シラバス情報

授業科目名
地域資源フィールドワーク(田園生態系の保全と再生) (集中・全学共通科目)
(英語名)
地域資源フィールドワーク(田園生態系の保全と再生) (集中・全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
3年
ナンバリングコード
IA9993GCA9
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・実習 (Lecture/Practical Training)
開講時期
2024年度前期
担当教員
布野 隆之、内藤 和明、佐川 志朗
所属
地域資源マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
メールにて随時行う。
連絡先
クラスプロファイルのQ&A機能から問い合わせ

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】コウノトリの野生復帰が進展している兵庫県但馬地域(豊岡市)において講義とフィールドワークを行い、希少生物の保全の理論・方法を学習し、水田や河川、里山を含めた健全な田園生態系の保全・再生技術を習得することを目的とする。
【到達目標】本講義の到達目標は、田園生態系の保全・再生技術を理解した上で説明できるようになることである。
授業のサブタイトル・キーワード
地域資源と生物、生物多様性、保全
講義内容・授業計画

【講義内容】

授業は夏期に集中して実施する(9月3日(火)〜6日(金))。

場所は豊岡ジオ・コウノトリキャンパスおよびその周辺。

1日目は希少生物の保全に関する講義を行い、2-3日目はフィールドワークのための講義と実習を行う。4日目は、それらのデータのまとめと分析を通して、コウノトリの野生復帰のための自然再生の条件・方法を議論する。


【授業計画】

1日目

1.講義:希少鳥類の保全と野生復帰(布野)
2.講義:絶滅危惧生物の遺伝的多様性の保全(内藤)
3.実習:コウノトリの域外保全の現場(布野)
2日目
4.講義:水域の生物多様性の保全(佐川)
5.講義:水域の自然再生(佐川)
6.実習:田園生態系の機能と生物:河川(内藤)
7.実習:田園生態系の機能と生物:水田ビオトープ(内藤)
3日目
8.講義:コウノトリの生態(布野)
9.実習:コウノトリの生態調査(布野)
10.実習:河川の生物調査(内藤)
11.実習:水田ビオトープの生物調査(内藤)
4日目
12.講義:データの整理・分析(布野・内藤)
13.実習:データ分析(布野・内藤)
14.グループワークと発表(布野・内藤)
15.まとめと評価(布野・内藤)
※パソコンの利用:2日目から4日目に用いる。
教科書
講義の中で配布する。
参考文献
関連する資料・文献を配布する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事前に配布する関連資料・文献による学習(40h)
【復習】データ分析の結果をまとめたレポートの作成(20h)
アクティブ・ラーニングの内容
履修内容を踏まえたグループワークと発表を最終日に行い、履修者同士でディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
希少生物の保全の方法である野生復帰と遺伝的管理について理解し、田園生態系保全のための要件と自然再生の方法を踏まえたフィールドワークを実施できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、 C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポート(20%)とフィールドワークの実施状況(80%)を基準に全日程を通じた受講態度(積極的な質疑等)含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
グループワークと発表について授業の中で講評する。レポートにコメントを付して返却する。
履修上の注意・履修要件

・定員は12名であり、履修希望者多数の場合は抽選とする。

・フィールドワークが可能であること。

・観察・採集のための器具と機材は当方で用意する。

・生態学を基礎とする内容であるが、学んでいなくても履修は可能である。

実践的教育
この科目の担当教員(布野、内藤、佐川)は、兵庫県立コウノトリの郷公園の研究員として「コウノトリ野生復帰事業」に従事している。野生復帰個体の生態・行動のモニタリングの計画と解析、生息環境整備のための調査・解析と計画立案、飼育下と野生下での個体の遺伝的管理の解析と実施などを、日々行っている。この科目は、これらの実務を踏まえた講義とフィールドワークであることから実践的教育科目に該当する。
備考
現地実習であるため、宿泊費・交通費などが必要になる。
担当教員の専門分野については教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。