シラバス情報

授業科目名
認知行動心理学 (全学共通科目)
(英語名)
Cognitive behavioral psychology (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
-
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
金 外淑
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-2◎/2-2〇/4-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】気分の落ち込みや不安な気持ちは誰もが経験するが、悩みの受け止め方や不安の感じ方は人によって異なる。なぜ、心の不調が起こりやすい人と起りにくい人がいるのか。本講義では心理学の観点から、うつ・不安などの心理的治療に有効とされている「認知行動療法」という心理技法を応用し、「心と身体の健康づくり」に役立つ最新の動向と、ストレスが原因で起こる心身の不調と上手に付き合う対処法について述べる。

【到達目標】心理学の観点から、心と身体の疲れを生み出す仕組みを学び、自己理解(他者理解)や気づきを得るロールプレイ(体験学習)を交え、心のケアの大切さを知り、上手に自分の心身の健康管理につなげるようになること、である。

授業のサブタイトル・キーワード

サブタイトル:心の健康に役立つ、より実践的な心理教育

キーワード:心の健康、自分でできるメンタルヘルスケア(mental health care)
講義内容・授業計画

【講義内容】本講義では、こころの不調になりやすい状況をつくり出す行動特性や考え方の習慣、感情と上手に付き合う方法について学び、不安や人間関係などのストレスと上手に付き合う対処能力を高めることに役立つメンタルヘルスについて講述する。
【講義計画】
1.イントロダクション(なぜ、こころの病気になるのか)
2.こころの健康・こころの病気
3.こころの問題にどう立ち向かうか
4.こころの問題とストレス病気への対応の仕方
5.ストレスと上手につきあう(人間関係のセルフ・マネジメント)
6.自分のこころとからだの健康状態に気づく(体験学習)
7.脳が喜ぶこころと行動のキーコンセプト(key-concept)
8.怒り克服プログラム(怒りコントロール法)
9.病気にかかりやすい性格、行動パターン
10.自分の性格、行動パターンを知る(体験学習)
11.不安に対する認知的・行動的方略
12.こころとからだの緊張をほぐす「リラクセーション技法」
13.メンタルヘルストレーニングⅠ
14.メンタルヘルストレーニングⅡ(体験学習)
15.まとめと評価

※パソコンの利用:毎回使用予定。
定期試験
※この科目は2単位であり、授業期間は定期試験を含めて4〜7月となる。
※この授業においては生成AI の利用を予定していないが、レポート等の作成の際に学生が利用した場合には参考文献が実在するか、事実確認を行って対応する。
教科書

授業中に講義資料を配布する。必要に応じ、動画などの教材を用いる。

参考文献

授業中に講義内容に関連する参考文献を紹介する。

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

・毎回、授業の資料を事前に配布し目を通しておくようにする。

・学生自身が制限時間内で自由に資料をタウンロードできるように提示する。

・授業後は授業内容に応じた理論的な知識や体験学習で身につけたことが有効に活用できるよう記録用紙、資料などを用いた反復学習を促がす。
(予習・復習はそれぞれ30時間、合計60時間ほど)
アクティブ・ラーニングの内容

授業内容に応じたロールプレイ(体験学習)、グループワークを行い、学習意欲や実践力を高める。

成績評価の基準・方法

・定期試験(60%)、小レポート(20%)を基準として、ロールプレイ(体験学習)への参加、受講態度(授業への積極的な取り組み(20%)を含めて、総合的に評価する。

・授業中のロールプレイ(体験学習)に参加せず、出席率が著しくよくない学生は不可とする。

・評価はS(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

課題・試験結果の開示方法
・授業後、ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って指定時間内に即時解答できるアンケート式の課題を行ってもらい、授業参加の状況を把握したうえ、次回の授業時にフィードバックする。
・授業中に実施したロールプレイ(体験学習)の感想などについて2回ほど小レポートの提出を講義内で求める。レポートは次回の授業時にフィードバックするとともに返却する。
履修上の注意・履修要件

・履修定員を140名授業とし、履修希望者が定員を超える場合は、ランダム抽選により履修者を決定する。なお、履修希望者が定員を若干名超える場合は、履修希望者全員の履修を認める場合もある。

・小グループでのロールプレイ(体験学習)に、積極的に参加することを求める。

実践的教育

心身症をはじめ、うつや不安などの心理治療に携わっている心療内科の心理士の経験を持つ教員が、心がもたらす身体の病気と心の病気を持つ患者への心理的援助などの臨床経験による実践を交えながら、日常生活における心と身体の健康づくりに役立つメンタルヘルスについて講述する。

備考

本講義は担当教員の専門分野であるうつ病、不安症等の治療法として注目されている「認知行動療法」の心理技法を取り上げ、予防的観点から自分の心とからだの健康づくりに役立つ最新の動向を分かりやすく紹介する。

英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。