シラバス情報

授業科目名
緑環境景観政策論
(英語名)
Study of landscape planning policy
科目区分
基礎科目
対象学生
緑環境景観マネジメント研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
ALLML5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
平田 富士男
所属
緑環境景観マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標15
オフィスアワー・場所
別途配布するオフィスアワー一覧にて通知
連絡先
研究科内メーリングリストにて表示

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】この科目は施策マネジメント領域の基礎科目であり、緑ゆたかで持続可能な都市を実現していくうえで最も基礎的な知識となる、都市計画制度、都市緑地制度とそれらに関する、施策目標の立て方、目標の実現手法とその具体的な内容および適用方法を学ぶ。さらに、施策適用の前提となるマスタープラン、それらを含めた施策全般の形成史を学んだうえで、今後を展望し、各地域の実情に応じた施策のあり方を実際に考える。
【到達目標】

このため、緑環境景観マネジメントの専門家として不可欠な基本的素養である、都市・地域の土地利用計画政策の企画立案のための多様な知識を修得し、緑環境で地域の景観を総合的にマネジメントし、自然と共生する持続的な地域を実現する施策の適用計画を描けるようになることを目標とする。

当研究科の学習・教育目標として掲げるⅠ.環境・造園に関する基礎的素養 の教育を含む
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:緑の都市づくりのためのプランの考え方とその実現方法としての政策
キーワード:都市緑地、都市計画制度、マスタープラン、都市計画制度の歴史


講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、まず、自然と共生する都市の要件を具体化し、次にそれを実現するための制度を体系的に習得する。そして、それらを実際の都市に適用していくためのマスタープランを計画していく。


【授業計画】

当授業は実践的教育に該当する。

第 1 回 持続可能で住みよい都市のイメージと緑環境の役割

第 2 回 よりよい緑環境景観形成のために必要なインフラ等の具体的な姿

第 3 回 よりよい緑環境景観形成の施策手法(「規制」の手法を中心に)①

第 4 回 よりよい緑環境景観形成の施策手法(「規制」の手法を中心に)②

第 5 回 よりよい緑環境景観形成の施策手法(「事業」の手法を中心に)①

第 6 回 よりよい緑環境景観形成の施策手法(「事業」の手法を中心に)②

第 7 回 よりよい緑環境景観形成の施策手法(「誘導、普及啓発」の手法を中心に)

第 8 回 施策実施に向けたコンセンサス形成手法と手続き

第 9 回 行政組織と政策立案組織

第10回 緑の基本計画の内容、制度、および機能・効果

第11回 緑の基本計画の策定方法

第12回 社会状況と政策の変遷および政策実現手法としての各種制度形成の歴史

第13回 各種施策の適用の現場とその状況

第14回 近年の社会環境の変化と政策の動向

第15回 今後の政策のあり方の展望

【生成AIの利用について】
この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には、生成系AIの出力した内容について、参考文献が実在するかなど事実関係の確認を必ず行ったうえで、その出典・参考文献を追記することが必要である。
教科書
平田富士男著「都市緑地の創造」朝倉書店
その他必要な資料を授業で配布
参考文献
(社)日本公園緑地協会編「公園緑地マニュアル」
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストの事前読み込み(15h)、授業で課す次回への宿題の準備(15h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためのテキスト・配布資料の読み直し(15h)、授業で説明した制度適用事例や類似例の内容の自主学修(15h)


アクティブ・ラーニングの内容
第2回〜第8回までは毎回5人程度のグループに分け、毎回グループ単位でのプレゼンを予定。第13回では、神戸市内で実際に制度が適用されている現場を見学、施策の担当者から説明を受ける。
成績評価の基準・方法
基準:実際のまちを対象に、そこの課題を的確に把握したうえで、その解決のために緑環境景観に関するどのような制度・事業をどう適用すればよいか、を則地的に明確かつわかりやすく示した内容のレポートを合格とする。
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じ60点以上を合格とし、SからCまでの成績とする。

方法:期末レポート(80%)の結果と受講態度(グループワークでの参加姿勢)を総合して評価する。

課題・試験結果の開示方法
授業でのグループワークによるプレゼンには、グループどうしの質疑を設けるとともに、それらを総括してコメントを返す。
最終レポートには、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度評価とコメントを付して返す。
履修上の注意・履修要件
計画制度を知り、覚えるだけでなく、現代都市の課題やその解決のため緑環境をどう活用していくのか、を主体的に考える意識・姿勢を要求し、またその意識・姿勢も評価する。したがって、授業では制度の内容を予習していることを前提に、それらの活用に関して考え、議論することを中心に進める。授業での議論等を復習により振り返り、制度の内容を覚えるのではなく、制度の活用方法をしっかりと身につけること。
実践的教育
旧建設省において都市計画・公園緑地・土地政策に携わった教員が、その実務経験に基づき教授するものであり、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。