パートナーシップ理論について学び、協働的な実践について考える（テキスト①、②、④）
13：慢性病における倫理的課題について、文献や実践事例を踏まえて検討する（テキスト①、②）
14,15：慢性病者の意思決定を支援するための倫理調整、アドボケイトとしての役割について、事例を通して検討する

この授業においては生成系AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。

①　Ilene M. Lubkin et al（黒江ゆり子訳）：クロニックイルネスｰ人と病いの新たなかかわり,医学書院,2007.
②　Pamela D.Larsen et al：Lubkin 's Chronic Illness-Impact and Interventions（11th ed）, Jones and Bartlett, 2021．
③　Mary F. Tracy. et al（中村美鈴監訳）：高度実践看護統合的アプローチ 改訂第2版,へする出版,2020.
④　野川道子：看護実践に活かす中範囲理論第2版,メジカルフレンド社,2016.

河口てる子編：慢性看護の患者教育　患者の行動変容につながる「看護の教育的関わりモデル」,メディカ出版,2018

【予習】授業において実施するプレゼンテーション準備、該当箇所のテキストの読み込み
【復習】レポート作成、該当箇所のテキストや資料の読み直し
各授業ごとに1時間程度の予習・復習を行う。

各回ごとのテーマにそって、学生がプレゼンテーションを行い、ディスカッション形式で授業を展開する。
今までの実践経験を互いに語り、聞くことを通して、実践おける方法論を探求していく。

１．成績評価の基準
　・慢性病者に対する健康教育の方法、倫理調整、Change　Agentとしての役割を理解し、自分の関心領域の対象への方法を検討できた者に単位を授与する。
　・講義目的、到達目標に記載する能力（知識・技能、思考力、判断力、表現力）の到達度に応じて、S（90点以上）,Ａ（80点以上）,B（70点以上）,C（60点　以上）による成績評価のうえ、単位を付与する。
２．成績評価の方法
　プレゼンテーション（40%)、ディスカッション（20%)、レポート（40%)を基準として総合的に評価する。

各講義のプレゼンテーション内容については適宜フィードバックを行う。
レポートについては、コメントをつけて返却する。

授業に関する連絡をすることがあるので、ユニバーサルパスポートの掲示や連絡に注意すること

慢性病患者への看護実践経験のある専門看護師免許を有する教員、かつ患者教育に関して専門としている教員が講義を担当することから、実践的教育に該当する