シラバス情報

授業科目名
減災復興研究Ⅰ
(英語名)
減災復興研究Ⅰ
科目区分
特別研究
対象学生
減災復興政策研究科
学年
1年
ナンバリングコード
KDDDD7MCA7
単位数
4.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期、2024年度後期
担当教員
紅谷 昇平
所属
減災復興政策研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11
オフィスアワー・場所
担当教員と調整すること
連絡先
beni@drg.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/3〇/4〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
主指導教員、副指導教員の助言を受けながら先行研究のレビューや、予備調査を実施し、博士論文作成のための研究課題の設定と仮説構築、研究計画の策定を実施することを目的とする。

【到達目標】
本演習の終了時には、先行研究を踏まえた研究の背景と目的 、研究課題、仮説構築、必要な調査・分析の計画が書かれた研究計画作成が実施されていること、である。

授業のサブタイトル・キーワード
授業のサブタイトル:博士後期課程1年次ゼミナール
キーワード:博士論文、研究計画

講義内容・授業計画
【講義内容】
 主指導教員と副指導教員による指導のもと、博士論文作成のための研究課題の設定と仮説構築、研究計画の策定を実施する。学生は、研究課題に関連する文献を主指導教員、 副指導教員の助言を受けながら選択してレビューし、博士論文の研究課題が先行研究とどのように関連づけられるのかを明らかにする。並行して、研究の意義と方向性を 整理し仮説を構築しながら、研究の実行に必要な専門的知識や分析手法を修得し、博士論文に必要な調査・分析の計画を完成させる。

【授業計画】
1〜3.先行研究の講読
4〜7.研究課題、仮説構築
8〜12.調査法の検討、予備調査
13〜15.研究計画書の作成

各教員の担当分野は、以下のとおりである。
(永野康行)大都市直下型地震の特徴と、木造住宅から鋼構造や鉄筋コンクリート造といったいわゆる「ビル建築」まで、耐震の重要性と被害特徴について学ぶ。また、建物被害を軽減するための方策を学ぶとともに、設定した研究課題・調査計画に基づいた事例調査・研究を計画する。
(青田良介) 被災者支援に対する公的支援の意義とその限界、それとは異なる民間支援の特色、さ らには両者をつなぐ組織・人材(例:中間支援組織)や財源(例:復興基金)等について、分析のフレームワークを学ぶとともに、設定した研究課題・調査計画に基づい た事例調査・研究を計画する。
(馬場美智子) 減災復興のためのまちづくりにおいて重要となる地域住民の自律的役割、地域の問題 解決における協力関係、住民と自治体の連携、計画策定プロセス、合意形成のメカニ ズム等の研究課題について、問題の発見方法と研究の枠組みを学ぶとともに、設定し た研究課題・調査計画に基づいた事例調査・研究を計画する。
(阪本真由美) 災害リスクを伝えるための多様な情報と情報の伝達媒体(メディア)の特性を知ると ともに、双方向コミュニケーションを通した人材育成プログラム、地域防災計画など を策定する。
(澤田雅浩) 平成16年新潟県中越地震などに代表される地方都市における災害対応、およびその後の復興計画策定、そして復旧事業の計画および実施、さらに人口減少社会への対応も含めた復興まちづくりへの展開といった一連のプロセスについて、現地調査やヒアリングを通じ、多様な主体の協働およびコーディネートの重要性を明らかにするとともに、設定した研究課題・調査計画に基づいたさらなる事例研究・事例調査を計画する。
(紅谷昇平) 自治体、企業が災害対応や危機管理に取り組む際に求められる組織マネジメントや、災害時の資源制約下で重要業務を継続するための計画・組織運営について、分析のフレームワー クを学ぶとともに、設定した研究課題・調査計画に基づいた事例研究・事例調査を計画する。
(浦川豪) 地理空間情報を活用した災害情報システムの活用フェイズ(事前、災害発生直後、復 旧・復興)を想定し、これまでの被災地における課題、解決方法についての研究計画を作成する。
(谷口博)気象災害をもたらす「気象のメカニズム」や「気候変動による気象災害への影響」に対する「現状の理解」を明確にし、気象災害を軽減するための「現象や災害事例のメカニズムの解明」や「将来の減災のための過去の気象データの活用」、「気象/気候情報の利用における問題点を改善」するための研究課題を設定し調査計画を作成する。
(平井敬)地震動とそれによる被害について、過去(地震履歴調査)、現在(地震動観測・分析)、未来(地震動予測・シミュレーション)の3つの視点から包括的にアプローチし、多様な研究手法を学ぶとともに、研究課題を設定し調査計画を作成する。
(松川杏寧)要配慮者対策や被災地での犯罪予防など、個人や地域が持つ脆弱性を中心に、被災者個人(ミクロレベル)とそれを取り巻くコミュニティ(メゾレベル)の実態と課題の把握、解決方法を検討するための研究計画を作成する。




教科書
指導教員が適宜配布する。
参考文献
指導教員と相談の上、決定する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】ゼミ、中間報告会の事前準備(45h)
【復習】中間報告会後の研究内容、方針の検討(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
発表の内容、質疑応答により総合的に評価し、S(90 点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C (60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
学習態度と理解度により総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
別途指示する方法(第1回ガイダンス)によりフィードバックする。
履修上の注意・履修要件
・生成AIの利用については教員の指示に従うこと。研究の事前・事後学習や事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを利用しても良い。ただし、生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。

実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。