シラバス情報

授業科目名
政治学 (全学共通科目)
(英語名)
Political Science (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
-
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
山口 一樹
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
授業後
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-2◎/2-1◎/4-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目標】

近代日本の政治構造の特徴を理解し、現在の政治状況を歴史的な視点から読み解けるようになること。

【到達目標】

自分なりに近代日本の政治構造の特徴や歴史的展開から現代の政治構造を考えることが出来るようになること。またそれを他人に説明できるようになること。

授業のサブタイトル・キーワード
制度と〈ヒト〉
講義内容・授業計画
【講義概要】
天皇を統治権の総攬者として規定した明治憲法体制は、天皇の権力を侵す「幕府的存在」を許さない権力分散型の政治体制であり、こうした分散した権力体を統合し、かつ安定的な政治運営を行うかが戦前日本政治の課題であった。
本講義では明治憲法制定前後からアジア・太平洋戦争期までの政治構造の展開を追いつつ、展望として敗戦を迎えて大きく変化した戦後日本の政治構造にも触れることで、近代日本の政治統合をめぐる展開を論じていく。
なお、本講義では制度と〈ヒト〉との関係という点についても注目する。政治は、定められた仕組み・規則に則って行われると同時にその主体は〈ヒト〉である。したがって、制度と〈ヒト〉との関係は政治運営・政治主導において重要な課題といえる。よって本講義では〈制度的統合〉と〈人的結合〉からも近代日本の政治構造を考えるものとしたい。
【授業計画】
1、ガイダンス・イントロダクション
2、太政官制から内閣制へ−立憲君主と明治憲法体制−
3、日清戦争前後の議会政治—藩閥政府と民党の対立・提携—
4、1900年前後における官僚・軍部・政党の成長
5、日露戦後経営問題と大正デモクラシーの胎動
6、大正デモクラシーと第一次世界大戦—国策「統合」の登場—
7、本格的政党内閣の始まりと一大政党支配構想
8、1925年前後における「政党政治」の引照基準化
9、試練のなかの政党政治—政党政治改良構想(1)—
10、隘路に陥る政党政治—政党政治改良構想(2)—
11、挙国一致内閣と政治統合の模索
12、国策統合機関構想の展開と内閣制度改革論
13、総力戦と政治指導—政戦略統合という課題—
14、大日本帝国憲法から日本国憲法へ
15、まとめ
教科書
参考文献

清水唯一朗ほか編『日本政治史』有斐閣、2020年(図書館なし)。

※あくまで基礎的な日本政治史の流れについての参考文献です。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
アクティブ・ラーニングの内容
該当しない。
成績評価の基準・方法
定期試験60% + コミュニケーションペーパー(授業理解・参加度合など)40% を基本として、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度(知識・思考力など)に応じて、総合的に評価します。
定期試験は、授業で扱う最低限必要な知識が獲得できているか、その知識を基にして自分で考える能力が身についているかを確かめるものです。したがって「暗記」を求めるものではありません。
毎回配布するコミュニケーションペーパーにて、優れたコメントあるいは鋭い質問を寄せてくれた場合、特に評価の参考とします(いかなる意見であれ減点はしません)。なおコミュニケーションペーパーで寄せられた質問や意見については、いくつか選んで授業冒頭で解説・紹介することもあります。
課題・試験結果の開示方法
ユニバーサルパスポート等
履修上の注意・履修要件

①日本近代史の知識があれば講義内容についての理解度が高まります。

②授業計画については、大幅に変えない範囲で状況に応じて調整することがあります。

③受講中に私語などで授業を妨害する行為はおやめください。授業に対するなんらかの妨害が一度でも見られた場合、単位を認定しません。





実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。