シラバス情報

授業科目名
哲学的人間学Ⅰ
(英語名)
Philosophical Anthropology 1
科目区分
関連教養科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
紀平 知樹
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
水曜日13:00〜14:00・研究室
事前にアポイントメントを取るようにしてください。
連絡先
ユニバーサルパスポートから本授業のクラスプロファイルに入って、Q&Aから連絡をしてください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/4〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
この講義では、哲学的に事象を分析する力を養うことを目指しています。哲学とは、ある種の自明性を批判的に問い直し、その批判にもとづいて事象を説明し直すことです。そのため講義では、様々な哲学理論を理解することと、批判的に問うための態度の習得を目指します。

到達目標
  1. 神話と理論の違いを説明することができる
  2. 心身二元論を説明することができる
  3. 人間にとっての環境の役割を説明することができる
  4. 人と道具の関係のあり方を列挙することができる
授業のサブタイトル・キーワード
事象を記述する理論を理解する

キーワード:二元論、志向性、アフォーダンス、現象学、ポスト現象学
講義内容・授業計画
講義内容
主として現象学の立場から人間であるとはどのようなことかを考える。そのために、現象学が成立した背景、人間の経験のあり方、人間が様々なものに囲まれて生きていることの意味を考えます。

  1. 学問的な理論の性格:神話から理論へ
  2. 本当に存在するものの追求:二元論の成立
  3. 17世紀科学革命と近代科学の成立
  4. 実証主義とサイエンス
  5. パラダイム
  6. 経験に即して「見る」:1人称の見え方と3人称の見え方
  7. 経験に即して「見る」:意味と対象
  8. 経験に即して「見る」:みえるものとみえないもの
  9. 人と環境:世界内存在としての人間
  10. 人と環境:身体図式
  11. 人と環境;アフォーダンス
  12. 人と道具:道具連関としての世界
  13. 人と道具:ポスト現象学
  14. 人と道具;技術と人間
  15. まとめとディスカッション

生成系AIの利用:
生成系 AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。利用にあたっては出力された情報のもととなる情報を確認し、その出典を明示すること。
教科書
教科書は使用せず、適宜資料を配付します。
参考文献
サミール・オカーシャ、哲学がわかる 科学哲学 新版、岩波書店、2023年
トーマス・クーン、科学革命の構造 新版、岩波書店、2023年
植村玄輝 他、現代現象学ー経験からはじめる哲学入門、新曜社、2017年
ステファン・コイファー/アントニー・チェメロ、現象学入門 新しい心の科学と哲学のために、勁草書房、2018年
M・クーケルバーグ、技術哲学講義、丸善出版、2023年
ダレン・ラングドリッジ、現象学的心理学への招待:理論から具体的技法まで、新曜社、2016年
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事前学習:授業内容に関する参考資料を読み、基本的な概念を理解する(1h×15)、資料にもとづいてレジュメを作成する(1×15)
事後学習:配付資料を見直し、授業内容について理解を深める(2h×15)
アクティブ・ラーニングの内容
資料の内容に関するディスカッションを行う。
プレゼンテーションを行う。
成績評価の基準・方法
様々な現象学の理論を理解し、それに沿って事象について記述できる者については、到達目標の達成度に応じてS(90 点以上), A(80 点以上), B(70 点以上), C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
レポート(70%)とプレゼンテーション(30%)で評価する。
課題・試験結果の開示方法
提出物にコメントを加えて返却します。
最終レポートはコメントを付して返却します。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。